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[E3 2004#130]D.W.Bradleyが放つ「Dungeon Lords」!
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印刷2004/05/16 23:24

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 [E3 2004#130]D.W.Bradleyが放つ「Dungeon Lords」! - 2004/05/16 23:24


 D.W.Bradley氏が開発に携わっていることで知られる「Dungeon Lords」(邦題「ダンジョンロード」)は,ゴシックファンタジー好きにはたまらないアクションRPG。なんといっても彼には「V」以降の「Wizardry」(ウィザードリィ)や「Wizards&Warriors」を担当したという実績があるだけに,作り出す世界には一種独特の魅力があるといってもいいだろう。

 デモ機でしばらくプレイさせてもらったが,ノリとしては「DIE BY THE SWORD」や「Crusaders of Might and Magic」とよく似ている。比較対象としてはどちらも古いタイトルで申し訳ないが,筆者はどちらも結構好きな部類に入る。アクションRPGということで動きが気になる人もいると思うが,「こちら」にE3で入手したムービーをUpしてあるので,そっちを見てもらったほうが一目瞭然だろう。かなり軽快だ。
 地上を歩く速度にしても,ストレスを感じない程度に速いのは好感触。また操作は一般的なFPSのそれに近く,W/A/S/Dで前/左/後/右,マウスで視点の変更,左クリックで攻撃,右クリックでガード,Shiftキーでアイテムを拾い,Spaceバーでジャンプといった感じ。ブースのスタッフに操作方法を聞かなくても直感的に遊べたのはいい感じだ。
 武器の切り替えなどもワンキーでできるので,自分が放ったマジックミサイルを追いかけながら剣を抜き,敵を切り伏せるようなことも簡単にできる。とはいえ,戦闘が"アクションRPG"という割には大味なのは少々残念だ。またゲームの進行に関しては英語力はあまり必要はないようで,とくに選択肢が表示されたり,プレイヤーがなんらかのテキストを入力するような場面は見られなかった。ストーリーが分からなくてもOKというのであれば,英語が苦手な人でも楽しめるだろう。

 それから今回注目したいのが,(おそらく)D.W.Bradleyの作品では初めての協力プレイが導入されたこと。これまでの発表では4人までと書かれていたが,E3で公開された最新情報では8人までと同時プレイ人数が増えている。こちらの様子も前述したムービーにちょっとだけ顔を出すので,ぜひともチェックしてもらいたい。
 プレイキャラクターにはSTR,INT,DEXなどのお馴染みのパラメータは6種類あり,剣,魔法,弓を自由に使いこなすことができた。武器や防具の装備箇所は16か所。レベルアップすることでスキルを習得できるようだ。資料にもハイブリッドクラスと書かれているので,スキルなどの割り振りでキャラの個性を出していくものになるのだろう。
 E3のバージョンではWeaponスキルが9種類,Defenseスキルが7種類,Generalスキルが3種類,Magicスキルが8種類,Thiefスキルが8種類,Diabolicスキルが6種類となっていたが,これはまだ確定数ではないようなので,今後増えることを期待したい。



 良くも悪くも古き良きファンタジーゲームを引きずっているため,オールドゲームファンには歓迎されそうな感じだ。今のプレイヤーに合わせるなら,「Prince of Persia 2」のようにコンボのあとに首を斬り落とすとか,剣で貫くといったアクションはあったほうがいいと思うし,「Maxpaine」のバレットタイムのようなものを搭載したほうが受けるだろう。しかしだからといってそうしたシステムを取り入れてしまったものがD.W.Bradleyの作品かというと,それはなんだか違う気もする。おそらく彼自身のそうしたものを入れることで自身のテイストが壊れることを良しとはしなかったのだろう。

 日本を含むアジア圏での販売権はTyphoon Gamesが持っており,発売日は確定していない(噂では日本での代理店を探しているという話もある)。いまの若いゲーマー達には支持されにくいかもしれないが,ウィザードリィなどのゴシックファンタジーを愛してやまない大人のゲーマーには,ぜひとも楽しんでもらいたい。(Murayama)

「Dungeon Lords」の記事一覧は,「こちら」

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