今年の6月にセガPCから発売された，待望のWindows版「J.LEAGUEプロサッカークラブをつくろう！」（以下，「サカつく」）。「サカつく」はプロサッカークラブのオーナーとなってJリーグに参戦し，日本一を目指すサッカー育成＆経営シミュレーション。Jリーグの全チームおよび全選手が実名＆実名で登場，さらには国際大会における日本代表の要素なども網羅しており，セガの大ヒットシリーズの一つとなっている。
　PC版は，ゲーム中の3Dモーションの高速化（最高4倍速！）やオートセーブ機能など，PCの特権をフルに生かした機能が満載。シリーズ中，最も快適なバージョンとして登場。かなり長期にわたって好調なセールスを記録するロングセラータイトルとなった。しかし最新システムを搭載したPS2版「サカつく2002」発売後であったにも関わらず，PC版は「特大号2」（ちょっと古いのだ）のシステムがベースになっており，全機種で遊んでいるサカつくマニアには正直物足りない部分もあった。

　ところが今回「パワーアップキット」の登場により，PC版の不満点のほとんどが解消されることになったのだ！　「パワーアップキット」はPS2版「サカつく2002」の一部システムをPC版「サカつく」に導入するほか，数々の改良が図られる。しかも根幹のシステムは書き換えられないので，これまで育成してきたプレイデータは一切損なう心配がないのだ。


■「パワーアップキット」の主な追加点は以下の通り。

・クラブ選手22人制の導入（サテライトの廃止）
　登録選手16人＋サテライト6人という旧来のシステムを廃止し，「サカつく2002」の22人制が導入される。分からない人には何が嬉しいのか分からないかもしれないが，分かる人には飛び跳ねたくなるほど嬉しい改良点だ。

・詳細ポジション表示
　これも「サカつく2002」から採用されたシステム。ゲーム中のポジション表示が，旧来の"FW，MF，DF，GK"という4種類から"FW，OMF，DMF，CDF，SDF，GK"の6種類に増加。これにより攻撃的MFと守備的MF，センターバックとサイドバックの区別がはっきりつき，より的確に選手運営を行なえるようになるのだ

・架空選手名エディット機能
　別ツールを使用して，ゲーム中の架空選手全員を好みの名前に変更できる。架空選手限定だけど，これで自分のクラブチームの選手名を全員変更してしまうことも可能だ。

・ピア・トゥー・ピア接続によるリアルタイムネットワーク対戦
　「パワーアップキット」では，peer to peer（PC同士を接続する方法だ）を利用したリアルタイムのネット対戦が可能になっている。エキシビジョンマッチのみで，2〜4倍速モードは使えないが，選手交代や戦術変更などは行なうことができる。これで，友達との対戦でもチームの本領を発揮できるだろう。

・その他
　試合シーンの60フレーム化，選手留学枠の増加（3人から5人へ），架空選手の追加など，ユーザーの声を思いきり反映された改良がなされている。声ってのは届くものなのかも。

　なお，パワーアップキットには「サカつく」本体が必要なので注意。「サカつく」本体と「パワーアップキット」が同梱された，お買い得な「ボーナスパック」も同時発売される。これから「サカつく」を始める人には，「ボーナスパック」がオススメ！（Kawamura）

2002年12月19日発売
J.LEAGUEプロサッカークラブをつくろう！ パワーアップキット……3800円
J.LEAGUEプロサッカークラブをつくろう！ ボーナスパック……9800円

Original Game C SEGA C SEGA / Smilebit, 2002