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「World of Warcraft」,新たな章「Worldsoul Saga」をアナウンス。3つの拡張パックを通して壮大な物語が描かれる
メツェン氏はWarcraftユニバースの構築において欠かせないベテラン開発者であるが,「家族との時間を大切にするため」として2016年に引退。完全復帰の報があったのは今年の9月のことである(関連記事)。そうした経緯もあって,今回のオープニングセレモニーで最も盛り上がった登壇者となったのは間違いない。
「World of Warcraft」が来年で20周年を迎えるにあたり,「そもそもアゼロスの大地でアライアンスとホードがなぜ争っているのか。今後の20年にも展開できるようなストーリーを構築していきたい」と,メツェン氏はその抱負を語る。そして,余りにも壮大なストーリーであるために「1つの拡張パックでは収まらない」とし,アナウンスされたのが新たな章となる「Worldsoul Saga」だ。
アゼロスの世界には,“タイタン”や“パンテオン”という神々が織り成す神話が存在しており,リーダー的存在であるアマン=スル(Aman'Thul)以下,10人のタイタンが存在していたことが知られる。実は,アゼロスもそのタイタンの一人であり,“ワールドソウル”という後の世界に息づくヒューマンやオーク,そのほか全ての生命の起源となり,“最後のタイタン”とも呼ばれていた。
サーガでは,エルフのソーサラーであるイリダン・ストームレイジによってタイタンたちは無の世界に囚われているとされているので,今後の拡張パックでその謎が紐解かれていくのかもしれない。
そんなWorldsoul Sagaに紐付く拡張パックは少なくとも3つ存在し,すでに開発に取りかかっているとのこと。詳しくは以下のとおりだ。
○「World of Warcraft: The World Within」
ドワーフ系の友好的な種族であるアーセン(Earthen)や,狂暴なクモの種族ネルビアン(Nerubian)たちが住むアゼロスの地下世界に潜入。拡張パック「Burning Legion」でサルゲラスが埋没させた大剣が地下世界に引き起こした大きな変化を目の当たりにすることになる。Azj-kahet,Isle of Dorn,The Ringing Deeps,Hallowfallという4つのゾーンが新たに加わるという。
○「World of Warcraft: Midnight」
アゼロスの旧世界“クエル=サラス(Quel'thalas)に,無の世界“Void”からザル=アタス(Xal’atath)など古き神々(Old Gods)率いる影の軍団が,太陽の光を消し去ろうと押し寄せて来る。
○「World of Warcraft: The Last Titan」
旧世界の1つで,「Wrath of the Lich King」の舞台でもあった極寒のノースレンド(Noethrend)を舞台にし,タイタンたちが復活。プレイヤーは,タイタンたちが持つ本当の意志と,陰謀に包まれた歴史を知ることになるという。
「Midnight」と「The Last Titan」については,今回のイベントにおけるメツェン氏の発言以外に情報は発信されていないものの,イベントに合わせてリリースされたトレイラーではアライアンスのリーダーであるアルデュインとオークの族長スラルが,「頭の中に響く声」に呼び出されて浜辺までやってきたという内容が描かれている。
彼らが目にした先の海中には,でサルゲラスの大剣が突き刺さっている。その大きさから,タイタンたちのサイズ感も分かるはずだが,映像で描写されているように,プレイヤーが保有する複数のキャラクターを,陣営に関わらず総動員する「ウォーバンド」と呼ばれる新しいシステムがフィーチャーされるとのことだ。
また「Worldsoul Saga」では,“マスター・ヒーロータレント”という新たなゲームシステム,そして「Delves」というハンティングアドベンチャーが楽しめる。拡張パックとしては第10作目,World Sagaとして第1作目となる「The War Within」は,2024年中にリリースされる予定だ。メツェン氏は,「しばらくプレイしていなかった人も,今こそ故郷に戻ってきてください。アゼロスは,かつてないほど守護者を必要としているのです」と会場を盛り立てた。
「World of Warcraft」公式サイト
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