先日，当サイトの「ここ」でお伝えした，アメリカ陸軍がUnrealエンジンでゲームを開発するというニュースの続報をお伝えしよう。
　米軍がゲームを開発するというのは本当だったようで，軍のPR的な側面が強いようだ。このゲームのタイトルは「America's Army」で，内容は大きく二つに分かれている。一つが，軍隊での生活を体験するRPG的要素を持った"Soldiers"で，プレイヤーは一人の兵士として，毎日の訓練を行いながら課せられた命令を遂行していくというようなもの。もう一つが"Operations"で，FPSゲームのような一人称視点となり，32人からなる部隊の一員として作戦に参加する。マルチプレイにも対応している。
　開発にはUnrealエンジンが使用され，アメリカ陸軍とアメリカ国防総省が開発に携わっているようだ。製品版として発売するというのではなく，コンピュータ雑誌のCD−ROMに収録されたり，軍隊関係のイベントで配布されたり，インターネットからのダウンロードもできるようにするなど，無料での配布が計画されている。配布は2002年8月頃になりそうということだ。
　何のためにこのようなゲームを軍が開発・配布するのかは不明だが，ゲームの内容から見て，軍隊のPRや志願者を募るといったような意味がありそうだ。（Asakura）