[IGF2002 08]Zoo Tycoon:Dinosaur Digs / MechWarrior4:Inner Sphere Mech Pack
文・写真 奥谷海人
■Zoo Tycoon:Dinosaur Digs(画面は右段上下2枚)
「Zoo Tycoon」は,マイクロソフトが初めて廉価ソフト市場に殴り込みをかけた作品で,2001年末の売り上げが功を奏し,当初の売り上げ目標を軽々を超えて,
予定よりも10万本以上のソフトが販売されたと聞く。日本語版も登場したようだが,そちらはどんな調子なのだろうか。
その"Zoo"のアドオンパックとなるのが,
「Zoo Tycoon:Dinosaur Digs」だ。名前の通り,ジュラシックパークよろしく
恐竜を飼育して,テーマパークを作ってしまえるというものなのだ。登場する恐竜は22種類で,イグアノドンやステゴザウルスのように比較的温厚な恐竜から,テラノサウルス,アロサウルスなどの肉食恐竜も揃えてある。さらには,マンモスやサーベルタイガーのように,古代な哺乳類も混じっているのだ。
これらの恐竜は,まずオリの中に卵を設置し,しばらく時間が経つと孵化するようになっている。大人しい種類の恐竜であれば,普通の動物との共生も可能だ。しかしデモ中に筆者が間違ってタマゴを肉食獣のオリに置いたら,孵化する前に食べられてしまった。ゲーム内でのタマゴの単価は高いので,資金的には大きな痛手である。もちろん,テラノサウルスなぞが逃げ出したら大変なことになるので,高圧電流の流れる鉄線網によるフェンスで厳重な対策を取る必要もある。さらには。逃げ出したときに捕獲する特別チームの施設設置も必要だろう。
Dinosaur Digsでは,22種類の恐竜のほかにも,オリジナルのZoo Tycoonでパンダが隠れキャラとして登場したように,2種類の品種が隠されているようだ。その他,フェンスは10種類,樹木は19種類,化石の展示や遊び場のような施設が33種類と,追加パックとしては贅沢なほど追加要素が盛り込まれている。開発も順調に進んでいて,2002年5月頃には販売される見通しだ。日本語版も期待できるだろう。
■MechWarrior 4:Inner Sphere Mech Pack(画面および写真は,左段上下2枚)
ロボットシミュレーションとして人気の高い「MechWarrior 4」の最新拡張パックが,この
「MechWarrior 4:Inner Sphere Mech Pack」だ。しかし"アドオン"というにはちょっとナニで,新しいメック4機とマルチプレイヤーマップを1枚挿入しただけというシロモノ。2002年4月ごろに発売が予定されており,価格は10ドルを切るくらいになりそうだ。
新登場するメックはファンの投票によって選ばれた栄えある4機で,"ハンチバック" "ドラゴン" "ハイランダー",そして"ゼウス"となっている。マルチプレイヤーマップは,古代ローマの格闘競技場を思わせるアリーナタイプのマップで,ここで複数のメックが凌ぎを削ることになる。
なおちょっとだけ新しい要素もあって,プレス同士で戦い合っているときに,相手を爆破させるごとに"観衆"の声援がゲーム内から聞こえてきた。とはいえ,やはり実質的に
「ロボットの追加だけ」という,ある意味近年稀に見る追加パックとなっている。正直,無料ダウンロードでよかったような気がするのだが……。なお,近日中に"MechWarrior 5"の制作発表があるかもしれないというウワサも入手した。こちらのほうが大ネタか。