2002年5月31日，ついにコーエーから「凱歌の号砲 エアランドフォース」（以下，凱歌）が発売される。
　凱歌は，パラレルワールドの現代日本を舞台としたストラテジーゲームだ。この，ある意味特殊な舞台設定が凱歌の最大の特徴で，プレイヤーは，見知った街や建物を戦闘機や戦車が駆けめぐり，戦いを繰り広げる様を目の当たりにする。凱歌を遊ぶことによって，日本人なら誰もが，ほかのストラテジーでは味わえない感情を抱くことだろう。

　さて，凱歌の詳細は，以前レビュー記事「こちら」にてお伝えした。プレビュー記事ではなくレビュー記事であることから分かるように，この時点で凱歌はほとんど完成していたのである。では，なぜ発売日がこれほど延びてしまったのか？　それは，スタッフがその時点でのクオリティに満足しなかったからである。聞いたところによれば，すでにほとんど完成しているソフトを，もう一度練り直し，クオリティをアップさせるために，泣く泣く発売を延期したとのこと。
　主な改善案は，以下の通り。

・CG（カメラを近づける，テクスチャ変更，戦闘中のカメラ切り替えなど）
・音（BGM，SEの追加，マップ内でBGMが変化するように変更など）
・システム（全国シナリオでも分岐が発生する場合があるように変更，マップや陣営によってメリハリが出るように変更，戦果の評価システム搭載など）
・シナリオ（もっと臨場感が味わえるよう改善）

とまあ，ゲーム全般に渡って手が加えられるのが分かる。あくまでこれは"改善案"であり，実際はどこまで変わってくるのか現時点ではスクリーンショットから判断するしかないが，かなり期待してもよさそうだ。ほかにも，ランドマーク占領時になんらかのイベントが起きるように改善されるなど，細かい部分でもクオリティアップが図られているようである。
　これらの中で，いますぐお伝えできるのはCG。下に最新のスクリーンショットを掲載したので，以前のものと比べていただきたい。もちろん，実際の戦闘シーンはこれが動くわけで，以前よりさらに臨場感が増したことは間違いないだろう。発売まであと1か月ちょっと，完成度の高い製品が発売されることを願って，もうしばらくだけお待ちいただきたい。（Iwahama）

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