種族間でまったく違う能力を持ついう試みにファンが多いのか,そう新しい作品でないにも関わらず,いまだに一部ではかなりの人気を誇る"Alien vs Predator"。その続編であるこの
「Alien vs Predator2」(以下avsp2)は,かなり期待をされているFPSだといえる。本作avsp2でも前作と同様に,それぞれ独自の特殊能力を持つエイリアン,プレデター,マリーンの3種族が登場し,これらの種族によって画面構成や戦い方などが大きく変わってくるのが特徴の一つだ。
まずはエイリアン。
武器を持てないので,近距離では鋭いツメや長い尻尾などを使って攻撃し,遠距離では素早さを利用したジャンプで一気に接近して引っかくといったような,体を使った攻撃がメインとなる。またエイリアンは人間のような"目"を持たないために独自の知覚能力で敵を知覚するのだが,これをゲーム上で表現するのは難しい。これをavsp2では,
キャラクターの周囲が色で覆われるという"オーラ"でうまく表現した。実際のゲームでのエイリアンの視界はほとんど色がないので,オーラがついているキャラクターは非常に目立ち,かなり遠くからでもキャラクターの存在を確認しやすいという利点がある。
一方プレデターは特殊能力を数多く持ち,
単体での能力は3種族中最強。頭が弱点で,ここに攻撃を受けるごとに動きが鈍くなっていくというのは前作と同様だ。また視界はエイリアン,プレデター,人間,標準の4種のモードが用意され,状況によって使い分けられる。エイリアン,プレデター,標準の3種はそれぞれの種族の視界と同じものだが,人間視界モードは赤外線スコープのような感じとなっていて,マリーンを探し出すときに非常に有効。ほかのプレイヤーから姿を消せる"クローク"能力ももちろん健在だ(エイリアンは視覚を使わないので無効化される)。
最後にマリーン。
肉体的能力が3種族中最弱ということから,使用可能な武器や被ダメージを減少させる防具などのアイテムが豊富に用意されている。武器はナイフやハンドガンといったFPSのオーソドックスな武器から,オートマチックマシンガンという強力なものまである。オートマチックマシンガンは一番近くにいる敵を自動的にロックし続けるので,トリガーを引いているだけで敵を倒すことができるのだ(現時点ではこの武器が最強に思える)。
シングルプレイは,3種族それぞれに7ミッション,トータルで21ミッションが用意される。まだ最終決定ではないということでその詳細を聞くことはできなかったが,ボリュームのあるストーリーにするということだ。またマルチプレイは最大16人まで対応していて,16人用の広大なレベル(マップ)もあるらしい。このあたりも現在バランス調整を行っている段階なので,変更が加わる可能性がある。
E3で見ることができたバージョンは
かなり完成に近いという印象を受けたが,スタッフによると発売は
秋頃になるとのこと。まだまだ細かい調整などを含めつつ煮詰めていくのだろう。前作のゲームバランスがよかっただけに,avsp2でも期待できそうだ。