インタビュー
[インタビュー]「リネージュ」などNC作品が「PURPLE」のサービス拡大で一部スマホでもプレイ可能に。プレイ環境にはどんな変化が起きたのか
創立22周年記念サイト「Welcome to PURPLE World」
「PURPLE」は,一部のNCSOFTタイトルがPCでもスマホでもプレイできるようになり,さらにライブ配信やメッセンジャーなどの機能も簡単に使える,NCSOFT独自のクロスプラットフォームサービスだ。今回のサービス拡大によって,「リネージュM」「雀龍門M」といったスマホタイトルをPCでプレイできるようになり,その逆に「リネージュ」「リネージュ2」といったPCタイトルをスマホでプレイ可能になったのである。
プレイヤーにとっては大きな変化がありそうだが,実際のところ,プレイヤーからはどんな反響があったのだろうか。遊び方がどのように変わったのかも含めて,エヌシージャパン ユニットリーダーの三浦 周氏,さらに「リネージュ」「リネージュ2」「リネージュM」「雀龍門M」の各タイトル代表者にメールインタビューを実施した。
PURPLEを介したリモートプレイが可能に
4Gamer:
サービスを拡大してから実装された機能,変化した点,便利になった部分など,「PURPLE」の概要を改めて教えてください。
三浦 周氏(以下,三浦氏):
今回のサービス拡大のタイミングで,NCSOFTがサービス提供するPCタイトル「リネージュ」「リネージュ2」「タワー オブ アイオン」「ブレイドアンドソウル」に加えて,スマホ向けタイトル「リネージュM」「雀龍門M」がすべてPURPLEを介して遊べるようになりました。
また「リネージュ」「リネージュ2」「リネージュM」では,自宅のPCでPURPLEを立ち上げておけば,スマホからのリモートプレイも可能となり,いつでもどこでも気軽なプレイが可能となりました。
4Gamer:
スマホとPCの両方でプレイ可能なタイトルと,片方でしかプレイできないタイトルを教えてください。
三浦氏:
PC版「リネージュ」「リネージュ2」,スマホ版「リネージュM」「雀龍門M」「リネージュ2M」「リネージュW」「ブレイドアンドソウル2」は,スマホとPCの両方でプレイ可能です。
一方,「ブレイドアンドソウル」「タワー オブ アイオン」は,PCでのみプレイできます。
4Gamer:
「PURPLE Talk」や「PURPLE Live」など,ゲームと連動したシステムがアプリ内に存在しています。各機能の概要について教えてください。
三浦氏:
「PURPLE Talk」はゲーム外でもプレイヤー間チャットが可能になる機能です。PCだけでなくスマホでも利用可能で,いつでもどこでもゲーム友達とメッセージの送受信が可能ですが,「雀龍門M」のみ使用できません(※麻雀用語で言う「通し」など,不正を防ぐためだろう)。
「PURPLE Live」は自分がプレイしているゲーム画面をほかのプレイヤーと簡単に共有できる機能です。戦闘の状況を一目で確認できますし,大規模な戦闘やボスレイドなどの緊迫した瞬間も,最大1080pの高画質で視聴できます。
4Gamer:
以前からリリースされている「PURPLE」で,改めてサービス拡大のアップデートが実施されたのはなぜでしょうか?
三浦氏:
さまざまなプラットフォーム環境に対応することで顧客層拡大を意図しました。弊社のゲームプレイ体験を多くの人に楽しんでいただきたいというのが,大きな理由の1つです。
4Gamer:
サービス拡大を発表した際,プレイヤーからはどのような反響がありましたか。また,サービス拡大後の感想や評判についてはいかがでしょうか。
「リネージュ」日本プロデューサー 李 鍾沅氏(以下,李氏):
「スマホでリモートプレイができるようになる」ということが,お客様にとってはもっとも気になるポイントだったと思います。
サービス拡大以降は,「PURPLE On」でのリモートプレイはとても操作しやすいうえに,利便性も優れていたため高評価であると思います。
「リネージュ2」統括プロデューサー 新井友和氏(以下,新井氏):
常時狩りをする自動狩りシステムも導入され,常に自身のキャラクターを自宅以外で管理できるようになったことで,お客様からはご好評をいただいています。
チャットシステムを通じて,フレンドや「血盟員」とのコミュニケーションもゲーム以外でいつでもできるようになり,攻城戦の約束や気になった事柄などを会話できる環境となったので,毎日のゲームプレイがより日常に即したものになったと思います。
「雀龍門M」プロジェクトマネジメント担当(以下,「雀龍門M」担当):
スマホでのプレイは,目が疲れて長時間は遊べないという方から「パソコンだと問題なくプレイできた」との反響がありました。
さらにスマホと同じUIで違和感なく遊べることや,キャラクターの動きが滑らかであること,とにかく見やすくて動きがスムーズであることなど,PCならではの体験に関する声も数多くいただいています。
サービス拡大で各タイトルのプレイスタイルにも変化が
4Gamer:
「PURPLE」のサービス拡大後に,例えば「リネージュ」「リネージュ2」の遊び方やプレイスタイルは変化しているのでしょうか。もし遊び方が変わっていない場合は,UIの利便性など,ほかに変化した点があればお聞かせください。
李氏:
繰り返しになりますが,やはりスマホでのプレイができるようになったことが,一番の変化だと思います。
もちろんPCでの操作よりは正確性が少し落ちるため,完全な代替とまでには言えませんが,外出時やちょっと気になるとき,軽く遊べる環境になったことは,利便性の部分において非常に高くなったと思います。
新井氏:
キャラクター育成を管理する際,いつでも消耗品や狩り場の確認ができたり,強化魔法アイテムが切れた場合に,PUSH通知でお知らせがあったりと,さまざまな面で便利になっています。一方で,UIはスマホ向けに特化されていない部分もあり,今後も改善が必要だと考えています。
4Gamer:
「リネージュM」「リネージュ2M」といったスマホ向けのアプリがすでにリリースされている中,なぜ「リネージュ」「リネージュ2」をスマホでプレイできるようにしたのでしょうか。
三浦氏:
ゲームプレイ環境拡張による顧客層拡大と,スマホプレイに適した操作環境実現に最適なタイトルだったからです。
4Gamer:
「リネージュ」「リネージュ2」がスマホでプレイ可能になったことで,「リネージュM」「リネージュ2M」の優位性(スマホで遊べる手軽さ)が失われるといったことはないのでしょうか。
三浦氏:
厳密にはスマホプレイというよりもPCで起動している状態をストリーミングで遠隔から操作できるという形なので,回線状況を加味すると,スマホアプリでのプレイが可能な「リネージュM」「リネージュ2M」の優位性に変化はないと思います。
「リネージュM」サービスチームリーダー 鈴木 一氏(以下,鈴木氏):
むしろ,海外の情報を得ていた「リネージュM」のプレイヤーからは,最適化されて快適にプレイできる「PURPLE」の実装を望む声が寄せられていました。
「リネージュM」は,「リネージュ」をベースにスマホ向けに最適化されたタイトルですが,オリジナルの職業やコンテンツが充実していますので,ゲーム性の面でも「リネージュ」とは異なる面白さや楽しみ方があると考えています。
4Gamer:
「リネージュM」や「雀龍門M」などの,スマホ向けタイトルのプレイ環境は変化したのでしょうか。
鈴木氏:
「リネージュM」では,マクロの実装やアクション性の高いコンテンツでキーボードを使用した細かな動きができるようになっています。
また「PURPLE」によって最適化された環境で起動することで,「動作が軽くなった」とプレイヤーからは反響がありました。さらに「インターサーバーのコンテンツなどで切断されてしまう」といった報告も減少しました。
「雀龍門M」担当:
「ゲームプレイをライブ配信したい」という声が増えています。プレイ環境については「スマホのスペックやバッテリーを気にしなくていいことがうれしい」など,より快適にプレイできたというご意見をいただいています。
4Gamer:
サービス拡大後の「PURPLE」に,プレイヤーから機能改善などの要望は寄せられていますか? あるいは現状,把握している改善点,変更予定のシステムなどがあれば教えてください。
三浦氏:
動きが軽く綺麗であることやデザイン性の良さに加えて,「マルチアカウントで動かせる数が増えてうれしい」など,ポジティブな反響も多くあった一方で,プラットフォームの仕様については,さまざまなご意見をいただきました。仕様に関する声は,逐次社内で検討しまして,適宜改善を進める予定です。
「雀龍門M」担当:
インストールの手間やダウンロードサイズの重さなど,複数の点にご指摘がありました。また「雀龍門」シリーズの過去の仕様について,いくつか復活してほしいとのご要望をいただいています。
4Gamer:
最後にNCJタイトルのプレイヤーにメッセージをお願いします。
三浦氏:
今回の「PURPLE」サービス拡大で,プレイできるタイトルが「PURPLE」に集約されましたので,この機会にまだ触れたことがなかったタイトルもお楽しみいただければうれしいです。
また生活のスタイルに合わせて,PCやスマホでお気軽にご利用いただければと思います。これからも「PURPLE」は,ゲームプレイに最適な環境を提供できるよう努めますので,今後ともご期待ください。
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