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RWC2007 日本代表ギルド「punch」ソウルに降り立つ。初戦の相手はなんと韓国!
ソウル便のフライトは1:00PM。出国手続きまでの時間はごく短かったが,たとえ初顔合わせ同士の場合であっても,彼らは互いに既知のプレイヤーである。すぐに打ち解け,早くも共通の知り合い(これまたオンラインでの話だが)についてのうわさ話に興じ始める。そんな感じの彼らのノリを雄弁に語るのが,右上に示した写真だ。「僕らの団結でここまで来ました」と言って,少々照れながらも肩を組む姿は,なんというか微笑ましい。聞けば,7人中未成年が3人,ソウル行きは全員初めてで,そもそも海外に出るのはこれが初めてというメンバーも多かった。
ご存じの人もあるいはいるかと思うが,ソウル付近の道路は迂回路に乏しいためもあって,夕刻の混雑が激しい。展示場とショッピングモールを兼ねて近年オープンしたSAMSUNG COEXを挟んで,バスの行き足は遅々たるものであり,会場に到着したのは5:30PM前後。フライトと同じくらいの時間,バスに揺られていた計算になる。ともあれ,日本代表ギルド「punch」は無事にレセプション会場に入り,Gravity側が用意した出場チームのユニフォームに,いささか慌ただしく着替えたあとに席に着く。
氏は「急に頼まれたので挨拶の内容を考えていなかった」と笑いながら,「2003年からサービスが始まったROは,オンラインゲームというものを世界中に広めた存在である」と,作品全体に関する講評を述べたあと,今大会の話題に入り「フィリピン代表かブラジル代表ギルドの優勝に100米ドルを賭ける」と揚言して,会場を沸かせていた。
ちなみにこのあと,夕食の間を縫ってColayco氏に,RWC2007に参加した感想を尋ねてみたところ「“ラグナロクファミリー”の一員として,RWC2007に参加できたことをとても嬉しく思う。イベントを成功させるために我々もベストを尽くしたい」とのことだった。また「Gravityには,これからもROというゲームを進化させ続けてほしい。そうすればこういった世界大会をまた開催できるから」とも述べた。優勝ギルド候補について意見を求めると「もちろんフィリピンかブラジルに勝ってほしいけれど,やはり前大会の優勝者,台湾が有力だね」と,率直に答えてくれた。
我らが日本代表が抽いた数字は5番。残念ながら不戦勝でないボックスに,日の丸のシールが貼られる。そして,対戦相手となる運命の数字=4番を抽き当てたのは,ほかならぬ韓国代表ギルドであった。その瞬間,会場にはどよめきが上がる。当事者達の胸の内はともかく,会場内の多くのギルドがこの組み合わせを「好カード」と見たのは間違いない。なお,確定したトーナメント構成は,下の写真のとおりだ。
世界チャンピオン決定戦に関する手続きはこれで終了し,会場では食事が運ばれ,ステージからは韓国民族楽器の生演奏が行われる。なぜ曲目が「天空の城ラピュタ」だったり,「スパイ大作戦」だったりしたのかはよく分からないが,世界各地から集まった代表ギルドが楽しめる選択肢ということだろうか?
そうした食事の間,いくつかのギルドに試合に向けた意気込みを聞いてみたので,お伝えしよう。
■韓国代表ギルド:どうせいつかは日本とぶつかる
ROプレイ歴3年というギルドマスターに,初戦の相手が日本代表ギルドになったことについて聞いてみると,「どうせいつかは戦うことになる相手。ならば早くに対戦できてよかった」と,余裕の表情を見せた。一番ライバル視しているギルドは,やはりRWC2004で優勝/準優勝を総ナメした台湾代表ギルドだとか。
■ロシア代表ギルド:ROはロシアで非常にポピュラー
そんな彼らに,ロシアでROはメジャーなオンラインゲームなのかどうかを尋ねてみると「非常にポピュラーなゲームだ」とのこと。しかし、ほかにどんなPCゲームで遊んでいるかと聞いてみれば「Counter Strike」「StarCraft」「DOTA」(Defence of the Ancients)といった,どちらかといえばヘビーゲーマー達が好むタイトルが次々に挙がる。ROも,可愛いキャラクターや着せ替えのみならず,攻城戦に比重を置いて楽しんでいるのかもしれない。
日本と韓国,どちらの代表ギルドに勝ち上がってきてほしいかと聞いてみたが「韓国ギルドはたいへん強いと聞いているので,ぜひ韓国と戦いたい」という答えだった。……いやいや,日本代表も強いですよ。
■ドイツ代表ギルド:RO歴1年半の若きギルドマスター
RWC2007世界チャンピオン決定戦の直前には特訓をする予定だったが,やはり全員を揃えるのは難しかったようで,わずか4回しか練習できなかったと,ギルドマスターは控えめに語った。
■フィリピン代表ギルド:三日間の特訓は実を結ぶか?
メンバーのうちプレイヤースキルが一番優れているのは誰かと聞いたところ,「メンバー全員が最高のテクニックを持っていますよ!」と力強く答えてくれた。
日本はいきなり,強豪と目される韓国代表とぶつかるものの,優勝候補という下馬評がもっぱらの台湾/香港代表とは,決勝にいたるまで当たらない。つまり初戦さえ勝ち抜けば,余勢を駆って上位に食い込む望みも大きいということだ。そして,その勢いをさらに伸ばせるなら……と,夢は膨らむ。とにもかくにも初戦,21日の第2試合こそが日本代表にとっての天王山といえよう。(Guevarista/ライター:麻生ちはや)
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