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オペレーションフラッシュポイントの残念なお知らせ
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印刷2001/10/11 18:17

ニュース

 オペレーションフラッシュポイントの残念なお知らせ - 10/11 18:17


 2001年7月に「オペレーションフラッシュポイント コールド ウォー クライシス英語版日本語マニュアル付」を発売し,その後順調にユーザーも増え,サポート体制も「そこまでやるかぁ?」というぐらい気合を入れていたイマジニア。2001年秋発売予定で着々と準備が進んでいた日本語版も,ユーザーの期待を一身に背負っていたといえるだろう。

 が,しかし。ここで残念なお知らせが。
 2001年秋発売予定で動いていた"オペフラ"の日本語版が「発売中止」になってしまった。

 「なんだとこら」とか「楽しみにしてたのにー」と言いたくなる人も多いかもしれない。突然の中止なので我々も腑に落ちないところが多く,先ほどイマジニア内部の人にダイレクトに電話して,延々と話を聞いてみた。プレスリリースに書いてある部分を含め,今回の残念な結果になってしまった経緯をいろいろと……。

forGamer.net(以下4G):
「ちょっと残念ですねぇ……でもなんでまた突然……?」
イマジニア(以下IMG):
「いや,我々もずいぶん前から準備してましたし,スタッフだってボヘミア(編注:オリジナルの開発元)に派遣するつもりで動いてたんですよ。ゲーム内のすべての翻訳作業も終わってデータ化されていて,あとは貼り込むだけだったんです……」
4G:
「そこまで進んでいたのに,なぜ?」
IMG:
「"完全な形での日本語化"ができないことが判明しちゃったんです……ユーザーさんに一日でも早くお届けしたいと思って,ある程度の日本語化が見えた時点でGoサインを出して,着々と作業自体は進んできたんですけど,最後の最後に覆るとは」
4G:
「そのへんの詳しい事情を知らずに聞くのも申し訳ないんですけど,"不完全な形"で出すわけにはいかないんですか?」
IMG:
「我々もいろいろ考えました。いっそ日本国内で開発をするとかも考えたんですけど,どこを通ろうとしても,ボヘミアの「機密保持契約」に引っかかっちゃうんですよ」
4G:
「あぁ,よりによって一番やっかいな部分ですね……」
IMG:
「そうなんですよ。テクニカルな問題で100%不可能,というのならまだ諦めもつくんですけど,そういうことがあって,イマジニアとしてもかなり悔しくて……それ以上に,待っていてくださったユーザーの方々に申し訳なくて申し訳なくて……」
4G:
「でもいままでにもいろいろやってくださってるじゃないですか,OFPは」
IMG:
「あの勢いで,もっといろいろとユーザーさんのためにやりたかったんですけどねぇ……日本語版は,その最大のものでしたし。でもダメなものをいつまでも根に持っても仕方ないですし。我々は『申し訳ありませんでした』と謝るだけです。
4G:
「なんか違う形での還元をしてくださるとかなんとか,プレスリリースに……」
IMG:
「そうです。少しでもお詫びになればと思い,ゲーム内のすべてのTXTを日本語化したデータを無料公開することにしました」
4G:
「無料?」
IMG:
「ええ,無料。いま作業中ですが,準備が整い次第『シナリオ翻訳ガイド』として,Webサイト上に掲載しますよ。10月中旬ぐらいに出せるといいなぁ,と思ってます」
4G:
「全部TXTだと見るのツラそうですね(笑)」
IMG:
「いやいや,さすがにそんなことをしません(笑)。全部のシングルミッション/キャンペーンの英文を日本語化し,そのTXTに画面写真を山ほど付けて,流れが分かるようにキチンと並べてます」
4G:
「でもそれって,メチャクチャ手間かかってません?」
IMG:
「かかってます……でも,理由はどうあれ日本語版を出せなかったお詫びということで。そういえば,見ながら楽しくプレイできるようにと思って,キチンと製本もしますよ。さすがにそれは"ただで"というわけにはいかないんですけど」
4G:
「モノクロ? 4色? それって一般売りするんですか?」
IMG:
「オールカラーで100ページ以上のものです。ちょっとした攻略本よりボリュームありますよ。11月を目処に2000円でご提供させていただくんですけど,それだけでなくですね……」

 ここからまだまだ話は延々と続いたんだけど,とりあえずこのあたりで。インタビュー記事じゃないし。続きのことは「嬉しい話」のほうで書いてある。

 日本語版が出ないことは確かに残念だけれども,イマジニアには,それに懲りずにOFPのサポートを続けてほしいものだ。いくら"どうせ使おうと思っていたものだし"とはいえ,全日本語TXTをWebで出して製本までしていたら,どう考えてもそれ単体での利益は生み出せない(というより人件費などを考えるとむしろ損失が出るだろう)。フルカラー100ページの本を2000円で売っても,刷り部数を考えると,原価分さえ出るかどうか微妙なところだと思うし。

 とりあえず今日話を聞いてみた限りでは,OFP周りの今後の予定として

■10月中旬
 シナリオ翻訳ガイドを,公式Webサイト上で公開開始
■10月下旬
 公式のDedicated対戦サーバーの立ち上げ
■11月
 シナリオ翻訳ガイド単体冊子の提供を開始
■今冬
 追加キット,スペシャルパックの発売

 なども挙げられているようなので,かなり安心。できないものを気合入れて可能にするのは確かに素晴らしいことだけど,お金も膨大にかかるだろうし,OFP自体のサポートに手が回らなくなる恐れもある。あくまでも個人的な意見だが,そういう部分に力入れるよりは,ダメなものはダメだと諦めて,今後もたゆまぬサポートを続けていってくれたほうが嬉しいと思う。冊子やWebでの展開という形でユーザーには還元されるのだし。
 残念な結果に気を落とすことなく,今後も細かいサポートを続けてほしい。期待してますよ。(Kazuhisa)


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    オペレーション フラッシュポイント

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