企画記事
149人のゲーム業界著名人に聞く,2016年の回顧と2017年への展望。4Gamer恒例の年末企画をお届け
Cooperstown Entertainment
レッドブル・アスリート/Twitchグローバルアンバサダー/HyperXプロゲーマー
梅原大吾(ウメハラ,Daigo,Beast)
主な戦績/獲得タイトル:EVO2009&2010優勝,EVO5年連続ベスト8入り(2009-2013),Capcom Cup Finals 2015準優勝,Capcom Cup EU Regional Finals 2016優勝,ギネスワールドレコーズ ゲーム部門3冠プロゲーマーとして「ストリートファイターV」に打ち込んだので、他タイトルをプレイする時間がありませんでしたが、SFVのシンプル化されたメカニズムやその意図には感銘を受けました。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
1年中、海外遠征に飛び回っていたので、機内映画を見ていました。X-MENやアベンジャーズなどアメコミを楽しみました。夢があって、迫力があって、エンターテイメントとしては最高だと思います。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
次期米国大統領トランプですかね? (というか、正直忙しすぎて他のことが把握できていません。)半分冗談ですが、半分真面目です。どう転ぶのか、大いに気になります。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2016年は新プロジェクトとして配信をスタートさせました。格闘ゲームに次いで、僕の人生において重きをおく取り組みです。
ゲームとは違うかたちのエンターテイメントです。毎日、アイディアを考えるのがとても楽しくもあり、チャレンジでもあります。
僕は、常に新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。2017年も、本業のプロゲーミングに加えて、配信ももう一つの軸として、新たなエンターテイメントを提供できたらと思います。
Cooperstown Entertainment
ALIENWAREスポンサード プロゲーマー
根本直樹(通称ネモ,Nemo)
主な戦績/獲得タイトル:EVO2016 ストリートファイターV 7位,TOKYO BUTTON MASHERS 2016(CAPCOM Pro Tourランキングトーナメント)ストリートファイターV 4位,Tokyo Offline Party 2 ストリートファイターV 優勝,羊城杯(中国)ウルトラストリートファイターIV 優勝タイトル名:「STEEL COMBAT」
コロプラ社が開発したOculus Rift向け新作VRロボット格闘ゲーム。
VRでもきちんと本格的に格闘ゲームがプレイできる。またVRの世界観を崩さずに対戦が可能でした。新世代のゲームPCとVRで格闘ゲームを体験して、とても楽しめました。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「HALF-REAL」
イェスパー・ユールのビデオゲーム研究書。ビデオゲームは「現実のルール」と「虚構世界」の2つで成り立っている事から本のタイトルにもなっています。普段ゲームをやっている身として、納得させられる部分が多く、読んでいてとても考えさせられました。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
CyberZと今年スポンサー締結した大貫晋也選手。
自分が初めて出た全国大会(CAPCOM VS. SNK 2)で、圧倒的な強さで優勝した事を今でも覚えています。そんな大貫晋也選手が復活したからには注目するのは当然です。
今年から格闘ゲームを再始動したばかりにも関わらず、得意とするスピード感と抜群のゲームセンスで格闘ゲーム業界に大きな存在感を出していました。
今後の動向についても注目していきたいです。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今年7月にALIENWAREと契約し、勤め先の会社でも話題となりました。色んな方からプロゲーマーと認知され、応援されるようになりました。来年は海外大会でより結果を残し、応援してくれている人達を喜ばせることができたらと思っています。 また、自分自身の経験からプロゲーマーになりたい人達を支援する活動ができればと考えています。
来年、「MARVEL VS. CAPCOM INFINITE」が発売されます。再びMarvelシリーズでアメリカへ挑戦していきたいと思います。
gumi
エグゼクティブプロデューサー
今泉 潤
代表作:「ファントム オブ キル」「誰ガ為のアルケミスト」「シノビナイトメア」タイトル名:「Pokémon GO」
「Pokémon GO」は市場に対しての影響もさることながら、モバイルゲーム業界にとっての大きな変化の波が2つあったと感じてます。
一つ目はARを組み合わせたゲーム性で新しい遊び方を実現したことです。キャラクターを入手するのにガチャのシステムを使わずに、「ワクワク」の体験を作ったのは凄まじかったです。“お金を払わないと遊べないというモバイルゲームは古い!”という流れが明確に出来上がった。実際、僕たちのゲームでも従来よりバランスを易しくする方向へ向かわせるきっかけとなりました。
もう一つは「ゲーム=任天堂」という伝統的な印象が新興のモバイルゲーム業界でもそうなったことです。やはり全世代の共通認識として、任天堂さんが業界のトップであることに安心感を覚える部分があります。「Pokémon GO」の影響でモバイルゲームがより身近なものとして受け入れられるようになったと思います。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「シン・ゴジラ」、「君の名は。」、「この世界の片隅に」の3作です。 庵野監督も新海監督も、自身の独特な世界観を描くことを貫き続けている方々だと思っていました。自分らしさを貫き続け、商業的にも成功させ続けるのはエンタメ業界ではとても難しいことです。大ヒットへの秘訣は、自分らしさを続けることの延長にあるという姿を見せてもらえて、僕自身も身が引き締まりました。
庵野監督のエヴァは深夜のアニメ、新海監督の悲恋の映画は単館上映だったことも考えると、マイナーがメジャーを飲み込むという現象が起こった。その瞬間にエンタメの価値観は変わっていくものです。「この世界の片隅に」もクラウドファンディングで出資を募り、圧倒的な制作者たちの情熱で作り続けた結果、ヒット作になったこともマイナーがメジャーになった瞬間だったと思います。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
株式会社アイディス早貸 久敏さん、株式会社Aiming椎葉 忠志さん
早貸さんと椎葉さんは年に1、2回ぐらいしかお会いする機会がないのにもかかわらず、新作をリリースした時にメッセージをいただきまして、しっかりと僕が魂を込めた部分を見抜かれていて感激しました!
作っているジャンルは異なりますが、やはりちゃんと現場で作っている人だからこそわかるポイントを褒めてくれます。作っている時は孤独な分、そういうところをちゃんと見てくれている人が業界にいることはとても心強いです。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2016年は「誰ガ為のアルケミスト」と「シノビナイトメア」を配信し,「ファントム オブ キル」は2周年を迎えることができました。2017年は引き続きこの3タイトルを大切に守り、オリジナルにこだわって、より「今泉らしいよね」と感じてもらえるタイトルにしていきたいと思っています。また何よりもユーザーの皆様に受け入れてもらえるようなタイトルとして進化と挑戦を続けていきたいです。さらには新作も、3本くらい動かしていきたいです。
個人的には、「誰ガ為のアルケミスト」のCMで監督デビューを果たしたので映像も監督したいなと思います!
グラスホッパー・マニファクチュア
Sound Director
AKIRA YAMAOKA
代表作:「SILENT HILL」「シャドウ オブ ザ ダムド」「LET IT DIE」タイトル名:「ザ クルー アルティメットエディション」
久しぶりに頭を空にして遊べるゲームだった。今年はそんなゲームばっかり選んでたかも。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「FAKE」
ドキュメンタリーなのかモキュメンタリーなのか、なんか新しい映画を観させてもらった気がした。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
KSUKE
クリエイターとして学ばせてもらう事も多く。友人でもあり。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
「LET IT DIE」もリリースを遂げ、オンラインゲームとして長寿を描きたい。そして次の新しい何かを目指します。
グラスホッパー・マニファクチュア
ディレクター
新 英幸
代表作:「LET IT DIE」「KILLER IS DEAD」タイトル名:「タイタンフォール 2」
ゲームデザインとアートディレクションが非常に高いクオリティで融合していると感じてます。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
DVD「クレイジージャーニー」Vol.1〜3
今最も面白いと思うTV番組がDVDで登場。これはバラエティの皮をかぶった教育番組です。
題材への切り込み方と深さがハンパなく毎回心を鷲掴みされ、同じ日本人として熱いものを感じます。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
山口雄大さん(映画監督)
最近監督されたのが「珍遊記」「HiGH & LOW THE RED RAIN」と作品のふり幅が尋常じゃない。
業界は違いますが、モノづくり/仕事への向き合い方について多大な影響を受けております。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
皆様お待たせしました。いよいよ日本にも「LET IT DIE」がリリースされます!
PS4をお持ちの方は是非ダウンロードして遊んでください!
グラスホッパー・マニファクチュア
代表取締役/ゲームデザイナー
須田剛一
代表作:「LET IT DIE」「シルバー事件」タイトル名:「Line Wobbler」(ライン ウォブラー)
VR、3D、4Dの時代に1Dのゲーム。あまりに美しいゲームデザイン。
ゲームをデザインするとはコレだ!とぶん殴られた気分です。
これぞ未来のアナログゲーム!
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「リップヴァンウィンクルの花嫁」
何かを持っていかれた映画。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
日野晃博さん
SWに勝った漢。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2017年は始動の年、流線の向こう側へゲームを届けたいと思います。
そして、4Gamer不定期連載キネマ51が本格的に不定期になってしまい、すみません! 2017年も不定期で頑張ります!
ゲームフリーク
ゲームデザイナー
伊藤博人
代表作:「GIGA WRECKER」タイトル名:「タイタンフォール 2」
FPSは苦手ですが、無骨なロボットとのバディもの、大満足です。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「シン・ゴジラ」
ソフビ人形とミニカーで遊んでいた頃からの夢だった「ゴジラ対はたらくくるま」が見られて感激しました。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
「GIGA WRECKER」の人物・敵キャラクターデザイン、ステージのコンセプトアートなどを全般的に手がけていただいた、イラストレーターのあさぎりさんです!
個性的で魅力にあふれたデザインで、「GIGA WRECKER」の世界観を彩っていただきました。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2017年にフルリリースを迎える(予定の)「GIGA WRECKER」が、アーリーアクセス期間中以上に、ユーザーの皆様に楽しんでいただけることを祈っております。
ゲームフリーク
3Dグラフィックデザイナー
小川一美
代表作:「GIGA WRECKER」タイトル名:「FINAL FANTASY XV」
AIにかなり衝撃をうけました。決まった行動を取る仲間やNPCがいなくて、本当に生きてるみたい。
仲間たちとワールドを歩いているのが楽しくてチャプターが進みません笑
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「ズートピア」
夢を追い続けるのは大切、努力すれば叶う、という子供向けのテーマに加え、多様性を生かした夢の社会に中にも発生する差別、偏見という重いテーマ、この2つを動物というキャラクターを使うことによってうまく落とし込み、ポップな映画としてとても完成されていました。
来年のモアナにも期待してます。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
Web漫画家のカメントツさんです。
主に実体験を元にしたルポ漫画を描いている方ですが、Web漫画という媒体をうまく活用していてとにかくおもしろい。
「中古RPGツクールの中にゲームが入ってるか調べたら奇跡が起きた」という記事がお勧めです。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2017年1月にフルリリースを予定している「GIGA WRECKER」ですが、Steamのアーリーアクセスを利用し開発したタイトルとなっており、ゲームフリークとしては初の試みとなっています。リリースされた際にはぜひ遊んでみてください!
ゲームフリーク
ディレクター/プログラマー
尾上 将之
代表作:「GIGA WRECKER」,「ポケットモンスター」シリーズタイトル名:「ペルソナ5」
ゲーム全体の作り込みが素晴らしい作品でした。特に演出面は素晴らしく、ペルソナらしさを表現しつつ、ゲームのテンポを損なわない作りになっているのが印象的でした。特にバトルのUIがお気に入りです。
シリーズ作としてゲームデザインを継承しながら、世界観をしっかりと楽しめる、非常に素晴らしいゲームだと思います。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「聲の形」
ぱっと思いついたのがこのタイトルでした。コミックを読んでいたのですが、映画版のストーリー編成が新鮮で、楽しませて頂きました。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
小島秀夫さん
新天地でどのような作品を作られるのか、非常に楽しみに思っております。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2017年には今製作中の、「GIGA WRECKER」の完成版がリリースされる予定です。
2016年はユーザーの皆様と開発を続けてきました。アーリーアクセス開始時からみると、変わっていない所がないくらいバージョンアップしているはずです!!
既にアーリーアクセスにご参加頂いた方、この記事をみて初めて知って頂いた方、ゲームフリークの最新作に是非ご注目下さい!!
コーエーテクモゲームス
常務執行役員 ω-Forceブランド長
小笠原賢一
代表作:「ドラゴンクエストヒーローズII」「信長の野望・創造 戦国立志伝」タイトル名:「ペルソナ5」
こんなにも制作陣の情熱とファンに対する愛に溢れたタイトルは近年希有な印象です。
同じ作り手として、様々な刺激とジェラシーを感じました。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
NHK大河ドラマ「真田丸」
3D地図監修でご協力させていただいたということもありますが、大河ファン、戦国ファンとして一年間存分に楽しませていただきました。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
川村元気(映画プロデューサー)
成功させるための着想・構成力がすばらしいと思います。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2017年はω-Forceが誕生して20周年のメモリアルイヤー。
節目の年に相応しい力作を続々発表していきますので、是非、ご期待ください。まずは3月発売の「無双☆スターズ」にご注目を!!
コーエーテクモゲームス
ガストブランド プロデューサー
菊地啓介
代表作:「よるのないくに2 〜新月の花嫁〜」,「零」シリーズ,「影牢」シリーズタイトル名:「ペルソナ5」
このタイトルに込めた橋野プロデューサーの執念を強く感じる完成度の高さでした。
世界設定とキャラクターデザイン、音楽やUIデザイン、そしてゲームシステムが、このゲームのために1つにまとまって、全く無駄がなく、この世界に浸ること自体がとても快感でした。
1ユーザーとして楽しみつつも、ゲーム開発者としてとても刺激を受けました。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
イギリスBBCのドラマで「華麗なるペテン師たち」(原題:Hustle)」という連続ドラマが、最終の第8シーズンを迎え、2016年にケーブルテレビで一挙放映されました。
映画「スティング」の様なコン・ゲームもので、1話完結タイプの連ドラですが、毎回練られた脚本が秀逸で、いたるところの伏線とその回収方法に知的好奇心を刺激されっぱなしでした。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
イラストレーター、絵本作家のヨシタケシンスケさんです。
前から「りんごかもしれない」などをチラっと見て面白そうだとは思っていたのですが、2016年に発売された「このあと どうしちゃおう」を本屋で見て笑いながら号泣しました。
それでエッセイや他の絵本を読みあさったのですが、小さな笑いの向こうにかいま見える人間の本質がとてもグッと来ました。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
ガストブランドでは、現在、「よるのないくに2」「BLUE REFLECTION」「拡張少女系トライナリー」と美少女RPGを続々と準備しています。まずは、これらを良い形でお客様にお届けすることに注力します。
どのタイトルも絶賛調整中で、手ごたえを感じてきていますので、お楽しみにお待ちください。
そして2017年はアトリエ20周年となりますので、ファンの皆さまへの感謝も込めた20周年に相応しいタイトルを準備していきます。
コーエーテクモゲームス
代表取締役社長 兼 プロデューサー
鯉沼久史
代表作:「戦国無双」シリーズ,「進撃の巨人」「妖怪三国志」他多数タイトル名:「Pokémon GO」
AR機能や位置情報サービスを使ったタイトルで、ポケモンの世界観にあった無理のない内容になっているのと、TVニュースを始めとした数多くの媒体に取り上げられ、社会現象にもなったから。
流行語大賞にもなり、普段ゲームに触らない層にも大きくアピールできており、業界の発展にも寄与していると考えています。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「君の名は。」
注目は全くしておりませんでしたが、一般世間的に非常に話題になっていましたので、鑑賞させていただきました。
構図の綺麗な映画でした。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
経済面から、アメリカの大統領トランプ氏に注目しております。日本が良い方向に向かってくれると嬉しいです。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今年も、家庭用ゲーム機向けに数多くのタイトルをリリースしていきますし、新ハードやアプリ向けタイトルもチャレンジしていきます。
皆さま、コーエーテクモゲームスをよろしくお願いします。
あと、社長しながらまだ少しだけ、開発も続けてますよ。
コーエーテクモゲームス
ゼネラルプロデューサー
シブサワ・コウ
代表作:「信長の野望」シリーズ,「三國志」シリーズタイトル名:「FINAL FANTASY XV」
素晴らしい映像美に衝撃を受けました。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「君の名は。」
多くの人の「こういうアニメが見たかったんだ」を実現してくれた作品と感じました。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
宮本 茂さん
ついに「スーパーマリオ ラン」を出されましたね。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2月9日に「仁王」が発売になります。
開発に11年かけた「戦国死にゲー」をぜひともお楽しみください。
コーエーテクモゲームス
ディレクター
関口和敏
代表作:「討鬼伝2」タイトル名:「ペルソナ5」
キャラクターからUIからサウンドから……ゲームの要素すべてがカッコイイ!!
遊び手として大好きなシリーズですが、作り手としても純粋に憧れます。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「この世界の片隅に」
内容が素晴らしかったのはもちろんですが、クラウドファンディングの出資者の方々の巻き込み方、盛り上がりなども興味深かったです。
結果として、興業成績が振るっているのもすごいと思います。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
マツコ・デラックス
特に注目しようと思っているわけではないのですが、
面白いなあ、と思って見ている番組にはたいていこの方が出ている気がします。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
現在、「討鬼伝」開発チームは長期休暇も明けて、色々と構想を練っている段階です。
2017年は、次へ向けた展開をお見せできるのではないかと思います。
私個人としては、それとは別に新しいタイトルにも挑戦できたらいいなあ、と考えています。
コーエーテクモゲームス
「三國志13 with パワーアップキット」プロデューサー
利川哲章
代表作:「三國志13」タイトル名:「Pokémon GO」
シンプルながらダイレクトに響く面白さと、子どもから主婦から会社員から、老若男女を問わず巻き込んだその爆発力。ゲームの持つ可能性に勇気づけられました。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
2016年は庵野秀明監督の「シン・ゴジラ」、新海 誠監督の「君の名は。」と、映像コンテンツの当たり年でしたが、あえて「DON'T BREATHE」です。
盲目の老人の住む家に侵入した強盗たちが、超人的な聴覚を持つ老人に逆に追い詰めれられていく。もの音ひとつが命取りになる異常者の支配する閉鎖空間から、どう逃げ延びるのか。
想像力を掻き立てられるその設定と予告編に惹きつけられた作品です。
ちなみに、「シン・ゴジラ」の特技監督を務められている樋口真嗣氏は、「三國志13」のOPを手掛けてくださっています。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
将棋界の至宝、羽生善治三冠です。AIへの造詣がものすごく深い方で、進化の過程の全く違う人間とコンピュータの“思考”に対する、羽生三冠ならではの鋭い視点に頷かされました。
2016年はいよいよ人間対コンピュータの最終決戦か? と騒がれました。そういったものではないと分かっていても、やはりファンとしてはワクワクするものです。
あとは、「ウォーキング・デッド」シーズン7のニーガンが憎らしくて、演じているジェフリー・ディーン・モーガンさんが気になっています。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
「三國志13 with パワーアップキット」をお待ちいただいている皆さん、そしていつも4Gamerで情報をチェックしてくださっている皆さん、発売までもう少しのところまで来ました!
年が明けてからは追加の情報もお出しできると思います。どうぞ、ご期待ください!
コーエーテクモゲームス
Team NINJAブランド ブランド長
早矢仕洋介
代表作:「仁王」「DEAD OR ALIVE Xtreme 3」「ディシディア ファイナルファンタジー」タイトル名:「Pokémon GO」
街中の人々が同じゲームを遊んでいるという、開発者にとって夢の様な空間が瞬く間に世界中に現れたのは、衝撃と共にゲームの無限の可能性を感じ、うれしかったです。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「シン・ゴジラ」
実際に鑑賞した後には、「こういうアプローチありだよね」と思える作品でしたが、その着眼点を見つけた事、それをあのクオリティに仕上げた事、素晴らしいです。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
特にいません。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2017年2月9日に遂に全社を挙げて開発してまいりましたPS4「仁王」が発売されます。
長い間お待たせしてしまいましたが、我々のできる限りの事はやったと思いますので、ぜひ一度ご体験いただければありがたいです。
コーエーテクモゲームス
プロデューサー,ディレクター
森中 隆
代表作:「討鬼伝」シリーズ,「真・三國無双」シリーズ,「采配のゆくえ」タイトル名:「FINAL FANTASY XV」
歴代FFシリーズはいつも楽しみにしているので、前作からがホントに長かった……。やっと出たか! と待ち侘びました。
今作では、ゲーム本編だけでなく、並行してゲームの世界観を描いた映画「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV」に驚かされました。
創り込みと映像美。いやが上にも高まるゲームへの期待感。
ゲームの世界観を、ここまでリアリティを持って創り上げた、スタッフのその努力には頭が下がります。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「君の名は。」
映像、音楽、脚本、すべてが高いクオリティでの爽快な作品でした。
そして、アニメファンだけでなく、一般ライト層の興味を喚起し大ヒットを記録したことに大きな意味があると感じます。
観終わって「良かった!」と他の人に薦めたくなる衝動が、現在のSNS社会でいい循環を生み出したように思えます。
ジブリ独占のアニメ映画界で、その牙城を切り崩し歴史が動いた分岐点になる作品でした。
まさしく「彗星」のごとく現れて。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
のん
映画「この世界の片隅に」で主演声優として演じた「すず」が素晴らしかった。
風に揺れるような、おっとりとしたしゃべり口の中に、控えめながらも人間らしい温度感。
戦時下の厳しい環境の変化のなかで「生活」する女性の姿が健気で沁みました。
彼女なくしてこの映画の成功はなかったと思えたくらいのはまり役でした。
誰もが知る女優でありながら、その本名として活動ができなくなっている彼女。
今後もその才能が埋もれないように活躍の場が増えることを期待します。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今年は「討鬼伝」シリーズ最新作「討鬼伝2」をリリースできました。
プレイしてくださった皆さま、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
2017年も「討鬼伝」シリーズは新たな進化をお届けしていきますので、是非ご期待ください。
また「討鬼伝」関連作品として、スマートフォン向けアプリ「討鬼伝 モノノフ」や「無双☆スターズ」など続々と続きます。お楽しみに!
コーエーテクモゲームス
TeamNINJAブランド ディレクター
安田文彦
代表作:「NINJA GAIDEN 3」「Ninja Gaiden 3: Razor's Edge」タイトル名:「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」
忙しかったので、プレイするか迷っていましたが、名曲「Baba Yetu」のプロモーションとショーン・ビーンが語るチュートリアル映像が決め手となり、結局買ってしまって、寝る間を惜しんで遊びました。
極めてシンプルな目的のデザインは変わらず、前作と違って、良い意味で複雑過ぎるプロセスとあまりにも多くの変数から生まれる奥深さに衝撃を受けました。
ぜんぜん遊び切れていないので、パッチを待ちつつ、時間ができたら遊び尽そうと思います。
<質問2>2016年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」 シーズン6
これまで一度もなかった「退場したキャラクターの復活」がいくつか含まれたシーズン6は特に印象深かったです。
長く続くとダレてくることも多い海外ドラマですが、このドラマだけは次が気になり続けています。
映画「オデッセイ」
文系の私は火星で生きていけない事を思い知らされつつも、限られた資源、度重なるアクシデントといった設定がゲーム開発とも似ていたので、印象深い作品でした。
“エルロンド会議”のシーンは今年一番笑ったかも知れません。
<質問3>2016年に、個人的に注目した(している)人物
原田眞人監督
「駆込み女と駆出し男」を今年に入ってから見たのですが、善悪を問わず、キャラクター間で繰り広げられるテンポの良い台詞の応酬が絶妙で、現代の時代劇として本当に素晴らしかったです。
硬派なタイトルを多く作られている監督ですが、台詞回しや役者さんごとの「間」を生かし、重厚でありながらも退屈さを感じさせない手腕には注目せざるを得ませんでした。
来年公開の「関ヶ原」も今から楽しみです。
<質問4>2017年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2017年2月9日に「仁王」がついに発売します!
開発チームはマスターアップに向けて全力で制作しており、発売後にはDLC展開も予定していますので、2017年は皆さんに「仁王」を楽しんで頂ければ幸いです。
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