業界動向
スクウェア・エニックス,中国Shanda Games,韓国Actoz Softの3社が提携。アジア市場におけるモバイルゲームビジネス展開を加速
※現在,Actoz SoftとEyedentity Gamesは,中国Shanda Groupの子会社
同発表会においてShanda Gamesは,ゲーム開発,サービス,およびマーケティングの全分野にわたってスクウェア・エニックスとの戦略的な提携を結んでおり(関連記事),韓国市場を中心に,中国,日本,東南アジアなどを統合するグローバルアライアンスモバイル事業戦略と今後の進出計画を明らかにした。Actoz SoftやEyedentitiy Gamesも,提携によって有名IPを活用したモバイルゲームの開発,地域別のローカライズサービスなど,さまざまな分野で協力することになる。FINAL FANTASYやドラゴンクエストを始めとした有名IPを保有するスクウェア・エニックス,そして中国圏において自社開発のスマートフォン(Shanda Phone)などを展開するShanda Gamesの提携によって,ビジネスにシナジー効果がもたらせることが期待されている。
今後3社は,アライアンスの中核を「Co-Development」と定義して,定期的なミーティング,開発リソースの共有,企画・開発・運営を行っていく予定である。提携によって誕生したモバイルゲームは,日本ではスクウェア・エニックスが,韓国と中国ではShanda Gamesが担当し,それ以外の地域について別途協議が行われるという。
また今回の発表会では,2012年の下半期から順次リリースされるモバイルゲームのラインナップも公開された。
会場で注目を集めたタイトルは,スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY」第1作から“3”のオリジナル韓国語バージョン,そして「拡散性ミリオンアーサー」だった。 FF3作品の韓国語版は,アイテム課金が採用されるという。
そのほか,Shanda Gamesは「Magic Land 2」,Eyedentity Gamesは新作モバイルゲーム「Dragon Nest Labyrinth」「Mini Gears」,Playpie Gamesはソーシャールゲーム「Fallin Fallin」「Latale Town」「Hell Lord」など,2013年までに計25のタイトルが公開される予定だ。
今回の提携についてActoz Softの社長 Chien Tung Hai氏は「多くのスマートフォンゲームが登場する激しい市場で成功するためには,最適なサービスとローカライズが重要だと思います。私達は,スクウェア・エニックスとの提携を通じて中国,日本,韓国,東南アジア市場などにおける,グローバルモバイルゲーム市場のリーディングカンパニーを目指しています」とコメント。
またスクウェア・エニックスの本田副社長は「モバイルゲーム市場におけるコンテンツおよびネットワーク環境は非常に重要な要素となり,変化も早くなっています。ネットワークが強化されたゲームコンテンツをさまざまな地域に提供するためには,各国のパワフルなパブリッシャが必要です。Shanda Games,Actoz Softとの提携は,さまざまなゲームのリリース,そして各国のプレイヤーに合ったサービス展開というシナジー効果を生むでしょう」とコメントしている。
Shanda Games
スクウェア・エニックス
- この記事のURL: