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[G-Star 2011]WeMade発表会レポート。PCオンラインゲームの制作ノウハウを武器に,スマートフォンへ本格ゲームを投入
WeMadeといえば,最近では「NED」や「天龍記」「蒼天2」など,本格的なPC向けMMORPGを開発しているデベロッパという印象が強いかもしれないが,今回発表されたのは,いずれもiOSやAndroid端末に対応する,ソーシャル性の強いタイトルばかりだ。
「HERO SQUARE」
プラットフォーム:iOS / Android / PC(ブラウザ)本作は,PvEや資源の採集,クエストなどを通じて自分の村を発展させていくのが基本的な遊び方となるが,ほかのプレイヤーと協力することでも村は発展する。料理や建築,栽培,採集,釣りなど,ソーシャルゲームに必要な要素はほとんど含まれているとのことだ。
現在30人規模のスタッフと,MMORPG並の開発資金を投入して開発中の本作は,2012年第1四半期に公開予定で,Facebookへの対応も検討しているという。
「Chaos & Defense Online」
プラットフォーム:Androidタワーディフェンスタイプのオンラインゲーム。ナイト,カオス,サムライ,ミリタリーといった多彩な勢力が登場し,ユニット間の相性が戦略性を高めるという。
いわゆる“ガチャ”や,ユニットの合成によって新たなユニットを生み出す楽しみなど,コレクション要素も充実させる予定とのこと。
「Pet Island」
プラットフォーム:iOS / Android / PC(ブラウザ)「Rhythm Scandal」
プラットフォーム:iOS / Android上記ラインナップには,ソーシャル要素が強めながらも“カジュアル”と呼ぶにはやや難度の高そうなタイトルの姿も見える。この戦略についてWeMadeは,近年スマートフォンやタブレット端末の登場で,ゲームのあり方が急激に変わってきていること,そしてその流れに安易に乗っただけのゲームが増加してきていることを挙げ,「スマートフォン市場でより深みのあるゲームを作るためにはPCオンラインゲームのノウハウが不可欠」とコメント。
そして,かつて韓国オンラインゲーム業界でも中途半端な規模のゲームがもてはやされたが(カジュアルゲームブームのことを指しているのだろう),それらの大半が現在姿を消しているという事実を指摘し,「今後は大きなリソースを投入して大型のゲームを作れる会社が生き残る」と,同社のビジョンを語った。
なおWeMadeは,2年ほど前からモバイルゲームやソーシャルゲームの開発を本格化させているという。ソーシャルゲーム業界では,数か月から半年程度の開発期間でゲームをリリースするのが一般的だが,WeMadeは2年もの時間をかけて,前述のタイトル群を開発している。
同社の戦略が正しいのかどうかは,各タイトルが実際にリリースされてみないことには何とも言えない。ただ,こと日本においてももっと「ゲーム」らしい,ソーシャルゲームの登場を望む声も少なくないわけで,こういった動きを興味深く思うゲーマーも多いのではないだろうか。
今回紹介されたタイトルはいずれも開発中で,リリース時期が正式決定していないものばかりだが,今後の動向に注目したいところだ。
WeMade Entertainment G-Star 2011特設ページ(韓国)
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