「シルフィード」「グランディア」などのクリエイターとしても知られるジー・モード代表取締役社長 宮路 武氏が急逝。後任はガイアホールディングスの郡山 龍氏に

　ジー・モードは本日（8月1日），「代表取締役の異動に関するお知らせ」の中で，同社代表取締役社長の宮路 武氏が7月29日に急逝したため，同日，代表取締役を退任したことを発表した。

ジー・モード公式サイト内「代表取締役の異動に関するお知らせ」

　宮路氏は1985年，実兄である宮路洋一氏らとともに，ゲーム制作会社ゲームアーツを設立。以降16年にわたって同社取締役開発部長を務め，「シルフィード」（PC / メガCD），「ハラキリ」（PC），「ガングリフォン」シリーズ（セガサターン），「グランディア」シリーズ（セガサターン / ドリームキャスト）といった作品を手がけてきた。
　その後，2000年に独立し，携帯電話機向けのゲーム制作会社を主とするジー・モードを設立。ゲームクリエイターとしての経験を活かして多種多様な作品を市場に投入し，同社を国内最大規模の携帯電話向けコンテンツ配信会社に成長させた。4Gamer読者にとっては，ガンホー・オンライン・エンターテイメントとの共同開発という形で，MMORPG「グランディア オンライン」に関わっていたことも記憶に新しいだろう。

　なお，宮路氏の急逝を受け，本日（8月1日）開催された臨時取締役会において，ガイアホールディングス 代表取締役兼取締役社長の郡山 龍氏を，ジー・モードの代表取締役に選任する決議が行われている。それについてジー・モードは，

経営基盤の一層強化とガイアグループ内のシナジー強化による企業価値向上のためには、故・宮路 武と 30 年近い親交があり、近年では共に当社の経営を担ってきたガイアホールディングス株式会社代表取締役兼取締役社長である郡山 龍が当社代表取締役に就任し、故人の遺志を引き継いで宮路 武の経営スタイルや経営方針を継承していく体制を構築することが最善である

との判断で決議したものと発表している。

　また，ジー・モードおよびガイアホールディングスは共に上場企業であるため，両社の株主など利害関係者に対し，透明性のあるグループ経営を継続するというコーポレートガバナンス上の観点から，本日開催されたガイアホールディングスの臨時取締役会において，郡山氏は代表権のない取締役会長に異動することが決議されている。

ジー・モード公式サイト内「代表取締役の異動に関するお知らせ」