業界動向
G Data,オンラインゲームとソーシャルゲームの危険度に関するホワイトペーパーを公開
このホワイトペーパーには,ゲーム関係のさまざまな攻撃手法や危険性などがまとめられている。見出し部分を挙げておくと,
- 攻撃手法 メール経由のフィッシング
- ゲーム関連マルウェア
- 危険なゲームサイト
- ゲーム関連の裏取引価格
- リアルマネーとの取引
- 日本版特別編 ソーシャルゲームの危険度
ウェブサイトによるフィッシング
フォーラムやチャットルームにおけるフィッシング
その他のデータ窃盗
ゲームとマルウェア
オンラインゲーム関連の出来事
安全対策
のようになっており,最新動向というよりは一般論の部分が多いのではあるが,その分,ていねいにまとめられているのでオンラインゲームプレイヤーであれば目を通しておいて損はない内容となっている。
主に欧米での傾向を中心にしたものをベースにしてはいるが,日本独自の問題点なども追加でまとめられており,後半では同社がとくにソーシャルゲームに対しての警戒を強めていることが分かる。
日本独特の傾向としては,金銭目的以外に感染者の社会的地位を失墜させる愉快犯的なものが多いなどとしている。今年になって発生した日本でのさまざまな事例のうち,大きく報道されたものがまとめて掲載されているので,どのような手口が使われているのか確認しておくのもよいだろう。
安全対策としては,
- HTTPフィルタを使う
- ファイアウォールを使う
- スパムフィルタを使う
- パスワードを長くする
- パスワードを使い分ける
- パスワードを保存しない
- URLを確認する
- ファイル共有ソフトを使わない
などが挙げられている。前半は適切なセキュリティ製品を導入すれば対応できるが,パスワードの管理などは個人で気をつける必要がある。最近の事例でも,ゲーム内のチャットからパスワードを類推したアカウントハックなどが発生していたが,推定されやすい単語のみを使うのは非常に危険だ。辞書式の攻撃に対しても脆弱である。また,多くのゲームでパスワードを共用することでも被害が広がった事例もある。安全にゲームプレイを行っていくうえでも,日ごろからセキュリティ対策を心がけておきたい。
GData Whitepaper 2010
http://www.gdata.co.jp/press/GDataWP_Risk_for_Gamers.pdfG Data Software
http://www.gdata.co.jp/- この記事のURL:
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