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オンラインゲームパブリッシャ,ベクターとガーラが業務・資本提携の締結を発表
ベクターといえば,2007年5月にサクセス系のオンラインゲーム運営会社であるGAMESPACE24を子会社化し,オンラインゲーム事業を強化(関連記事)。さらにELEVEN-UPからの一部事業譲渡を経て,現在は連結子会社のベルクス(VerX)を通じて,「童話王国」「ベルアイル」,そして新作のMMORPG「Wonderland ONLINE」と,多くのタイトルを抱えるパブリッシャーとなっている。今後の新作として「ディグダグアイランド〜南の島のプクプクポン〜」とオンラインSF FPS「攻速機戦LANDMASS」が控えている。
MMORPG「RAPPELZ」のパブリッシャとして知られるガーラは,オンラインゲームを主体に,インターネットコミュニティ関連サービスを展開。米国連結子会社GALA-NET INC.(以下GALA-NET)と欧州連結子会社GALA NETWORKS EUROPE LTD.(以下GALA NETWORKS EUROPE)を通じ,オンラインゲームのグローバル展開を積極的に推し進め,北米市場においては成功を収めている。
そして今回,両社はオンラインゲームの国際的な展開を目的とした,戦略的な業務および資本提携に合意し,両社および両社の子会社を通じ,日米欧で展開する新規オンラインゲームタイトルの検討・交渉・獲得を共同で行なうと発表している。
これにより,今後獲得したオンラインゲームタイトルは,日本国内ではベルクスが運営し,ガーラの子会社によって米欧で運営されることになるという。なお,独自に開発したタイトルの国内での運営については,これまでと変わらず引き続き,両社がそれぞれ行っていくとのこと。
両社は,オンラインゲームを日米欧で共同展開することにより,開発会社とのライセンス交渉に際して,優位な条件を提示し,より魅力的なタイトルの獲得を実現したいとの考えを表明している。そしてライセンス獲得後は,両社および両社の子会社からのロイヤリティ支払いで,獲得したオンラインゲームタイトルの開発継続に見合う資金を開発会社に提供し,安定的な拡充を実現させたいという考えだ。
なお,ベクターは3月3日にガーラが新規発行する3500株を購入し,ガーラの株式4.97%を取得することで第二位株主となる予定。この資金出資を受けてガーラは,新規オンラインゲームの獲得に動く予定とのことだ。
■ベクター プレスリリース
■ガーラ プレスリリース(PDF)
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