インタビュー
[インタビュー]NCSOFT新作「護縁(ごえん)」でグレン・マリナを演じた会沢紗弥さんは,「行動力には自信」あり!
「ブレイドアンドソウル」の3年前の世界を描いた本作で,事前登録特典として提供されるキャラクター,グレン・マリナを演じているのは声優の会沢紗弥さんだ。
今回,会沢さんにグレン・マリナの魅力や収録時のエピソードなどを取材する機会が得られたので,その模様をお届けする。
「護縁」公式サイト
「護縁」ダウンロードページ
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格好良くて気品があって
そのうえで優しいグレン・マリナを演じた
4Gamer:
4Gamerで取材させていただくのは初めてのことなので,まずは簡単に自己紹介をお願いします。
スターダストプロモーションの声優部に所属しております,会沢紗弥と申します。1999年9月9日生まれで,うさぎ年のおとめ座です。
4Gamer:
会沢さんは,ご自分の意志で声優を目指し,事務所のオーディションを受けたそうですね。
会沢さん:
はい。小学生の頃から声優を目指していたんですが,声優になるための勉強はしたことがなかったんです。でもたまたま今の事務所のオーディションを知って,思いきって応募してみたら合格しました。
4Gamer:
これまで,さまざまなゲームやアニメで活躍されていますが,初めてゲームのボイス収録をしたときのことは覚えていますか?
会沢さん:
人生で初めてゲームのお仕事の収録をしたのがこのスタジオ(※取材場所)なんです。あの日も,このソファに座って台本を読んだりしたな……なんて思い出しました。
4Gamer:
会沢さんとこの場所には,そんな歴史があったんですね。
では,このソファに座っていた当時の会沢さんに,今の会沢さんが声をかけることができるとしたら,どんなことを伝えたいですか?
会沢さん:
う〜ん。「おかげさまで今もなんとか暮らしています」かな(笑)。
4Gamer:
仕事が続いているからこそ,またここに戻って来ることができた,ということですもんね。
さて,今回は「護縁」でグレン・マリナを演じられたそうですが,演じる前,このキャラクターにどんな印象を受けましたか?
年齢は15歳だというのに,容姿は大人っぽいですし,自分の身分,出自に対して課せられたものへの責任感も強いんです。15歳でここまで考えて行動できる子なんて,なかなかいないですし,素直にすごいなって思いました。
4Gamer:
ちなみに会沢さんご自身の15歳の頃は……?
会沢さん:
中学3年生のときは,人生で一番楽しかったですね。学校が大好きで,いい先生に恵まれていたこともあって,職員室に入り浸っていました。朝一番に職員室で先生の入り待ちをして,部活が終わったら先生の出待ちをしていました(笑)。
4Gamer:
グレン・マリナのような15歳ではなかったと。
会沢さん:
何の責任を負うこともなく,平和に中学校に通ってました(笑)。
4Gamer:
会沢さんご自身とグレン・マリナの共通点などはありますか?
会沢さん:
誰よりも公正であろうと振る舞うところは,ちょっと似てるかもしれません。街中でちょっと悪いことをしている人を見かけたときは,すぐ交番に知らせますし。
4Gamer:
ゲームなどとは違って,そこで正義のための実力行使をするわけにはいかないですから,正しい判断ですね。
では,グレン・マリナを演じるにあたって,どのように表現しようと考えましたか?
まず,グレン・マリナの見た目どおりに格好良く,気品のある女性を表現したいというのがありました。パラム帝国の王女でありながら,正しさを追求した結果,自身の正義を貫く強さを持っているんです。ただ一方で,ほかのキャラクターに対する優しさも兼ね備えています。そういう二面性をしっかり表現したいと考えました。
4Gamer:
優しさというのは,どんなところでしょう?
会沢さん:
グレン・マリナと一緒に行動してくれるジャン・バイドというキャラクターがいるんですが,お姫様と護衛みたいなある種の上下関係があって,対等ではないんです。でもグレン・マリナは,ジャン・バイドの様子を常に気にかけているんです。
それと,ハーリンという11歳の家出少女もグレン・マリナと一緒に行動するんですが,年下の女の子に対してとても柔らかく話しかけるんですね。
そうしたセリフの節々から,グレン・マリナの優しさが伝わってきましたし,演技のうえでもその優しさを表現できるように意識しました。
4Gamer:
とくに印象に残ったセリフがあれば,教えてください。
会沢さん:
ジャン・バイドに向けて「その剣,手入れが必要なときじゃない? 夜な夜な剣の状態を確認して気にしていたようなので」と声をかけるセリフですね。近くにいる人をちゃんと大事にできる,人を対等に見られる優しさが印象に残りましたし,とても素敵だと思いました。
4Gamer:
そういうセリフから人間性みたいなものが浮かび上がってくると,プレイヤーも感情移入がしやすくなりそうです。
ところで,収録時に難しかったことなどはありますか?
会沢さん:
「護縁」は元々,韓国のゲーム会社であるNCSOFTさんが開発しているということで,韓国の声優さんが演じられている声を聴きながらタイミングや秒数をきっちり合わせるという,ちょっと特殊な収録方法だったので,それが難しく感じましたね。そこに自分で作ってきた感情を乗せたりするのに,ちょっと苦戦しました。0.1秒でもこぼれてしまったりすると,「もう1回」という感じだったんです。
4Gamer:
それはかなり難しそうですね。
ちょっと話は変わりますが,アニメとゲームの収録の違いは,どんなところにあるのでしょう?
会沢さん:
ゲームの収録の場合,声優は1人で臨むことがほとんどなんですね。なので私は実は,ジャン・バイドやハーリンの声を聴いたことがないんです。もちろん,セリフやキャラクター性は確認させていただいているんですけど。
アニメの場合は1人で収録することはなかなかないので,掛け合いの部分では大きな違いがありますね。
4Gamer:
グレン・マリナとジャン・バイドとハーリンの掛け合いみたいなものは,会沢さんもゲームをやってみるまではどうなっているのかが分からないんですね。
会沢さん:
そうなんです。プレイヤーの皆さんと同じタイミングに,初めて確認できるんです。でもその日まで分からないというのは,ワクワク感があります。
4Gamer:
会沢さんもワクワクしながらリリースを待っている「護縁」ですが,プレイヤーにはどんなところを楽しんでほしいですか?
やっぱりバトルですね!
収録の多くが戦闘ボイスだったので,それをぜひ楽しんでもらえるとうれしいです。格好いい映像に掛け声なんかがかっちりハマっていて,映像としても素敵なものになっているので注目してほしいです。
4Gamer:
では,「グレン・マリナのここに注目してほしい」というポイントがあれば教えてください。
会沢さん:
いっぱいありますねぇ。
グレン・マリナは事前登録をすれば必ず手に入れられるキャラクターなので,まずはグレン・マリナの育成をしてほしいんです。そうすると,全人類,グレン・マリナの魅力を知るところからゲームを始めることになりますから。
4Gamer:
それぐらい,グレン・マリナは魅力のあるキャラクターだと会沢さんは確信しているんですね。
そんなグレン・マリナに対して,会沢さんが何か言葉をかけられるとしたら,どんなことを言いたいですか?
会沢さん:
しっかりしすぎているので,「たまには甘いものでも食べてゆっくりしてね」って言いたいですね。自分がやらなきゃいけないことをちゃんと理解して,それを行動に移して,そのうえで周りの人達のこともちゃんと見ているのって,ずっと気を張った状態だと思うんです。たまにはゆっくりしてほしいですよね。
4Gamer:
少しでもゆっくりできる瞬間がないと,疲れちゃいますもんね。
グレン・マリナは身分を隠して宮廷を出て,民の生活を観察することが多かったそうですが,会沢さんは同じ立場だったとして,宮廷から出たいですか?
会沢さん:
私の性格だと,勝手に出て行っちゃうんじゃないかなって思います。でもそれは,グレン・マリナのように「国のために」ということではなく,やりたいことにはチャレンジしたいというだけの気持ちからなんですけど(笑)。
4Gamer:
動機はともかく,行動力は共通しているかもしれません。
はい。行動力には自信があります!
4Gamer:
生まれてからずっと,そういうアグレッシブな感じなんですか?
会沢さん:
はい,生まれたときから(笑)。
でも最近,お姫様のように「可愛い可愛い」と育てられながら衣食住に不安を持つことなく,庭で野鳥の観察なんかをするのも悪くないなって思ってきました。
4Gamer:
穏やかに暮らしたい?
会沢さん:
はい。最近はそういう思いも出てきました。
とくに理由やきっかけがあるわけではないんですけど,人と仲良く,穏やかに過ごしたいなって。
4Gamer:
実際,それが一番ですからねぇ。
最後に,あらためて「護縁」とグレン・マリナの魅力を教えてください。
会沢さん:
「護縁」はグラフィックスも美しくて,世界観も引き込まれること間違いなしのものになっています。そして事前登録をすれば,必ずグレン・マリナに出会えます。ほかにもたくさんの魅力的なキャラクターが登場するので,ぜひ楽しんでほしいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
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