戦場の霧ならぬ恋愛の霧を突破せよ。カップルの関係性の推移を描いたボードゲーム「Fog of Love」のプレイレポートをお届け
ドイツ・エッセンで開催されたボードゲーム見本市SPIEL’17。出展者は,人目を惹こうと展示にさまざまな工夫をこらしていた。その中でも,ひときわ目立っていたのが「Fog of Love」である。カップルが出会い,さまざまな経験をしながら最終的に安定した関係を築き上げるまでをシミュレートする本作を紹介しよう。
宗教改革500周年にちなみ,キリスト教関連のボードゲームがエッセンに集結。ヨーロッパゲームコレクター協会の展示をレポート
今年はルターが「95ヶ条の論題」を発表してから500年目となる。これにちなみ,ヨーロッパゲームコレクター協会は,ドイツのエッセンで開催されたボードゲーム見本市SPIEL’17において,「宗教」をテーマにしたボードゲームの展示を行った。本稿では写真を中心に,展示品の数々を紹介しよう。
勝利の鍵は手塩にかけて育てた木が死を迎えること。異色のエコロジー系ボードゲーム「Photosynthesis」のプレイレポートをお届け
Blue Orange Gamesの最新作「Photosynthesis」は,数百年に及ぶ樹木のライフサイクルが比較的短いプレイ時間の中に濃縮された個性的なゲームだ。各プレイヤーが育てた大小さまざまな種類の木々により森林が形成されていく,見た目の楽しさも魅力の本作を紹介しよう。
[SPIEL’17]日本サブカルテイスト満載なボードゲーム「Tsukuyumi: Full Moon Down」と,ドイツのインディーズ・ボードゲーム事情
日本のサブカルテイストを徹底的に詰め込んだインディーズ・ボードゲーム「Tsukuyumi: Full Moon Down」が,SPIEL’17に出展されていた。また作者に,ドイツにおけるインディーズ・ボードゲームの現状についても聞いてみたので,ゲームの紹介とあわせてお届けしよう。
[SPIEL’17]世界最速のシティービルダーを名乗った「Minute Realm」は,サクサク遊べるカードゲームだった
シティービルダーは,アナログゲームにおいても人気のジャンルだ。ただ,どうしても「重い」ゲームが多いのも事実である。この状況に対し,シティービルダーのエッセンスを抽出し,シンプルなカードゲームにした「Minute Realm」がSPIEL’17の会場に出展されていたので,そのプレイレポートをお届けする。
[SPIEL’17]海賊船クルーの冒険を体験できる,リアルタイム協力型ゲーム「A Tale of Pirates」を遊んでみた
「協力型」で「リアルタイム進行」かつ「スマートフォンアプリを併用」という,要素てんこ盛りの作品が,SPIEL’17に出展されていた。厚紙で作られた立体型の帆船ゲームボードの姿も凛々しい「A Tale of Pirates」である。見るからに楽しそうな本作だが,ゲームシステムにもさまざまな工夫が凝らされていた。
[SPIEL’17]暗号通信のジレンマをボードゲームに。「Decrypto」のプロトタイプを遊んでみた
SPIELでは「これから発売する予定」のゲームも試遊できる。IELLOのブースでプレイできた「Decrypto」も,そのうちのひとつだ。冷戦時代における暗号通信と解読をテーマとしたこの作品は,謎解き型のゲームでありながら,謎解きが苦手な人でも気軽に楽しめる作品となっていた。
[SPIEL’17]ミープル達がサーカスで芸術点を競うボードゲーム「Meeple Circus」のプレイレポートをお届け
カルカソンヌをはじめ,ボードゲームにしばしばプレイヤーのコマとして登場する「ミープル」。そんな彼らがサーカスをして,芸術点を競い合うユニークなボードゲームが,SPIEL’17に出展されていた。その名も「Meeple Circus」。本稿では本作のプレイレポートをお届けする。
[SPIEL’17]アレクサンドリア図書館の炎上をテーマにした良作「Alexandria」のファーストインプレッションをお届け
人類の叡智を集めたアレクサンドリアの図書館は,紀元前48年のカエサルのエジプト遠征時をはじめ,歴史上しばしば火災により焼失している。そんな史実に基づいたゲーム「Alexandria」を紹介しよう。担当するキャラクターにより,ゲーム内での行動が大きく違ってくるのが特徴だ。
[SPIEL'17]山椒は小粒でもピリリと辛いを地で行く,Blue Orangeのライトなゲーム。新作はピンセットを使う「Dr.Microbe」
ドイツでは子供向けボードゲームの開発が盛んで,ドイツゲーム賞には「子供向けゲーム部門」も存在するほどだ。そして良くできた子供向けゲームは,しばしば大人が遊んでも面白い。ここでは老舗Blue Orange Gamesの製品から,最新作の「Dr.Microbe」と,多くの大人を悩ませてきた傑作「Gobblet Gobblers」を紹介しよう。
[SPIEL’17]今年のSPIELの大本命か。“シンプルで奥深い”を体現した傑作「AZUL」プレイレポート
「ルールは簡単だが奥が深い」。実に素晴らしい売り文句である。だが「簡単なルール」と「ゲームの広がりや深み」が両立している作品は,それほど多くない。そんななかで,「ルールは簡単だが奥が深い」と断言できるタイトルが登場した。SPIEL’17において道行くギャラリーを次々に足止めした傑作,「AZUL」である。
[SPIEL’17]邪悪な教授が時の果てから盗み出した秘宝を奪還せよ。協力型ボードゲーム「Professor Evil and The Citadel of Time」プレイレポート
「Pandemic」からこのかた,ひとつの大きな流れになっている協力型ゲーム。最近はメカニズムも洗練され,非常にユニークなシステムが成功を収めるなど,独特の活況を呈している。そんな協力型ゲームの一つ「Professor Evil and The Citadel of Time」は,スタンダードなルールと洗練された敵のコントロールメカニズムを有するタイトルだ。
[SPIEL’17]数字タイルを組み合わせる「NMBR 9」と,お皿を積み重ねる「Paku Paku」。コンパクトながらも熱くなれる2作品を紹介
ドイツのエッセンで開催されているボードゲーム見本市「SPIEL‘17」に出展されていた新作,「NMBR 9」と「PAKU PAKU」を紹介しよう。前者は熟考,後者は素早い対応が要求されるという,ゲームデザインのまったく異なる作品だが,どちらも思わずプレイにのめり込んでしまう魅力を持っているのだ。
[SPIEL’17]Richard Garfield氏の新作「SpyNet」プレイレポート。MtGライクな手番数マネジメントが面白い,チーム対戦型カードゲーム
Richard Garfield氏と言えば「Magic: The Gathering」のデザイナーとして知られているが,氏はそのほかにもさまざまなゲームを世に送り出している。そんな氏の新作「SpyNet」を紹介しよう。秘密工作員を操って世界征服を企むという,チーム対戦型のカードゲームだ。
[SPIEL’17]ダイスを振って,うなじをえぐれ。「進撃の巨人」をテーマにしたボードゲーム「Attack on Titan: The Last Stand」プレイレポート
ドイツ・エッセンにて開催されている「SPIEL’17」に,「進撃の巨人」を原作としたボードゲーム「Attack on Titan: The Last Stand」が,試遊できる形で出展されていた。巨人を駆逐するまでの流れをダイスアクションで再現した,本作のプレイレポートをお届けしよう。
[SPIEL’17]InnoSPIEL受賞作「Magic Maze」試遊レポート。協力したいのにままならない,もどかしさが光る協力型脱出タイルゲーム
クオリティおよびオリジナリティの双方で高い評価を受けた作品に授与されるアワード「InnoSPIEL」の受賞作に選ばれた「Magic Maze」。その独創性を高く評価された本作の魅力とは,一体どのようなものだろうか。SPIEL’17の会場で試遊できたので,さっそく紹介したい。
[SPIEL'17]Queen Gamesの新作「Pioneers」は,北米の入植と開拓をテーマにした“中量級”の快作だった
ゲーマーとは欲深い生き物で,軽いゲームが続くと重たいゲームが遊びたくなり,重たいゲームが続くと軽いゲームも遊びたくなるものだ。Queen Gamesの「Pioneers」は,そんなときにもってこいの“中量級”ゲームである。シンプルだが十分な戦略・展開の幅,そしてしっかりと考える要素を兼ね備えている。
[SPIEL’17]世界最大規模のアナログゲーム見本市「SPIEL’17」,今年も規模を拡大してドイツ・エッセンにて開催
いまや世界的に「アナログゲーム」と呼ばれるようになったボードゲーム/カードゲーム。この動きの中心にあるのが,ドイツで毎年開催される「Internationale Spieltage SPIEL」であることは間違いない。拡大を続けるボードゲーム市場が持つ熱気と,新しくて面白いゲームを作ろうとする熱意を,今年も現地からお届けする。