CEDEC 2007
CEDEC(CESA DEVELOPERS COFERENCE)とは,CESA(社団法人コンピュータエンタテインメント協会)が主催するゲーム開発者向けカンファレンス。CEDEC 2007は9月26日から28日まで,東京文京区の東京大学を会場として開催された。
CEDECは年々その規模を拡大しており,今年は過去最大の100以上のセッションが開講され,ゲーム開発事例の紹介や学術研究の報告などが行われている。
- 関連サイト:http://cedec.cesa.or.jp/index.html
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[CEDEC 2007]デベロッパ,パブリッシャ,学識者の豪華メンバーが集った「アドベンチャーゲームの復権」セッション
CEDEC 2007の最終日に行われた妙に大型のセッション,「アドベンチャーゲームの復権」の講演内容をお届けする。講演者6+1人,現役開発者,移植メーカー,評論家,業界通がそれぞれの経験や自説を持ち寄ったこのセッションでは,国産アドベンチャーゲームの歴史と展望をめぐって多様な話題が展開された。
[CEDEC 2007]TSFにUAC。Windows Vistaベースのゲーム開発における「ちょっといい話」
CEDEC 2007では,マイクロソフトの川西裕幸氏による「Windows Vistaゲーム開発」というセッションが開催された。この手のイベントではお馴染みの川西氏が登場ということで,DirectX 10.1のディープな話題が聞けるのでは……と思いきや,「超地味」な内容に。とはいえ,視点を変えるとなかなか面白いネタもあったので,突っ込んでレポートしていくことにしよう。
[CEDEC 2007]CEDEC会場でのブース展示レポート
国内最大のゲーム開発者の集いとなるCEDEC会場でブースを出していた開発ミドルウェアなどを紹介してみたい。ブース出展は10社ほどと,小規模なものだったが,日本に上陸してきたScaleformや,国産ネットワークゲームエンジンWorldSynthesizerなど興味深い製品の展示も見られた。
[CEDEC 2007]写真光学技術を取り込んだレンダリングについて
今回のCEDECで最も注目を浴びていたセッション群の一つ「Imagire Day」で行われた,写真や光学的効果を物理的にCGに取り込む試みを紹介しよう。カメラレンズやフィルムに特有のさまざまなエフェクトを,どうシミュレートすればよいのかなど,かなりマニアックな講演が行われていた。
[CEDEC 2007]鉄拳6に採用された国産物理エンジン「OctaveEngine」とは
CEDEC最終日,プロメテック・ソフトウェアによる「リアルタイムシミュレーションを可能にする次世代物理エンジンの開発」と題した講演が行われた。現在発表されている「OctaveEngine 1.0」では,水面,砂,空の3種類の物理シミュレーションが可能となっている。
[CEDEC 2007]最新3D技術論文読みこなしのススメ。2007年注目の「Frequency Domain Normal Map Filtering」とは?
CEDEC 2007の技術トラックに用意された「ゲーム開発者向け最新技術論文解説・実装講座〜トップレンダリストを目指して〜」を紹介しよう。「最新の学術論文をリサーチしてゲームの実装に生かそう」という主旨のセッションでは,SIGGRAPH 2007で発表された最新論文の解説が行われたので,今回はその中から「Frequency Domain Normal Map Filtering」を採り上げてみたい。
[CEDEC 2007]タイトーサウンドチーム「ZUNTATA」によるゲームサウンド発達史入門
CEDEC 2007の2日めには,タイトーのサウンドチーム「ZUNTATA」によるセッションが開催された。ZUNTATAと聞いただけで心ときめくオールドゲーマーは4Gamer読者の中にも少なくないだろうが,セッションは,「スペースインベーダー」から始まるゲームサウンド発達の歴史がZUNTATAメンバーの口から直接語られるという,非常に貴重なものとなった。
[CEDEC 2007]狙うは海外市場。新社長松原氏が語るコーエーの戦略
CEDEC 2007二日目の基調講演は,コーエー 代表取締役執行役員社長 COO 松原健二氏による「コーエーの目指すエンターテインメントサービス戦略について」。PCゲームの具体的な話題はほとんど出なかったものの,「三國志 Online」でコーエーが狙う海外展開に関して,より大きな枠で語られたのがポイントだろう。
[CEDEC 2007]シェーダスペシャリストが語る5年先まで見据えたゲーム表現とは?
9月26日,CEDECと同時開催されているNVIDIA「開発の鉄人」イベントで,NVIDIA テクノロジエバンジェリストKevin Bjorke氏による「Play It Forever 今日と明日のためのゲームアート」と題した講演が行われた。5年,10年先を見据えたゲーム表現と,最新の技術動向を見てみよう。
[CEDEC 2007]GPUによる流体シミュレーションの実際
CEDECと同時に行われているNVIDIAの「開発の鉄人」でChris Kim氏による「流体力学による煙,炎,水」と題する講演が行われた。GPUによる流体シミュレーションで煙,炎,水といったものを表現するための手法についての具体例が紹介されていた。
[CEDEC 2007]Counter-Strikeにニコニコ動画。ゲームをネタにユーザーが作ったコンテンツを“中の人”はどう捉えているのか?
国内ゲーム開発者向け会議「CEDEC 2007」が開幕。初日には,「ユーザークリエイテッドコンテンツ」にどう向き合い,活用していくかについてのラウンドテーブルが開催された。4Gamer的には「Counter-Strike」,最近ならニコニコ動画のMADビデオといったように形はさまざまだが,国内のゲーム業界では,これらをどのように捉えているだろうか?
[ゲーム開発者セミナー]ラフ・コスター氏が考えるWeb時代のゲームデザインの答え。ついにベールを脱いだAreaeの「metaplace」とは?
JAPAN国際コンテンツフェスティバルのゲーム開発者セミナーに,「metaplace」をひっさげてラフ・コスター氏がやって来た。UOやEQ IIの開発で長らく腕を揮ったすえ,近年はそれらとまったく異なる,Web 2.0的なゲームデザインとビジネス展開を説いていた氏が,ついにそれを形にしたのだ。
[ゲーム開発者セミナー]サービスとしてのオンラインゲーム,Lineageはなぜ成功したのか?
オンラインゲームを成功させるために必要なものは何か? リネージュシリーズを成功させたNCsoftのディレクターが,サービスとしてのオンラインゲームについて講演したので紹介したい。サービスから9年,続編が登場後もリネージュがいまだに第一線のゲームであり続けるのか,そのユーザーサポートの考え方に秘密があるようだ。
[ゲーム開発者セミナー]MMORPGへのユーザークリエイトコンテンツ導入の必要性と実装のアイデア
ゲーム開発者向けのカンファレンスとして知られるCEDECに先駆けて行われた,「CEDEC/コ・フェスタゲーム開発者セミナー」から,MMORPGとユーザークリエイトコンテンツに関する講演を紹介してみたい。今後登場してくると思われる新しいトレンドの予習をしておこう。