「セガゲーム本舗」は,セガがリリースしていたテレビゲーム機"メガドライブ"のソフトがプレイできるオンラインサービスだ。当時,美しいと評判だったメガドライブのゲーム画面は,PC用に最適化されてさらに美麗になり,テレビの画面では読みにくかったメッセージの文字なども読みやすくなっている。
またプレイ中のゲームをいつでも,どこでもセーブができる新機能が追加され,時間があまりないときでも安心してプレイが楽しめるようになっている。これをうまく使えば,当時は難しくてクリアできなかったゲームも攻略できるかもしれない。
「ソニック」シリーズや「ファンタシースター」シリーズといったセガ黄金時代のゲームが,2004年11月現在で約100タイトル以上もアップされている。
「セガゲーム本舗」動作環境
セガゲーム本舗では,Internet Explorerとリンクして動作する,「ぐるせん」という専用ソフト上でゲームをエミュレートする。Internet Explorer上からアクションを起こすことを阻害するソフト(ポップアップ広告をブロックするものや一部のウイルス対策ソフト)などがインストールされている場合や,ほかの常駐ツールなどと相性が悪い場合があるので,Q&Aなどをしっかり確認しておこう。また2004年11月現在は,「Windows XP Service Pack 2」をインストールしたマシンでの不具合が報告されている。
動作環境
- Microsoft Windows 98SE/Me/2000/XP
- Internet Explorer 5.5 Service Pack 2以上,もしくはInternet Explorer 6.0以上
- CPU PentiumIII/466MHz以上
- メモリ 128MB以上
- 解像度640×480ドット・16bitカラーモード以上
- DirectX 8.1以降
1か月単位で利用権を購入する
まずサイト上で会員登録を行い,続いてコースを選択して料金を支払う(利用権の購入)。コースは2種類で,30日利用できる権利を購入するタイプと,クレジットカードで利用権を自動継続するタイプだ。30日型は30日間で1000円(税込),WebMoneyでのみ購入できる。期限が近づいたら,マイページ内にある"30日権"を追加購入することで,期間の延長が可能だ。
利用権の自動継続月額課金コースは月額1000円(税込)で,クレジットカードでのみ利用できる。毎月クレジットカードによる自動引き落としで,利用権購入の手間がかからないとても便利なコースだが,遊ばなくなってそのまま忘れてしまったりしないよう,注意が必要だ。
どちらのコースも1か月につき3本のソフトを選択して遊ぶことができる。選んだソフトは「ぐるせん」という専用ソフト上にストックされ,期間中は何回でもプレイすることができる。"自動継続権"は月末で,"30日権"は30日経つと利用できるゲームの項目がクリアされるので,権利を延長して再度選択し直してプレイする。
分かりやすく言うと1タイトルあたり約330円で1か月遊び放題というシステムで,そのゲームが遊びたかった人にとっては割安感があるだろう。しかし,これだけ豊富なラインナップがあると「このゲームもちょっと遊んでみたいな」という作品も多く,1アカウントあたり月間3タイトルしか選択できないのは少し残念だ。1タイトル分を分けて,1週間ずつ4タイトルといったコースが併用できると,さらに魅力的になるだろう。
獣王記 |
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メガドライブのゲームサイトであれば,外すことのできない作品。横スクロール型のアクションゲームで,パワーアップアイテムを集めるごとに強力なファイターへと変身し,最終段階で獣人へと変身してボス戦に臨む。この獣人はステージによって狼,龍,熊,虎と変身できる動物が変わり,必殺攻撃のパターンも変化する。
アーケードゲームとして登場してゲームファンの人気を集め,当初はメガドライブソフト第1号としてリリースされる予定だった。プレスリリースや発売前のゲーム雑誌の特集は"アーケードからの完全移植が可能な高性能ハード"というセールスポイントに合わせて獣王記のニュースを流していたのだが,発売直前に致命的なバグが発覚して発売が1か月遅れたという不名誉な歴史を持つ。しかし,本来は同時発売のキラーソフトとして制作されたものだけに,当時のセガが持てる技術をすべてつぎ込んだ力作でもある。 |
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ソニック・ザ・ヘッジホッグ2 |
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セガを代表するアクションゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の2作め。主人公ソニックは任天堂のマリオに対抗できる,数少ないゲームキャラクターの1人(1匹?)でもある。その場で急加速ができるスピンダッシュが可能になり,よりテンポ良く,より爽快感溢れる"ソニック"が楽しめるようになった。
ソニックシリーズの登場は意外と遅く,1作目の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の発売日は,1991年の7月26日である。
セガゲーム本舗では,さらに後期の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ3」や「ソニック&ナックルズ」もプレイ可能だが,手軽さとゲームとしてのバランスの良さから,まずこの「2」をプレイすることをオススメしたい。スピンダッシュはクセになること請け合いである。 |
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ファンタシースターII
還らざる時の終わりに |
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メガドライブの前身であるセガ・マークIII/マスターシステム用ソフトとしてリリースされ,セガを代表するRPGとなったファンタシースターシリーズの第2作。ファンタシースターIIは,メガドライブ初期のキラーソフトとして1989年3月21日に発売。ライバル機に大きく差を付けるグラフィック能力の高さを活かしたアニメーションや,練り込まれたシナリオが高い評価を得た。のちにセガがリリースした「ファンタシースターオンライン」の舞台としてこの作品をベースに選んだのも,ファンの絶大な支持があったからこそである。ファミコン系とは異なったRPGのテイストをぜひ味わってみてほしい。 |
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レンタヒーロー |
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セガのゲームソフトには,いわゆるカルトゲームと呼ばれる,一部のゲームファンに熱狂的に支持される作品が多い。この「レンタヒーロー」も,そんなカルトゲームの代表格といえる作品だ。
ゲームシステムをあえて分類するなら,アクションRPGに属する。主人公は,ひょんなことで戦闘強化服を借りることになり,そのレンタル料と強化服を動かす乾電池代を稼ぐために"レンタヒーロー"として依頼された仕事をこなしていく,というのが基本となるストーリーだ。その仕事は現金輸送からビラ配りまで多岐に渡る。
ヒロイックな作品が多い中,主人公であるヒーローのバックグラントストーリーからしてB級というカルトファンをうならせる作品であった。映画のB級作品にも語り継がれる傑作が数多くあるのと同様に,ゲーム史に残るB作品であることに間違いはない。 |
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メガドライブは1988年10月29日に発売され,スーパーファミコンなどと共に第2世代機と呼ばれる。アーケードゲームなどを好むゲームファンに支持され,数多くの名作ソフトがリリースされた。
日本国内では任天堂の牙城を崩すまでには至らなかったが,北米では「GENESIS」(ジェネシス)の名前で人気を博し,一時期は任天堂の海外ブランドであるNESを抑えてトップに君臨した。
当時としては高価だったモトローラ68000系の16ビットCPUとZ80の二つのCPUを搭載し,並列処理を行うという家庭用ゲーム機としては破格の能力を誇り,かつグラフィックの能力を高めてアーケードゲーム機並の高性能を狙ったマシンだった。その基本設計の能力の高さに加え,CD-ROMドライブなど周辺機器でのパワーアップによって,1994年にセガサターンが登場するまで活躍をした。
増設用CD-ROMドライブ,メガCDは単なるドライブではなく,画像の回転,拡大,縮小がハードウェア側で処理できる専用CPUを搭載,後発となったスーパーファミコンのハード能力へ対抗した。その能力を活かし,「シルフィード」「ルナ ザ・シルバースター」といった名作や「スイッチ」のような話題作を輩出したのを覚えている読者も多いだろう。
後期にはワンダーメガなどの一体型もリリースされた。さらには68000系の16ビットCPUの特徴である32ビット処理への対応能力を活かし,32ビット機にパワーアップするアップグレードブースター32Xも登場。奇しくもプレイステーションと同じ発売日,1994年12月3日のことだった。
これによってポリゴンによる3D処理などが強化されたのだが,同11月には次世代機となるセガサターンもリリースされており,32ビット機としては「バーチャレーシング デラックス」や「バーチャファイター」など18タイトルがリリースされたのみで,その役割を終えた。
「セガゲーム本舗」(C)SEGA MUSIC NETWORKS CO,. Ltd.
「獣王記」(C)SEGA CORPORATION 1988
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ2」(C)1992 SEGA CORPORATION
「ファンタシースターII 還らざる時の終わりに」(C)SEGA CORPORATION 1989
「レンタヒーロー」(C)SEGA CORPORATION 1991
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