「なつゲー」推奨環境
なつゲーでは,ゲームロビーと呼ばれるページ上でゲームをプレイするシステムを採用している。このため,ゲームをプレイするためには,少し高めのマシンスペックが要求されるが,最近メインで使うに耐える程度の能力があればほぼ大丈夫だ。サイトに掲示されている最低必要環境と推奨環境は,以下のとおりとなる。
- Windows 2000/XP
- Pentium III/600MHz以上(800MHz以上推奨)
- メモリ 128MB以上,Windows MEは96MB以上(256MB以上推奨)
- 解像度1024×768以上 16bitカラーモードで動作
- Microsoft Internet Explorer 6.0以上
- Direct X8.1以降
登録は無料で,クレジットカードなど支払に関する項目を入力せずとも登録ができる。原稿執筆時点(11月時点)では,登録メンバー全員にゲームが無料で楽しめるプレイチケットが5枚プレゼントされる特典がついていた。2004年11月30日までは,ハイビジョンプラズマテレビなど豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンも実施されている。
登録すると,無料で個人用ホームページやチャット,掲示板などのコミュニティツールが利用でき,これらを利用して同じゲームを好きな友達とのコミュニケーションを楽しめるようになる。
ゲームをプレイするためにはなつゲー用通貨"ゴールド"もしくは"フリーパス" "プレイチケット"が必要だ。
ゴールドは,クレジットカードや電子マネーちょコム,WebMoneyなどで購入するもので,1ゴールドが10円相当となる。まとめてゴールドを購入することにより,どのタイトルでも1プレイ無料で楽しめるプレイチケットがプレゼントされ,その枚数は購入金額と決済方法によって異なる。
それぞれのゲームは1プレイ5ゴールド=50円(税込)だ。このほかに1タイトルを一日中プレイできる24Hパス(39ゴールド)や1時間遊び放題になる1Hパス(20ゴールド)も用意されている。初期のファミコンソフトをプレイするのに1プレイ50円というのはかなり高額に感じるが,各種コミュニケーションツールが無料で使い放題という点と,"リフィル"というゴールドが2ゴールド以下になったときに,若干の間を空ければプレイチケットがもらえる救済措置サービスがある点などを,どう評価するかによって感じ方は異なるだろう。
スターソルジャー |
ハドソンのファミコンソフト黄金期の代表作といっても過言ではない有名な作品。縦スクロールシューティングゲームの代表作でもある。アイテムによるパワーアップ,ボス戦,そして面クリアといった,縦スクロールシューティングゲームのスタイルがほぼ完成形になった作品ともいえるだろう。
そして,当時を知る人が必ず思い出すであろうキーワードが"16連射"で,このキーワードで有名になったのが高橋名人だ。
16連射や名人の持つ数々の技は,子供たちを感動させたのはもちろんだが,名人と呼ばれるようになったのは出版社とハドソンの営業戦略として,プロモーション用にキャラクターを立てたいといった思惑からだった。なによりも優秀な営業マンとしての人当たりの良さや,軽妙なトークなどがその役割にピッタリだったのだ。
名人としての人気が各地のイベントでブレイクし,コミック誌でもキャラクターとして確立したのを受けて,ハドソンと出版社は全国縦断の大イベントを実施するようになった。伝説のゲーム大会"全国キャラバン"である。
「スターソルジャー」は,その第2回大会の認定ソフトだった。北は北海道から南は九州まで,全国の(当時の)子供たちを熱狂させたソフトなので,特別な思い入れのある人も多いだろう。
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ナッツ&ミルク |
かわいいキャラクターが特徴の,面クリア型アクションパズルゲームだ。フルーツが大好きな「ミルク」がライバルの「ナッツ」を避けながらフルーツを全部食べ,恋人の「ヨーグル」へたどり着くとステージクリアとなる。このゲーム,なんとなく名前は聞いたことがあるが,あまりプレイした思い出がない,という人が多いのではないだろうか。
実は,1984年7月28日にハドソンがファミコン用として最初にリリースしたタイトルがこの「ナッツ&ミルク」だ。これはサードパーティ初のファミコンソフトでもあり,記念碑的な作品とも言える。ところが,ファミコンの歴史に詳しい人でも,「ハドソンの最初のタイトルは?」と聞かれると「ロードランナー」と答える。ロードランナーの発売日は3日後の7月31日なのだが,当時すでにPC用のゲームソフトとして人気が高かったロードランナーのほうに注目が集まってしまったのだ。
各種のキャンペーンやイベントもロードランナー中心に行われたことも,ナッツ&ミルクを日陰に追いやる一因となってしまった。良い作品でありながら,発売日がほかの人気ソフトと重なってしまったために売上げを伸ばせなかったというケースはいくつもあるが,この作品はそんな"発売日の悲劇"第1号でもあるのだ。
作品自体は当時としては完成度の高いアクションパズルゲームなので,こうした歴史を思いながらぜひプレイしてみてほしい。 |
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ダウンタウン熱血行進曲
それゆけ大運動会 |
1990年10月12日にテクノスジャパンから発売された,運動会をテーマとしたゲームである。運動会といっても町内を走り抜けるクロスカントリーや障害レース,そしてなぜか玉割りを経由して最後はバトルロイヤルで勝敗を決めるというハチャメチャな設定だ。相手を殴る蹴る,落ちているアイテムで攻撃するなど,なんでもアリの楽しさが人気を集めた。
このシリーズの第一作となるのが,1984年4月17日に発売となった「熱血硬派くにお君」だ。これは横スクロール式の格闘アクションで,名作と呼ばれた「ダブルドラゴン」の原型となった作品でもある。主人公の番長くにお君がライバルチームに拉致された友人を助けに行くという設定で,パッケージのイラストはバリバリの劇画調だった。"くにお"がテクノスジャパンの社長の名前というのは有名な話である。
この作品で人気の出たキャラクターくにお君を使ってリリースされた「熱血高校ドッジボール部」がその頃一部でブームとなっていたドッジボール人気とあいまって好セールスを記録し,以降サッカー,運動会,野球,バスケットと,スポーツ路線へと転身していったのだった。
子供向けテレビゲームソフトとしては,現在だったらなにかと問題になりそうな設定がなんでもありで盛り込まれているあたりも,楽しみの一つとしてプレイしてみよう。 |
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いっき |
「農民一揆」がテーマのアクションゲームだ。その設定や登場するキャラクターのシュールさから,一部のファンがとくにそのおもしろさを評価する"カルトゲーム"として語り継がれている作品でもある。農民が忍者を倒して小判をゲットというスタイルからしてただ者ではないが,アイテムとして出現する"竹やり"を拾うと正面攻撃しかできなくなってパワーダウンするなどの設定も話題となった。また,おじゃまキャラとして登場する"腰元"が,なぜ農民に熱を上げて追い回すのかなど,ネタには事欠かない作品でもある。
この作品をリリースしたサン電子は,ほかにも伝説のカルトゲーム「へべれけ」をはじめ,ユニークな作品を数多く輩出したソフトメーカーだ。は当時としては画期的なプロジェクトにいくつもチャレンジしているが,時期が早すぎたのかあまり評価されることもなく,いずれも途中で消滅してしまっている。
その一つにディスクマガジンと銘打たれた「ナゾラーランド」シリーズが例に挙げられる。これはファミコンのディスクシステムが書き換え可能なメディアだったことを利用し,定期的にミニゲームを集めて雑誌風に仕立て,全国の玩具小売店に設置されたディスクライターによって配信しようとする試みだった。いわば電子パブリッシングの元祖ともいえる(たぶん世界初の)存在だ。
優秀なミニゲームをコンスタントに提供することが難しかったのと,利用者の理解度が追いつかなかった等の要因から,発刊数は3号プラス「スペシャル」1タイトルの計4作品で廃刊となってしまったが,ある意味歴史的な試みだったといえるだろう。
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