[CJ 2007#39]映画「Lovers」の世界を再現した「十面埋伏Online」
T2CNブースでは,片隅にひっそりと「十面埋伏Online」が展示されていた。 十面埋伏Onlineは,原作の小説,そして映画化映画(Lovers),さらにオンラインゲームへと展開している。とくに今回のゲーム化では,映画Loversの監督であるチャン・イーモウ(張 芸謀)氏が美術監督を務めるなど,映画の雰囲気を再現することにこだわったゲームとなっている。映画の再現度は(数値化は難しいが),だいたい80%程度を目指しているという。 ゲームの展開は,映画のストーリーに沿ったものとなるらしく,映画の主要登場人物はすべてゲーム中にNPCとして登場するという。ゲームには最終的な目的があるらしいのだが,それはまだ公開できないとのこと。
このゲームは,ほんの1週間前にクローズドβテストが開始されたばかりの新作である。会場入り口の垂れ幕に大きく扱われるなど,今回のChinaJoyでは目玉タイトルの一つであるはずだったのだが,人影もまばらで盛り上がりには欠けていた。現状での完成度は60%程度ということで,細部ではまだ粗が目立つ。クローズドβテストもテスター500人と,かなり小規模で行われている。なんとなくChinaJoyでのお披露目に向けて進行していたのだが,開発が遅れて,とりあえず公開ができるくらいの規模に抑えられたという気配がないでもない。
さて,キャラクターの基本職業は,豪傑,剣客,刺客の3種類のみ。移動方法はキーボードないしマウス操作となる。いわゆるWSAD系のキーが使用できるが,FPSなどで一般的なQ,Eによる横移動はサポートされていない。 ゲームの特徴の一つでもあるPvPは,城などの安全エリア以外のところでは自由にPKができるようである。
今年4月に存在が明らかにされてからあまり時間が経っていないのだが,開発自体はその前から行われていたようだ。別の記事でも触れたように,このゲームにはBigWorldのゲームエンジンが使用されている。 テストプレイをしてみて最初に気になったのは,マウスボタンの役割が一般的なゲームとは左右真反対になっていたこと。理由は不明だが,意図的なものなのだろうか? 画面的にはもうひと頑張りほしいところだが,これは今後の完成度向上に期待するしかないだろう。画面では,デスペナルティが何%か明示されていたことなどが珍しい点である。 年末あたりに再度テスト(ないしサービス開始)が行われる見込みなので,もう少し完成度を上げて再登場することを期待しよう。(aueki)
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