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「モンスターハンター フロンティア オンライン」,正式サービスは6月28日4:00PMスタート。無料プレイも可能に
2007/06/04 23:19
 カプコンは本日(6月4日),東京 品川にあるザ・グランドホールにて,「モンスターハンター フロンティア オンライン」(以下,MHF)のプレスカンファレンスを開催し,大きく分けて以下の四つの情報を公開した。

●サービス日時
・オープンβテスト
 6月21日(木)4:00PM〜6月28日(木)10:00AM
・正式サービス開始日時
 6月28日4:00PM
●プレイ料金
・トライアル(無料)コース
 ハンターランク(以下,HR)2までのクエストを無料でプレイ可能
・ハンターライフコース
 30日コース:1400円(税込)
 60日コース:2660円(税込)
 90日コース:3780円(税込)
・公認ネットカフェ
 ネットカフェの利用料金のみで,ハンターライフコースをプレイ可能
●長期的なアップデートスケジュール
●各種キャンペーン情報



■ハンターランク2までなら,誰でも無料でプレイ可能に

カプコン 常務執行役員 稲船敬二氏
 今回のプレスカンファレンスで最初に登壇したのは,カプコンの常務執行役員である稲船敬二氏。稲船氏は,カプコンがPCオンラインゲーム市場に本格的に参入するに当たり,一番自信を持っている強力なタイトルを第一弾として投入したいと考え,「モンスターハンター」を選んだことを明らかにした。MHFはあくまでも第一弾であり,今後もさまざまなタイトルを投入すべく準備を進めているとのことではあるが,「万が一MHFがダメだったら,オンラインゲーム市場への参入自体を考え直さないといけない」というぐらいの覚悟があること,そんな覚悟を公言できるほど,MHFに自信を持っていることを語った。



カプコン 開発統括本部 オンライン開発部 部長 小野義徳氏
 続いて,同社の開発統括本部 オンライン開発部 部長 小野義徳氏が,サービスの詳細を発表した。
 本記事の冒頭に記載したように,オープンβテストの開始を6月21日,正式サービスの開始を6月28日に設定した理由は,「社会人にも遊んでもらいたいが,まずは中高生や大学生に率先してコミュニケーションを引っ張っていってもらいたいため,夏休み前に正式サービスを開始する必要があった」からであるという。
 また,本作の正式サービスでは,30日,60日,90日ごとの課金である「ハンターライフコース」に加え,「トライアル(無料)コース」が設けられる。これは,「ダレット」への会員登録をしたプレイヤーならば,期間制限なしにHR2までのクエストをすべてプレイできるというもの。クライアントプログラムのダウンロードも無料なので,MHFを試しに遊んでみたいという人でも,気楽に始められるコースである。小野氏によると,この「期間は無制限で,HR2まで無料プレイ可能」というシステムを採用する背景には,「プレイヤー自身にとって,ハンターライフが楽しいか否かを判断できるのが,このあたり」という判断があるようだ。
 ちなみに,ハンターライフコースで採用される決済手段は,クレジットカード(本人認証サービス対応),WebMoney,NETCASH,Edy,携帯決済(7月末導入予定)の五つとなっている。



■大型アップデートと“リファイン”を繰り返して完成度をUp

 本作は,モンスターハンターシリーズにおいて,初めての“オンライン専用”タイトルである。そのため,正式サービス開始後のアップデートの頻度や規模も,プレイヤーが本作で継続的にプレイするに当たって重要な要素だ。
 まず,オープンβテスト時にはHR50までのクエストが開放され,正式サービスでは,

新マップ「樹海」
新モンスター「ヒプノック」
新武器/新防具
バランス調整(リファイン)
新コンテンツ「マイギャラリー」
新コンテンツ「マイガーデン」
新コンテンツ「猟団システム」

などが,追加された形でスタートするとのこと。そして今後は,

7月下旬 「リファイン」アップデート
8月下旬 大型アップデート第1弾(HR51以上開放)
9月下旬 「リファイン」アップデート
11月下旬 大型アップデート第2弾(HR100以上開放)

という形でのアップデートが予定されている。なお,“「リファイン」アップデート”というものは,βテストや大型アップデートで,テスターやプレイヤーから寄せられた反応をもとに施すチューニングのこと。大型アップデートとリファインを交互に繰り返していくことで,より完成度が高く,継続的に遊んでもらえるコンテンツを作り上げたいということのようである。

●上段:新マップ「樹海」
●下段:新モンスター「ヒプノック」


 ちなみに,大型アップデートでは,以下のような要素が追加されていく予定。

(1)「モンスターハンターポータブル2nd」のモンスター/武器/防具
(2)HR51以上のランク開放とHR51以上の新要素(1stUpdate)
(3)HR100以上のランク開放とHR100以上の新要素(2ndUpdate)
(4)新武器/防具
(5)猟団専用ルームの実装,拡張
(6)第3のMHFオリジナル新モンスター
(7)今までにはない武器・防具の生産ルール化
(8)新マップ
(9)マイギャラリー,マイガーデンに続く新コンテンツ

●上段:マイギャラリー
●下段:マイガーデン


■話題性のあるプロモーションを長期的に展開

カプコン 開発統括本部 オンライン開発部 運営プロデューサー 杉浦一徳氏
 小野氏に続いて登壇したのは,同じくカプコンの開発統括本部 オンライン開発部 運営プロデューサー 杉浦一徳氏。杉浦氏の口からは,MHFで実施する予定の各種プロモーション展開が公開された。MHFにおけるプロモーションの基本的なスタンスは,「話題性があるプロモーションを,長期的かつ積極的に展開していくことにより,常に新規プレイヤーを獲得する」ことに主眼を置いたもの。そして今回は,以下のようなプロモーション展開が発表された。

(1)インテルとの提携
・MHF推奨PCにオリジナルゲーム内アイテム「デュオ」シリーズ入手クエスト&「便利アイテムセット」用イベントコードを同梱(推奨PCは本日より発売開始。イベントコードは6月21日より使用可能・Core 2 Duoプロセッサ搭載PCでの,2ウィンドウサポート(1台のPCで2人が同時にプレイ可能)
・2007年内に,さらなる技術的追加仕様を実装

(2)「アイスの実」「スパークタイム」でオリジナルアイテム
江崎グリコの「アイスの実」「スパークタイム」に,オリジナルゲームアイテム「スリープボール」の入手クエスト用イベントコードを同梱(6月21日〜9月30日)

(3)「MHFルーキーズ・ガイド」にもイベントコード同梱
6月14日(木)にエンターブレインより発売される「MHFルーキーズ・ガイド」に,オリジナルアイテム用イベントコードが同梱される

●左列:インテル 事業開発本部 本部長 宗像義恵氏「MHFに限らず,カプコンとは今後もさまざまな提携を予定しているので,ぜひご期待ください」/「デュオ」シリーズ

●中列:江崎グリコ 冷菓開発企画部 マネージャー 宮本博文氏「6月18日から店頭にキャンペーン商品が並びます。100円程度でアイスとゲームの両方を楽しめるお得なキャンペーンです」/「スリープボール」

●右列:エンターブレイン 浜村弘一氏「モンスターハンターシリーズは,社会現象を起こしそうなところまできている。PCゲームでは,1万本程度でヒット作と言われるが,MHFはその10倍ぐらいまで来ている。今後もこのシリーズは伸びていくと思うので,注目していきましょう」/「ダンディ」シリーズ,「エレガント」シリーズ


(4)ピザをオンラインで注文すると武器「ピザピール」が
日本ケンタッキー・フライド・チキンの宅配ピザチェーン「ピザハット」で,1470円(税込)以上のピザをオンライン注文すると,オーダー完了メールに,太刀「ピザピール」入手クエスト用イベントコードが記載

(5)「モンスターハンター フロンティアVISAカード」登場
三井住友カードが「モンスターハンター フロンティアVISAカード」を発行。入会すると,ハンターライフ30日コースの利用クーポンのほか,防具「ゴシックメタル」入手クエスト用イベントコードプレゼント

(6)エクサーのゲームパッドで,「くろねこ服」などがもらえる
エクサーが6月14日に発売する「モンスターハンター フロンティア オリジナルUSBゲームパッド」に,オリジナルUSBゲームパッド特典防具「くろねこ服」入手クエスト,ダブル購入特典武器「どんぐりスティック」のイベントコードが同梱

(7)エレコムの推奨ゲームパッドは,合計3商品に
エレコムのUSBゲームパッド,JC-U2312F,JC-U1012FはすでにMHF推奨商品として認定されているが,さらに6月中旬発売予定のJC-UM12BRもMHF推奨商品に

(8)Skypeによるボイスチャットを積極的にサポート
MHFでは,Skypeおよびロジクールと共に,ボイスチャットを正式に推奨していく

(9)推奨PCは12社13ブランドに。今後も追加予定
現在は,以下の12社13ブランドのPCが,MHF推奨商品として認定されているが,さらに多くのPCメーカーから推奨PCがリリース予定
・東芝 Dynabook Satellite TXW
    Qosmio G40/F40
・日本HP HP Business Desktop
・ソーテック PC STATION
・パソコン工房 AMPHIS GS
・マウスコンピューター G-Tune
・サードウェーブ PrimePC ガレリア
・KOUZIRO FRONTIER ゲーマーズ
・九十九電機 eX computer
・GOODWILL REGALIA
・Faith Passant
・MVK Sofmap バーガーパソコン
・TWOTOP VIP G-Spec

●左:ピザハット・オンライン特典「ピザーピール」 ●中:モンスターハンター フロンティアVISAカード特典「ゴシックメタル」 ●右:オリジナルUSBゲームパッド特典「くろねこ服」


■公式サイトで配信されるムービーには,長州小力さんが出演

 質疑応答の時間には,メディアからの質問を受ける形で,

現在120万本もの売り上げを記録した「モンスターハンター ポータブル 2nd」の半数までは確実にプレイしてもらえるだけの環境をすべて自前で用意している
現状ではアイテム課金は予定していない
コンシューマ機でのモンスターハンターシリーズからのデータ連動などは行わない
グローバルな展開も検討はしているが,まずは日本を中心にやっていく予定である

といったことが語られた。



長州小力さん「スーパーファミコンの『スーパーファイヤープロレスリング』などではよく遊んでいた。ゲームは僕にとって,プロレスと同じように常にそばにあるもの」
 その後,本日のゲストとしてお笑いタレントの長州小力さんが登場。モンスターハンター ポータブル 2ndは芸人仲間で流行っているものの,小力さんご自身は「事情があって」購入していないが,「凄く楽しかった」と語ったうえで,MHFも同様に楽しかったとコメント。
 会場で上映された小力さんのMHFプレイムービーでは,女性キャラクターをナンパしたり,猪木-アリ状態における猪木体勢になってモンスターに瞬殺されたり,モンスターの目の前で肉を焼いて襲われたりと,こちらの期待を上回る大活躍っぷりを披露。
 ちなみに,長州小力さんは,MHF公式サイトで6月29日以降毎週一本ずつ(全6本)配信されるプロモーション映像に登場しているとのこと。これについて小力さんが,「ゲーム同様,大冒険ですね。僕を使うなんて」と半ば自虐的に笑いをとると,カプコンの小野氏は「いつかは長州 力さんやアントニオ猪木さんを呼べるぐらいに,随時いろいろなものをアップデートしていきたい」とコメント。小力さんが「僕,いらないじゃないですか」とぼやいたものの,キレるまでには至らなかったのが残念なところか。

 そんなこんなで幕を閉じた,今回のプレスカンファレンス。同会場で引き続き行われた,一般のプレイヤーを招いての「ハンター懇親会」や,カプコンの小野氏へのインタビューの模様は,後日掲載予定なので楽しみに待っていてほしい。(TeT)


モンスターハンター フロンティア オンライン
■開発元:カプコン
■発売元:カプコン
■発売日:2007/07/05
■価格:30日コース:1400円(税込)〜
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2007.06/20070604231938detail.html