AMD(ATI)の次世代GPU「R600」のリリースが延期?
AMDが2007年の第1四半期に発表を予定していたGPU「R600」(開発コードネーム)のリリースが遅れそうだという噂が広がっている。業界関係のさまざまな話題を扱うthe INQUIRERにはリリースが今年第2四半期にずれ込むというニュースが掲載されている。噂レベルの記事も多いサイトで,これだけでは情報の確度はあまり高くないわけだが,4Gamerが確認したところ複数の業界関係者から同様な情報が入手できた。
R600は,AMD初のDirectX 10対応GPUとして,GeForce 8シリーズを凌駕するかもしれないスペックが注目されており,CeBIT 2007で発表されるのがほぼ確実な線と思われていた。しかし,CeBIT開催直前に設定されていた欧米の報道者向けのプレビューセッションも急遽キャンセルされたといい,R600の延期(再延期)は,かなり信憑性を帯びてきている。 延期の原因は定かでないが,一説にはシリコンレベルでの変更とされており,最悪の場合,プロセスの見直しなどが必要になるかもしれない。65nmプロセスで製造されると噂されているものの,それでなおチップの巨大さや高消費電力などは伝え聞くところとなっている。
昨年にあった「GeForce 8」の説明会でR600について聞かれたNVIDIAのDavid Kirk氏は,登場していないものについては答えられないとしながらも,仮に発表が3か月遅ければ性能は20%増しにしなければならないと牽制していた。R600が,さらに遅れるとなれば,NVIDIAのリファイン版GPUとぶつかることになりかねず,仕様見直しを含んだ大がかりな変更が行われる可能性もある。第2四半期とは言われるものの,R600のリリース時期は,また見えなくなった感じである。(aueki)
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