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「リファインプロジェクト」の実装により，「リネージュII」はどう変わるのか？ アップデート内容の詳細を公開＜前編＞
エヌ・シー・ジャパンが運営中のMMORPG「リネージュII」では，明日10月24日に，同作の利便性を高めるアップデート「リファインプロジェクト」が実装される。それにより，リネージュIIはどのように変化するのだろうか。
このたび4Gamerでは，エヌ・シー・ジャパンの協力を得て，リファインプロジェクトの内容をテストサーバー上で体験してきた。今回は＜前編＞ということで，注目度の高いプレイヤーキャラクター/スキル/アイテム/クエスト関連のアップデート内容を，公式サイトの発表に先駆けて紹介しよう。リファインプロジェクトの詳細をいち早く知りたいというリネージュIIプレイヤーは，ぜひとも目を通してほしい。
24日に実装されるリファインプロジェクトでは，主にリネージュIIの操作性/プレイアビリティ利便性を向上させるために，以下のような仕様変更が行われる。
■プレイヤーキャラクター関連の仕様変更
回復スクロールは，キャラクターのレベルに応じてグレード分けされている。購入時に間違えないよう注意してほしい
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●デスペナルティの変更
プレイヤーキャラクターが死亡したときのアイテムドロップ率が変更される。カオティックキャラクター（赤ネームキャラクター）は，以前よりも低い確率でアイテムをドロップするようになり，一般キャラクターは，アイテムをドロップしなくなる。
●「死がもたらす傷」の追加
プレイヤーキャラクターが死亡したときに，一定確率で戦闘能力が低下する「死がもたらす傷」を負うようになる。「死がもたらす傷」が生じる確率は，これまでの「死亡時のアイテムドロップ率」と同程度で，筆者が確認したときには，3〜4回死亡すると「死がもたらす傷」が生じることが多かった（もちろん，一度の死亡で「死がもたらす傷」が生じた場合もある）。
なおこの「死がもたらす傷」は，治療を怠ると累積して適用され，戦闘能力低下の効果は「死がもたらす傷」の度合い（レベル）によって高くなる。NPC商店で販売されている「回復スクロール」か，NPC「闇の審判者」を通じての回復が治療法となっており，カオティックキャラクターの場合は，後者の治療法でしか治せない。「死がもたらす傷」の効果は，治療しない限り恒久的に適用されるので，その点には注意してほしい。
ちなみに，この仕様の実装により，既存アイテム「幸運のお守り」は，死亡時の「死がもたらす傷」を防ぐ効果に変更される。
写真左：カオティック状態のキャラクターが「死がもたらす傷」を直す場合，NPC「闇の審判者」を利用する必要がある 写真中央：これは「死がもたらす傷」のレベル2が適用されている状態 写真右：「死がもたらす傷」レベル2を解除した状態。中央の写真と比較すれば，パラメータがどれくらい低下するのかが分かるだろう
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■スキル関連の仕様変更
魔法書アイコンの左上に，現在販売されている数量が表示されている
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●パーティメンバーの召喚スキルの追加
ウォーロック，ファントムサマナー，エレメンタルサマナーといった召喚職に，パーティメンバーを召喚する「サモン フレンド」のスキルが追加される。これはレベル56から習得可能となり，スキルを習得するための魔法書「サモン フレンド」は，モンスターからのドロップ，もしくはルウン城の村/ゴダード城の村の魔法商店で販売される（ただし，魔法書の販売数には限りがあり，補充は一定時間ごとに行われるようだ）。
召喚される側のキャラクターは，雑貨屋から購入できるアイテム「召喚の玉」を所持している必要がある。なお，戦場内や特定のレイドボス地域，オリンピアード競技場といった特定地域には，パーティメンバーを召喚できないし，戦闘中/死亡中のキャラクターも召喚できない。
●スキル「ラッキー」の仕様変更
レベル4以下のプレイヤーキャラクターに適用されていたスキル「ラッキー」の効果（死亡時の経験値ロストやアイテムドロップを防ぐ）が，「死がもたらす傷にかかならない」という効果に変更される。また，対象レベルが，4から9に変更される。
●スキル「フォーチュン オブ ノーブレス」の仕様変更
ノーブレスキャラクターが習得可能なスキル「フォーチュン オブ ノーブレス」の効果（幸運のお守り：Aグレードと同様の効果）が，「ボス/レイドボスモンスターの攻撃により死亡した場合，死がもたらす傷が生じない」という効果に変更される。
●スキル「クラン デス フォーチュン」の仕様変更
血盟スキル「クラン デス フォーチュン」の効果（PK/モンスターによる攻撃で死亡した場合，血盟員の経験値ロストおよびアイテムドロップ率を減少させる）が，「PK/モンスターによる攻撃で死亡した場合，血盟員の経験値ロストおよび死がもたらす傷が生じる確率が減少する」という効果に変更される。
■アイテム関連の仕様変更
生命/精神/闘志の秘薬も，キャラクターレベルに応じてグレード分けされている。再使用ディレイこそ長いものの，緊急時にはかなり重宝するはずだ
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●即効性ポーションアイテムの追加
HP/MP/CPに対応した即効性回復ポーションが実装される。これはノングレードからSグレードまで存在し，自分のレベルに合ったグレードのポーションしか使用できない。
入手方法としては，NPC商店を通じての購入か，一般製作による生産が基本となる。NPC商店から購入する場合は，村の規模によって対応グレードが異なっている点（アデン城の村ならSグレードまで販売されているが，ギラン城の村では，Aグレードまでしか販売されていない）に注意してほしい。一般製作に必要な製作図は，アジトの生産機能を通じて入手するようだ（どのタイプのアジトで生産できるのかは不明）。
●新しいインスタントアイテム（ハーブ）の追加
フィールドでモンスターを倒したときにドロップすることがあるインスタントアイテム（ハーブ）の種類が増える。実際に試してみたところでは，「アキュメン」や「ヘイスト」などの効果があるハーブがドロップするようになっていた。フィールドでのソロプレイが，より効率よく楽しめるようになるだろう。
なお，補助魔法の効果があるハーブと，同種の補助魔法は，効果が重複しない。例えば，補助魔法「マイト」がかかった状態で「力のハーブ」を拾うと，ハーブの効果が適用されている間，マイトの効果は適用されず，ハーブの効果が消えた後に，マイトが適用されるのだ。
●名品館のラインナップにソウルストーンが追加
ギラン城の村にある名品館で，「ソウルストーン」のステップ7〜10が販売されるようになる。購入するためには，ソウルストーンの価値に対応したクリスタル：Dグレード/Cグレードが必要となる。販売価格に関しては「若干高め」な印象を受けるが，必要なときにすぐ購入できるという意味では，ありがたい仕様変更といえるかもしれない。
写真左：ソウルストーンステップ10の価格は，こんな感じ 写真中央/右：ヘイスト，アキュメン，ウィンドウォークなどの効果が得られるインスタントアイテムが追加に。ソロ中心のプレイヤーにとっては，非常にありがたい改善だ
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●一部消耗品が軽量化
「ルーンストーン」「闘志のポーション」「高級闘志のポーション」の重量が，大幅に引き下げられる。具体的な重量としては，ルーンストーンが10から5に，闘志のポーションが110から25に，高級闘志のポーションが500から100に変更される。ルーンストーンは製作や一部スキルの使用に，闘志/高級闘志のポーションは，対人戦専用のパラメータであるCPを回復するために必要なアイテム。とくに高級闘志のポーションの重量が軽減されたことは，対人戦を頻繁に行うプレイヤーにとって，非常に大きな変更点だろう。
●闘志/高級闘志のポーションの再使用時間が短縮
「闘志のポーション」「高級闘志のポーション」の再使用時間が短縮される。アイテム重量の軽量化とともに，対人戦に重きをおくプレイヤーにとっては，決して無視できない仕様変更といえるだろう。これにより，リネージュIIの対人戦がより楽しみやすくなるのか，あるいは，キャラクターのレベル差（CPの大きさ）が最重要ポイントになってしまうのか。その影響を判断するには，もう少し時間が必要だろう。
●一部Bグレードの武器交換が可能に
マモンの鍛冶屋を通じて，Bグレード武器を，同じくBグレード武器である「アスラ ネイル」（Bグレード下位），「ベリオン セスタス」（Bグレード上位）に交換できるようになる。ただし，この交換は一方通行であり，アスラ ネイル/ベリオン セスタスを，ほかのBグレード武器（例えば，より汎用性の高い魔法鈍器や短剣など）に交換することはできない。
ちなみに，アスラ ネイル/ベリオン セスタスといったナックル系武器は，ゲーム内では比較的安い相場で取り引きされることが多い。なので，このシステムにどのような価値が見いだせるのかは，正直筆者には分からない（ナックル系武器の流行を促すような仕様が，今後実装予定なのだろうか……？）。
■クエスト関連の仕様変更
クエストが25種類まで同時に受けられるようになる。キャラクターレベルが高まるにつれ，クエスト数制限に悩まされる機会が増えていただけに，嬉しい仕様変更だ
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●同時に遂行できるクエスト数が増加
同時に遂行できるクエスト数の上限が，15種類から25種類に拡張される。クエストの種類が豊富な本作において，これは実に嬉しい仕様変更といえるだろう。とはいえ，クエストアイテム類の種類はインベントリの容量を圧迫するので，クエストアイテム収集系のクエストをむやみに受けてしまうのも考え物。その点には注意してほしい。
●ディメンション ダイヤモンドの支給
2次転職クエストを受けるときに，村別の帰還スクロールが購入できる「ディメンション ダイヤモンド」が支給される。村別の帰還スクロールを持っていれば，広大なゲーム世界を飛び回らなければならない2次転職クエストも，多少はラクにクリアできるだろう。なお，リファインプロジェクト導入前に2次転職クエストを受けている場合，クエストクリア時にディメンション ダイヤモンドが支給される。
●クエスト「今，その刃に力をこめて」関連の仕様変更
クエスト「今，その刃に力をこめて」で用いる「ソウル ストーン」は，ステップを上げるときに低確率で割れてしまっていた。しかしリファインプロジェクトが導入されれば，ステップ1からステップ10までのソウル ストーンは，割れなくなる。ソウル ストーンのステップ上げが容易になるので，同アイテムのゲーム内相場が若干変化することになるかもしれない。
取り急ぎ，プレイヤーキャラクター/スキル/アイテム/クエスト関連のアップデート内容を紹介したが，いかがだっただろうか。これらの仕様変更が，すべてのプレイヤーに対して喜ばしいものだとは断言できないかもしれないが，おおむね「改善」と言っていい内容なのではないだろうか。
さて，明日公開予定の＜後編＞では，インタフェース/セブンサイン/オリンピアード/ペット・召喚獣/NPC/などに関するアップデート内容を，事細かに紹介する予定だ。10月24日には実装される「リファインプロジェクト」だが，その詳細が知りたいという人は，＜後編＞のほうも楽しみにしていてほしい。（大路政志）
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| リネージュII 〜The Chaotic Throne〜 |
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