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[GC 2006#88]「Age of Empires III:War Chiefs」,アメリカ先住民族でプレイ可能に
2006/08/28 16:00
 「マイクロソフト エイジ オブ エンパイア III」の拡張パック「Age of Empires III: War Chiefs」が,GC 2006のMicrosoft「Games for Windows」ブースで展示されていた。欧米では2006年10月の発売が予定されている本作は,イロコイ,スー,アステカの3種類が新勢力として追加されるという,つまりはアメリカ先住民族に焦点を当てた拡張パックだ。



 AoE3本編では,交易所を建てることで安価な兵士が生産できるなど,かなり使い道はあるが,必ずしもプレイするうえで不可欠な存在というわけでもなかった「先住民」が,拡張パックで一気に主役に抜擢されることとなった。
 これまで若干不安にさせるほど,なんの問題もない友好関係を築いていたように思えたヨーロッパからの開拓者(先住民族から見れば侵略者)と先住民族だが,拡張パックでとうとう存亡を懸けて戦うことになったようだ。
 このたびのプレイアブル版では,新勢力のイロコイがスカーミッシュモードで選択可能だったので,早速プレイしてみた。



 スタートさせると,「Explorer」(探索者)の代わりに「WarChief」が立っている。彼は探索者と同様,序盤のマップ探索や交易所の建設などを請け負う,ヒーローユニット的な存在だ。
 WarChiefは近接する自軍ユニットに攻撃力や移動力Upの恩恵を授ける力があるので,戦闘時において強力な存在だ。後半はいつもマップのどこかで呻いている探索者とは違い,WarChiefは勝敗を左右するほどの存在となりかねない偉大なキャラクターといえる。さすが拡張パックの副題を担うだけある。

 もう一つ,「Travois」というユニットがスタート時に与えられる。これはもともと,2本の棒を結び合わせたネイティブアメリカンのソリの意味で,一般的な「建物」に変形するユニットである。「Covered Wagon」と使い方は似ており,Travoisは家や粉引き所などの建物を一つ,無条件で建てられる。このユニットは最初に与えられる以外にも,カードの使用や時代進化時のボーナスでさらに入手できるほか,後述する「踊り」でも手に入る。



 ホームタウンの画面を開いてみると,新勢力の特徴が実によく分かる。それは街の風景ではなく,5人の男女がたたずんでいる絵なのだ。「Chief」「War leader」「Shaman」「Wise Woman」「Messenger」の5人で,彼らは時代のアップグレード時,大統領の代わりに酋長として選出されるメンバーでもある。それぞれに異なるボーナスがあり,一度選んだ人は次の時代では選べなくなる。

 基本的な建物の中に,「Fire Pit」というものがある。焚き火をして周囲で踊ることで,神秘的なボーナスを授かろうという,ネイティブアメリカンらしい施設である。
 Fire Pitから得られるボーナスは何種類も用意されており,そのいずれか一つを選択する必要がある(Fire Pitは一つしか建てられない)。例えば「City Dance」を踊れば建物の耐久力が上がり,「War Dance」を踊ればユニットの攻撃力が上がる。「Earth Mother Dance」を踊れば,人口の最大数が増加するといった具合だ。

 今回のバージョンはまだ開発途中のものらしく,ラム(衝角)などのユニットは,生産画面でアイコンが用意されていなかったり,港で生産した先住民族の戦船が攻撃しなかったりといった問題もあり,表面的なことを確認することしかできなかったが,中でも特徴的な新要素のいくつかをお伝えしてみた。
 中途半端なバージョンだったので多少ドキドキだが,前述のとおり欧米での発売は10月上旬が予定されており,遊べる日はそう遠くはないはずだ。既存の勢力とはかなり違ったプレイ感覚を持つ,三つの新勢力の登場を楽しみに待とう。(Kawamura)


マイクロソフト エイジ オブ エンパイア III:ザ ウォーチーフ
■開発元:Ensemble Studios
■発売元:マイクロソフト
■発売日:2006/12/15
■価格:6090円(税込)
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060828160025detail.html