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「リネージュII フェスタ in Tokyo〜リアルセブンサイン2006〜」が開催に
2006/08/07 21:49
参加者が入場する直前の,会場内風景。この数分後,実に多くのリネージュIIファンがネッカになだれ込み,週末夜の「ギラン城の村」のような様相を呈する
 8月5日,東京都千代田区にあるインターネットカフェ Necca(ネッカ)秋葉原店で,MMORPG「リネージュII」のオフラインイベント「リネージュII フェスタ in Tokyo〜リアルセブンサイン2006〜」が開催された。

 これはエヌ・シー・ジャパンが,プレイヤー達に感謝の意を込めて開催したオフラインイベントで,一般的なメーカーカンファレンス形式ではなく,リネージュIIを用いたアトラクション中心の内容。堅苦しい話は抜きにして,みんなで楽しく遊ぼうよと,そういった主旨のイベントである。(ちなみにセブンサインとは,ゲーム内の利権を巡って黎明/黄昏が競い合う,スポーツライクな対立関係のこと)

 参加するには,公式サイトを通じての事前登録が必要だったのだが,さすがはリネージュII。募集開始早々,応募が殺到したようで,黎明の君主達50人/黄昏の革命軍50人の定員はすぐに埋まってしまったようだ。
 ちなみに,筆者が取材させてもらったことのあるオフラインイベントでは,だいたい20人〜50人ほどの参加者が集まるのが一般的。ギャラリーを抜きにして100名を事前登録させるとは,なかなか強気な(取材する側からすれば,少々心配な)設定と言えよう。

 しかしイベント当日,会場であるネッカ秋葉原店(4階)には,開場時刻と同時に参加者/ギャラリーが長蛇の列を作ってなだれ込み,あっという間に立錐の余地もないほどの混みように。会場内の写真を見れば分かるだろうが,それはもう大変な騒ぎであった(ギャラリー参加希望者が殺到したため,入場制限によりかなりの人数が入場できなかったようだ)。有料会員数10万人以上,同時接続者数5万人前後を誇る同作の凄みを,改めて認識させられた次第である。

写真上段:会場内には200人前後の人がいたそうだが,入場制限を受けた参加希望者も,相当数いた 写真下段:会場では,同イベントの協賛企業であるELSA Japanやサードウェーブ(ドスパラ)が,自社製品の展示を行っていた


エヌ・シー・ジャパン ネットカフェチーム ニュービジネスチームのヘッドマネージャー前田幸佑氏
■ドワーフ娘姿の司会やリネージュガールの登場で
■会場はまさにリアルセブンサインと化す


 約200人の参加者/ギャラリーが一通り会場入りすると,エヌ・シー・ジャパン ネットカフェチーム ニュービジネスチームのヘッドマネージャー前田幸佑氏が壇上に立ち,参加者達に挨拶と感謝の気持ちを伝えた後,先日発生したバーツサーバーダウン問題についての謝罪を行った。
 バーツサーバーの件に関しては,参加者達から不満の声が挙がるかなと思っていたのだが,前田氏の真摯な謝罪を前に,バーツサーバーの住人達も(ひとまず)納得したようだった。

 その後,司会進行役の井万里きよあさんと小川瀬里奈さん,そして二人をサポートするエヌ・シー・ジャパン ネットカフェチームの笠原氏が登場。以降,井万里さんが「黎明の君主達」チームを,小川さんが「黄昏の革命軍」を応援する形でイベントが進行していった。
 なおイベント中盤あたりには,同作の第二期リネージュガールに選出された,南斗愛美さんと神崎藍さんも登場。再現度の高いAグレード防具のコスチュームに身を包んだ二人を目の当たりにし,我々メディアだけでなく,一般参加者達も撮影を開始し,盛大にフラッシュを浴びせまくったものだ。

写真上段:ドワーフ娘(デーモンローブセット着用)の姿で司会を務めた,井万里きよあさん(写真左)と小川瀬里奈さん(写真中央)。右の写真に写っている男性が,エヌ・シー・ジャパン ネットカフェチームの笠原氏だ 写真下段:黒っぽい衣装を着ているのが神崎藍さん。白っぽい衣装を着ているのが南斗愛美さん。いずれもAグレード武具を装備しての登場ということで,ギャラリー達も大いに盛り上がった


■数々のアトラクションと賞品が
■参加者達を燃え上がらせる



 冒頭でも述べたように,同オフラインイベントでは,参加者達が「黎明の君主達」と「黄昏の革命軍」の2チームに分かれ,さまざまなアトラクションが楽しめるようになっている。
 アトラクションとしては,「ゲートキーパーの復讐」「司祭を守れ!チームバトル」「エルザの秘宝」「プレス対抗ストライダーレース」などが行われ,各アトラクションに勝利した陣営(あるいは勝利者)には,特製WebMoneyやオリジナルグッズ,ELSA製の高性能グラフィックスカードなどがプレゼントされた。

1.ゲートキーパーの復讐
 さて,第一のアトラクションとなったのは「ゲートキーパーの復讐」というイベント。普段,ゲーム内でいわれのない迫害を受けているゲートキーパー(規定の料金を支払うことで,キャラクターを他の村や狩り場にテレポートしてくれるNPC)が,強力なモンスターを率いてプレイヤー達と戦うという設定の,バトルイベントだ。
 戦いの舞台はコロシアム。ゲートキーパーが召喚する3種類のモンスター群を全滅させた後,ゴールに戻るまでのタイムを競い合う競技である。
 先攻となったのは黎明の君主達。司会側からランダムに選出されたプレイヤー達が,即席のパーティを組んでの戦いになったため,パーティ内でのターゲット合わせに少々手間取ったようだ。しかし,イベント用に用意されたのは,+7Aグレード武器/Aグレード防具/Aグレードアクセサリで武装した,レベル78のキャラクターだったため,デスブレーダーを始めとする強敵を,次々と撃破。タイムは8分2秒だった。
 一方,黄昏の革命軍も,キャラクター面での条件は黎明と同様だったが,黎明の戦いを観戦し,攻略のポイントを掴んだようだ。カリックやブレイジング イフリートといったかなりの強敵が出現していたものの,見事なチームワーク(火力の集中で黎明よりも優っていた)でサクサクとクリア。4分2秒という好タイムをたたき出し,まずは,黄昏の革命軍の1勝となった。



2.司祭を守れ!チームバトル
 第二のアトラクションは,リネージュガールが操る「司祭」を守りつつ,相手の司祭(つまりリネージュガールが操作するキャラ)を先に倒せば勝ちとなる,「司祭を守れ!チームバトル」だ。
 ムーンライト センティネル(だと思う)に扮した神崎藍さんが黎明の,ストーム スクリーマー(だと思う)に扮した南斗愛美さんが黄昏の司祭になり,バトルがスタート。1本目は黎明が,2本目は黄昏がそれぞれ勝利を収め,続く3本目では,黎明側のウィザード達が魔法クリティカル(発生確率は低いが,通常の4倍のダメージを与える)を3発も発生させ,南斗愛美さんのキャラクターを瞬殺。2対1で黎明が勝利をもぎ取った。



3.エルザの秘宝
 これは,同イベントの協賛企業であるELSAが,賞品として同社製の高性能グラフィックスカードを用意するアトラクション。豪華な賞品に,会場も大いに沸いた。
 内容としては,アデン城に配置された無数の宝箱の中に隠された「リネージュIIフェスタ景品引換券」を探し出し,先に2枚の引換券を入手したチームが勝利となる。ELSA製のグラフィックスカードは,最終的に引換券を所有していた人にプレゼントされる。
 最終的には,用意されていた引換券3枚を,すべて黎明の君主達が入手し,またしても黎明側が勝利を収めることになった。



4.プレス対抗ストライダーレース
 最後のアトラクションとして行われたのが,同イベントの取材に来ている各プレスとプレイヤーが協力し,火炎の沼〜アデン城までの道のりをストライダーで疾走する「プレス対抗ストライダーレース」だ。
 同イベントには,我々4Gamerを始め,GameWatchやITmedia,Slashgamesなど,多くのメディアが取材に訪れていた。勝利したメディアには,読者プレゼント用の賞品がもらえるということで,筆者も気合いを入れていたのだが……,助っ人をお願いしようと思っていた友人が,会場の入場制限に引っかかってしまい(信じられないことに,その友人の目の前で入場制限がかけられてしまったのだ),泣く泣く筆者が出場することになった。
 結果は,残念ながら2位。見事優勝したのは,NTT出版のegチームだった。
 筆者とチームを組んでくれた参加者は,非常に素晴らしい走りを披露してくれた(第三走者をお願いした参加者にいたっては,最後の追いあげで1位になったように見えた)のだが……。どうやら筆者は,リレーでいうところのバトンタッチに相当する「ヒール」のキーを押し間違えていて,そのタイムロスが敗因となったようである(F1キーではなく,数字の1を押していて,「111111111」などとチャットしていたことは秘密である)。



Survivorsチームの優勝が決まった瞬間。ノリのいい参加者が多かったので,非常に盛り上がった
■リネージュバトルトーナメント決勝
■韓国行きのチケットは「Survivors」へ



 リアルセブンサインの最後を締めくくったイベントは,「リネージュIIバトルトーナメント2006」の決勝戦(ルールその他は,公式サイト内特設ページで確認を)。
 決勝に駒を進めたのは,エリカサーバー代表の「パラダイス銀河」チームと,ドビアンヌサーバー代表の「Survivors」チームである。
 勝利チームには,一人当たり10万円の賞金と,8月26日に韓国で行われる親善試合への参加権利が与えられるということで,会場内もヒートアップ。リネージュガールの登場シーンよりも熱気があったほどで,参加者達のリネージュIIに対する思い入れが伝わってきたものだ。
 試合結果は,先日リネージュII公式ブログで発表された通り,圧倒的な強さを見せつけてSurvivorsチームが優勝。さすがに決勝戦ということもあり,両チームともレベル/装備/戦術がずば抜けていたのだが,的確なターゲット選定&火力集中において,ややSurvivorsが優っていた印象がある(パラダイス銀河チームから石化ダンスを食らい,数人が石化したにも関わらず勝利を収めたシーンには,多くのギャラリーが驚きの声を上げていた)。
 バトルトーナメントでは,基本的に本サーバーのキャラクターを用いて対戦が行われるのだが,韓国ではすでにクロニクル5が実装されており,装備/プレイヤースキル/知識において,日本よりも一段階「上」であることが予想される。親善試合のルールがどのような形になるかは明らかにされていないが,基本ルールに則って試合が行われるなら,圧倒的にSurvivorsが不利である。その不利を,Survivorsはどのように覆そうと考えているのか。韓国親善試合の結果が,実に楽しみだ。(大路政志)

試合の模様を収めたスクリーンショットと,優勝したSurvivorの面々。圧倒的に不利な状況で戦うことになる韓国親善試合だが,抜群のチームワークでぜひ勝利してほしいものだ

リネージュII 〜The Chaotic Throne〜
■開発元:NCsoft
■発売元:エヌ・シー・ジャパン
■発売日:2004/06/25
■価格:3000円/30日(税込)〜
→公式サイトは「こちら」

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/news/history/2006.08/20060807214915detail.html