2006年3月1日のチップセット解説記事や製品レビュー記事では触れなかったが,ATI Technologies(以下ATI)は,CrossFire Xpress 3200の事前発表会において,同チップセットがオーバークロック耐性に優れるということをアピールしていた。もちろん,そうはいっても製品には個体差があるうえ,保証外の行為となるため,本誌で特別に採り上げることはしない。
ただ,その証拠を示す……ためかどうか分からないが,ATIが会場で,同社スタッフが試みたという,オーバークロック動作のデモムービーを公開したことは紹介しておきたい。このムービーは,CPUをガスで,グラフィックスチップをドライアイスと不凍液で冷却するという大がかりな装置を用いて,3DMark05の総合スコアで19000(!)超えを目指すというもの。「証人」として,海外のメディアの人々に見てもらいながら,細かくオーバークロック設定を行い,実際に3DMark05を動作させてスコアを取得するまでをカメラに収めている。
ベースとなるシステムは,Athlon 64 FX-60/2.6GHzに,Radeon X1900 CrossFire構成。CPUは3.5GHz超に,グラフィックスチップはコア800MHz超,メモリ1.6GHz超相当にオーバークロックして,この実験を行っている。スペインで,2006年2月17日に収録されたものだとか
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ゲーマーからすれば「何もここまで」といった感じのデモだが,ATIスタッフの本気の表情に,インパクトのあるベンチマークスコアなど,なかなか見どころが多いのも確か。今回はDivX形式で「こちら」に用意したので,デコーダがPCにインストールされていない人は,DivX Networksの無料ダウンロードページからデコーダとプレイヤーのセット「DivX Play Bundle」を入手して,ぜひ見てみてほしい。ファイルサイズは41.0MB,収録時間は4分2秒だ。
なお,これを見てマネをするには,多額の出費や危険など,いろいろなものへの覚悟が必要になる。万が一やってみようと思った場合は,くれぐれも自己責任で。(佐々山薫郁)
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