1. 「GUILTY GEAR Xrd」とは
2. まず動かしてみよう
3. キャラクターの選び方(このページ)
4. 攻め方の基礎
5. 守り方の基礎
6. さらに上を目指すために
7. 上級者を目指す攻めの応用
8. 上級者を目指す守りの応用
格闘ゲームの対戦で勝つために,何よりも重要なことの一つにキャラクター選びがある。その指針はさまざまだが,“悩んだら強キャラを選ぶ”というのは一つの正解と言っていいかもしれない。ただ勝ちやすいというだけでなく,そういうキャラクターというのは,往々にしてゲームシステムと相性が良い性質を備えていたりするからだ。最初にそういうキャラを触っておけば駆け引きの基本やセオリーが覚えやすく,上達するうえでも大きな手助けとなってくれる。2. まず動かしてみよう
3. キャラクターの選び方(このページ)
4. 攻め方の基礎
5. 守り方の基礎
6. さらに上を目指すために
7. 上級者を目指す攻めの応用
8. 上級者を目指す守りの応用
またシリーズもののタイトルであれば,“新キャラクターから選ぶ”というのも賢い選択だ。新キャラは対策が煮詰まるまでに時間がかかるため,既存プレイヤーと知識の差が出にくいのだ。
とはいえ,これらは格闘ゲームにおける一般論。個性が強いキャラクターが揃った本作では,勝ちやすいかどうかはキャラクター同士の相性に依存するところが大きい。さらに特殊な操作が必要なキャラクターも多いので,手放しに「強キャラがオススメ!」とも言いにくい。……というわけで,この章では各キャラクターの特性を簡単に紹介しつつ,幾つかの指針に沿ったキャラクターの選び方について紹介していこう。
3.1. 操作難度で選ぶ
攻めゲーである本作においては,まず覚えるべきはそのキャラクターの勝ちパターンだ。基本となる動きを覚え,それらをミスなく実行できることが勝利への近道となる。そこでポイントなるのがキャラクターごとの操作難度。基本動作に難しい操作が必要になるキャラクターだと,それを克服するまでまったく勝てないことにもなりかねない。ここでは操作難度別にキャラクターを4つのグループに分けてみたので,キャラクター選びに迷っている人は参考にしてほしい。とくにギルティギアシリーズに馴染みがない人は,まず簡単なキャラクターからはじめてみるのがオススメだ。操作難度 | キャラクター | 説明 |
---|---|---|
簡単 | ソル,カイ,ポチョムキン,ファウスト,アクセル,スレイヤー,レオ,レイヴン | 基本動作に特殊な入力が必要ないキャラクターたち。とくにソル,カイ,ファウスト,レオは,キャラクターの基本性能が高く,共通システムも活用しやすい。シリーズ初プレイでもすんなり操作できるはずだ。 |
普通 | メイ,ベッドマン,シン,エルフェルト,ジョニー,琴,ディズィー,アンサー,梅喧 | ボタンを押し続けてから離すなど,特殊な操作が必要となるキャラクターたち。独自システムを使いこなせる必要があるので,満足に動かせるようになるまで若干の練習が必要となる。なかでも必殺技から必殺技への連係を覚えなければならないシンは,ある程度の操作技術が求められる。 |
難しい | ミリア,チップ,ヴェノム,イノ,ラムレザル,紗夢,ジャック・オー | ミリアとチップ,紗夢は,移動や攻撃のスピードが非常に速く,格闘ゲームに慣れていないと混乱してしまいがち。ヴェノム,イノ,ラムレザル,ジャック・オーは,独自システムをきっちり使いこなして初めて強さが発揮されるため,習熟には時間を要する。 |
超難しい | ザトー | 本体とエディの同時操作があまりに難しい。格闘ゲームの操作というより,もはやパズルを解くかのような思考が求められるため,満足に戦えるレベルまで達するには,熟練格闘ゲーマーであっても時間がかかる。格闘ゲーム初心者は,このキャラクターに手を出さないほうがいい。 |
3.2. バトルスタイルで選ぶ
キャラクターの個性が強い本作では,いかにして相手を自分の土俵に引き込んで戦うかが求められる。そのためには,まずは自分の土俵――バトルスタイルをしっかり把握しておくことがなにより重要だ。ここでは,そんなバトルスタイルで各キャラクターを分類してみた。格闘ゲームに馴染みがあり,自分が得意なバトルスタイルを把握しているなら,これを参考にキャラクターを選んでみてもいいだろう。ただし同じグループであっても細かな違いがあるので,分類は大まかな傾向として理解してもらえれば幸いだ。バトルスタイル | キャラクター | 説明 |
---|---|---|
スタンダード | ソル,カイ | 無敵技に突進技,飛び道具と一通りの技がそろった万能タイプ。攻めも守りもこなせるおかげで,相手キャラクターが苦手とする土俵を選んで戦えるのが強み。その分,自分の攻めを押し付けるだけでは勝ちにくい一面もあるため,相手キャラクターへの対策が重要となる。 |
起き攻め特化 | ミリア,イノ,ラムレザル,エルフェルト,琴,レオ | 相手をダウンさせてからの攻めに定評のあるキャラクター群。強力な択一攻撃から大ダメージを狙うことができ,うまくハマれば一瞬で決着がついてしまうことも少なくない。その代償として,どこかに欠点を抱えている場合が多いので,それを補いつつ,いかに起き攻めに持ち込むかが勝利の鍵を握る。 |
立ち回り重視 | ファウスト,アクセル,シン,ジョニー | トリッキーな動きと優れたリーチで相手を翻弄し,やや防御的に立ち回ることでペースを握る対応型のキャラクター群。試合の流れをコントロールしやすく,とくに機動力に欠ける相手に対して強さを発揮する。とはいえ本作は総じて攻めが強力であるため,その理想を実現するには技術と判断力が求められる。 |
近接タイプ | チップ,スレイヤー,紗夢,梅喧,アンサー | 接近してこそ真価を発揮するタイプのキャラクター。飛び道具などが少なく,近づくのにリスクを負いやすい。反面,うまく接近できたときに高い火力や,強力なガード崩しといった見返りが大きいキャラが多いのが特徴だ。 |
シューティング | メイ,ヴェノム,ベッドマン,レイヴン,ディズィー | 設置型飛び道具を活かして空間を制圧し,相手を追い詰めながら攻めの機会をうかがっていくキャラクター群。飛び道具との同時攻撃が可能なので,起き攻めも総じて強力だ。半面,常に設置するアクションが必要なため,立ち回りの難度は高い。 |
特殊タイプ | ザトー,ポチョムキン,ジャック・オー | 強烈な個性が特徴的な3人。ザトーは本体とエディの同時攻撃による途切れのない連係が持ち味。ポチョムキンは最大の投げ間合いを誇る,本作でただ一人の投げキャラ。ジャック・オーはバトルスタイルにRTS(リアルタイムストラテジー)の要素が取り入れられている本作でも随一の特殊なキャラクターだ。 |
3.3. キャラ愛で選ぶ
ここまで示してきた指針はいずれも攻略的な観点によるものだったが,キャラクターの選び方はもちろんこれだけではない。これまでの前提をひっくり返すようだが,結局のところ自分が「好きな」キャラクターを選ぶのが一番だ。「好き」の基準もさまざまだ。単純にキャラクターの見た目で選んでも構わないし,設定や担当する声優さんでもいい。先の「強さ」や「操作難度」「バトルスタイル」と言った部分についても,あえて弱いと言われるキャラや難しいキャラを選びたい人もいるだろう。これらをひっくるめたキャラクター選択の方針を,専門用語で「キャラ愛」と呼ぶ。では,キャラ愛によるキャラクター選択のメリットとはなにか。
それは,なんといってもモチベーションを維持しやすいこと。モチベーションが続く限り格闘ゲームは楽しめるし,続けているかぎり腕は上達するものだ。「このキャラクターで強くなりたい」「勝たせてあげたい」「かっこよく動かしてやりたい」という気持ちは,ちょっとやそっとの連敗で折れることはない。もちろん勝てたときの嬉しさは格別だ。
というわけで,キャラクター選びで迷っている人には,まずARCADEモードやSTORYモードをクリアするところから始めてみることをオススメしたい。きっと使いたいキャラクターが見つかるはずだ。
→ 「4. 攻め方の基礎」へ進む