ロマンキャンセル概要
D以外の攻撃ボタン3つ(テンションゲージ25〜50%消費)
ロマンキャンセルとは,あらゆる行動(ニュートラル状態,各種移動などを含む)をキャンセルして,即座に行動可能になるゲームシステムのこと。操作は「Dボタン以外の3つのボタンを同時に押すだけ」という簡単さながら,攻撃のスキを軽減したり,連続技を強化したり,フェイントを仕掛けたりとその用途はさまざまで,まさに本作を象徴するシステムと言える。また発動と同時に自分以外――自分の飛び道具,相手,相手の飛び道具――の時間経過を,一定時間半分にする効果(以下,スロー効果)が発生するのもポイントで,これを利用した戦術もある。
なお,ロマンキャンセルには赤色,黄色,紫色の3種類があり,それぞれ発動した状況によって種類が決定される。ここでは,それぞれの効果と使い道について,詳しく紹介していこう。
赤色ロマンキャンセル |
黄色ロマンキャンセル |
紫色ロマンキャンセル |
種類 | TG消費 | 予備動作 | 暗転時間 | 遅延時間 |
---|---|---|---|---|
赤色 | 50% | 1 | 18 | 60 |
黄色 | 25% | 6 | 18※1 | 18 |
紫色 | 50% | 6 | 18※1 | 40 |
※予備動作最後の1Fから暗転時間終了後1Fまで無敵(暗転時間を省くと実質2F間無敵)
※暗転時間終了後自分側のみ1F硬直あり
※テンションペナルティは全ロマンキャンセル一律で,発動の1F目から360F。
※1:暗転終了直後,1Fだけ普段どおりに時間が流れ,その後スロー状態に移行する
※F=フレーム
赤色ロマンキャンセル
相手ののけぞり中やガード硬直中に発動(テンションゲージ50%消費)
相手がやられ状態などのときにロマンキャンセルを行うと,この赤色ロマンキャンセルが発動する。スロー効果が60フレームと長く,これを利用して連続技に組み込むのが,その主な用途になるだろう。2ヒット以上のけん制技からヒット確認で発動し,スロー中にダッシュで接近しつつ連続技につないだり,通常は追撃できない地上投げから連続技に持ち込むなどといった行動はとくに強力。またスキの大きな技をガードされたときに発動して,そのフォローや攻めの継続に用いる手もある。この場合もガードを確認してから発動するのが理想だが,タイミングが遅すぎると後述の紫色ロマンキャンセルになってしまうので注意しよう。
赤色ロマンキャンセルになる相手の状態 |
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・ガード状態 ・やられ状態 ・ダウン状態(やられ判定がある状態まで) ・青色サイクバースト |
■スロー補正とその回避方法
ロマンキャンセルには,「スロー補正」と呼ばれるダメージ補正と,「テンションペナルティ」(テンションゲージが溜まりにくくなる)というデメリットも存在している。前者は,スロー効果中の攻撃は,その技と以降の連続技のダメージが80%に抑えられるというもの。同じ構成の連続技であっても,途中にロマンキャンセルを組み込むと,総合ダメージが減少してしまうのだ。なお,このスロー補正は“スロー効果中に攻撃を当てた”ときにのみ適用されるので,あえてスロー効果が切れるのを待ってから連続技を行えば,スロー補正を回避した連続技を作ることも可能だ。キャンセルするのは受身不能時間が長い技でなくてはならず難度も高いが,成功すれば連続技のダメージが若干アップできるので,トレーニングモードで試してみよう。
黄色ロマンキャンセル
相手がのけぞりやガード硬直中でないときに発動(テンションゲージ25%消費)
こちらの攻撃が相手に当たっていない状況,または“こちらの攻撃が空振りし,かつ攻撃判定が発生してから6フレーム以内に”ロマンキャンセルを発動すると,この黄色ロマンキャンセルとなる(一部飛び道具などに例外あり)。スロー効果は18フレームと短いものの,テンションゲージ消費量が25%と少なく,活用法も多岐にわたるため,ある意味もっとも重要なロマンキャンセルと言って過言ではない。以下の主な使い方を紹介するので,実戦でぜひ試してみよう。
活用法1. 飛び道具を黄色ロマンキャンセルして攻める
飛び道具のエフェクトが発生した直後にロマンキャンセルを発動すると,飛び道具を放ったうえで,自由に行動できるようになる。この後に飛び道具を追いかけてダッシュし,相手に肉薄し,飛び道具と本体で同時攻撃を行うのが本作のセオリーといえる戦術だ。なお,飛び道具エフェクトと攻撃判定が同時に発生する技の場合は,発生1フレーム目が相手に当たってしまう間合いでは,黄色ロマンキャンセルの併用ができない(赤色ロマンキャンセルとなってしまう)ので注意したい。
対して,ソルのガンフレイムやイノのケミカル愛情などは“攻撃判定発生前に飛び道具エフェクトが生じる”おかげで,早めに黄色ロマンキャンセルを発動しても飛び道具が発生するのだ。
活用法2. 機動力の高い動作を黄色ロマンキャンセルして奇襲を仕掛ける
大きく移動しながら攻撃する必殺技などをロマンキャンセルすると,画面暗転後,直前の技の慣性が働いたまま行動可能状態となる。とくに,ソルのファフニールやイノの大木を擦る手,ラムレザルのダウロといった“突進速度が速く,攻撃発生の遅い技”をロマンキャンセルすれば,ダッシュ以上の速度で相手に接近できるはずだ。またこの使い方は,スロー効果のおかげで相手が手を出しづらくなるのも大きなポイント。チップのK版毅式転移,ファウストの後ろからいきますよのようなワープ技,もしくは空中ダッシュなどと組み合わせても,大きな効果を発揮できる。遠距離から一気に近づき,スロー中に相手を攻めたてよう。
活用法3. 立ち回りで黄色ロマンキャンセルを発動して状況確認
立ち回りでロマンキャンセルを発動し,“暗転による時間停止”中に,相手の行動を確認し,スロー効果中にそれに対する対策を打つというのも,黄色ロマンキャンセルの有効な使い方の一つ。ゲームスピードが早い本作では,的確な判断には素早さが求められるので,それをロマンキャンセルで補おうという考え方になる。もちろんテンションゲージを消費してしまうので連発はできず,ここぞというところで使う上級者むけのテクニックだが,そういう方法もあるのだと覚えておき,ゲージが余っているときなどに試してみよう。とくに,「あと1発当てれば勝てる!」といった状況には,強力な一手になり得る使い方だ。
紫色ロマンキャンセル
自分の攻撃が空振りしたときに発動(テンションゲージ50%消費)
黄色ロマンキャンセルの受付が終わったあと(つまり,攻撃判定の発生から7フレーム経過後)にロマンキャンセルを発動すると,この紫色ロマンキャンセルになる。黄色ロマンキャンセルと比べて予備動作が長く,テンションゲージ消費量も多いので,能動的に発動する機会は少ない。スキが特大の技を空振りしてしまったときなどに,やむなく発動するくらいだろう。なお,各キャラクターの必殺技の中には,黄色および紫色ロマンキャンセルに対応しない技がある。以下の表にまとめているので,詳細はそちらで確認してほしい。
黄色/紫色ロマンキャンセル発動不能技一覧
キャラクター | 技名 |
---|---|
ソル | 各種ヴォルカニックヴァイパー,叩き落とし,グランドヴァイパー |
カイ | 各種ヴェイパースラスト |
ザトー | エディ召喚※,影溜まりエディ召喚※ |
チップ | βブレード |
アクセル | 弁天刈り,曲鎖撃※,旋鎖撃※ |
シン | ホークベイカー |
レオ | アイゼンシュトルム |
ジャック・オー | 地上ゼスト |
紗夢 | 劔楼閣 |
琴彗弦 | 四寅剣,四寅剣(長押し) |
梅喧 | 亜坐身,鍔氣,鬼経 |
※:黄色ロマンキャンセルのみ発動不能