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雨穴氏プロデュースのプリ機「変なプリ」でホラー体験。何回も撮影したくなるが,怖いものは怖い
このコラボを聞いてからの筆者の第一声は「なんで???」である(余談だが,最近雑誌「anan」の表紙をオモコロチャンネルのメンバーが飾ると聞いたときも同じ反応をした)。
フリューでは,昨年もホラー専門の制作会社である闇とタッグを組み,プリ機「yumecoi」でホラーテイストの撮影を楽しめる「ゆめちゃんといっしょ」というホラープリを実施し,SNSでも話題になった。担者によれば,「今回のホラープリは昨年の王道ホラーから雰囲気を変えつつ,話題性や中毒性の強いパワーアップしたホラーをお届けするため,ぜひ雨穴さんとのコラボを」というフリュー側の熟望があって実現した企画だそうだ。
今回,そんな雨穴氏プロデュースのプリ機「変なプリ」を体験する機会を得たので,ネタバレをしない程度にレポートしていきたい。
※本コラボには,フリュー,雨穴のほか,企画・制作に株式会社 闇,制作・プロモーションに株式会社バーグハンバーグバーグも携わっております
最低3周はしたい恐怖の撮影会
キラキラ,ゆめかわなフリュー社製のプリントシール機が並ぶなか,一際異彩を放つプリ機。それが「変なプリ」である。雨穴氏の目を引くビジュアルも相まって,アミューズメント施設内でもすぐ見つかるだろう。
このホラーコースの楽しみ方は,基本的に「わたウサ」と一緒だ。プリ機サイドにあるディスプレイで受付をして,撮影ブースにて撮影,そのあとは落書きブースでプリに飾り付けをしたあと,シールが印刷され,データのダウンロードが可能となる。
そう,基本的には一緒だ。ただ受付(怖い),撮影(めっちゃ怖い),落書き(怖い)となるだけであって,プリ機で遊んだことのある人ならスムーズにこの恐怖体験ができるだろう。
撮影に入る前に,我々は3人の“被害者”から1人を選択する。これが「最低3周はしたい」と思わせてくる理由だ。選んだ被害者によって,撮影中などの演出が違ったものになってくる。
被害者を選んだら撮影ブースへ。すると,ディスプレイには雨穴氏からの着信画面が表示されている。そこで雨穴氏から「緊急でお伝えしなければいけないことがありお電話をしました。」と告げられるのだ。
被害者3人の亡くなった年代も年齢もバラバラだが,共通するのは彼女たちがプリ機の中で何もない空間に向かって「ひなちゃん」と呼びかけていたこと,そして苦しそうに息を詰まらせて死亡したことだ。
プリ機で遊ぶのは学生時代ぶりであった筆者は,ソワソワしていた。「この年でプリを撮るの恥ずかしい///」などという羞恥心からではなく,「あれ? プリ機の中ってこんなに閉塞感あったっけ?」という違和感とちょっとした恐怖による“ソワソワ”である。
暗い撮影ブース。「ひなちゃん」の苦しげな息遣いと声。「ここに何かいる」と思わせる絶妙な“隙”がブース内にはあって,それが圧迫感をかもし出しているように感じた。
うん。ちゃんと怖い。
雨穴氏のファンやホラー好きなら問題なく楽しめるだろうが,何の説明もなしにホラーが苦手な友人をこのプリ機に連れ込むのはオススメしない。おそらく友情に亀裂が入る。
撮影が終わったあとは,隣の落書きブースへ。落書きも雨穴氏コラボ仕様となっており,いつもと違う「わたウサ」が楽しめること間違いなし! 筆者のお気に入りは,「もしもし,雨穴と申します」のテキストが出るペンだ。
最後にプリントシールを受け取って終了である。
撮影後に“二度おいしい”仕掛けも
撮影後の落書きブースで,筆者は悶々としていた。自分の顔を飾り付ける作業が恥ずかしかったからではない。「結局,ひなちゃんって何なのさ!」という,未完のミステリー小説に出会ったときのようなモヤモヤを抱えていたからである。
だが,安心してほしい。風呂敷を広げるだけ広げて終わり,なんてことはない。
落書き後に印刷されるシールに記載されたQRコードを読み込むと,「雨穴の部屋」というサイトにアクセスできる(アプリ版「ピクトプリント」への会員登録が必要です)。
「雨穴の部屋」では無料で,雨穴氏が「ひなちゃん」の正体について深掘りした動画の視聴ができるほか,有料会員登録で雨穴氏とチャットできる“雨穴と秘密のチャット〜「変なプリ」クイズ〜”を遊ぶことが可能だ。
筆者は当初,「ひなちゃん」の存在にちぐはぐさを感じていた。だって,小さな女の子の幽霊が1人でプリ機の中に棲みついているなんて“変”だから。しかし,「雨穴の部屋」の動画を見て,ようやく合点がいった。“変なプリ”を遊んだ方はぜひ,「雨穴の部屋」までたどり着いてほしい。濃厚な“雨穴ワールド”を楽しめるだろう。
お化け屋敷しかり,肝試ししかり,実際に体験する形のホラーには,その場所でしか感じられない恐怖がある。本コラボでは,“プリントシール機の中での恐怖”という唯一無二の体験が味わえるはずだ。
“変なプリ”は2025年1月5日まで開催予定となっている。ぜひとも一度,いや3回は撮影してみてほしい。「ひなちゃん」が,プリ機の中で待っている。
「変なプリ」スマホ向けサイト
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