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映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」試写レポート。原作者と製作スタジオが10年かけてタッグを組んだ“ファン最優先”の作品
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印刷2024/01/31 15:07

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映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」試写レポート。原作者と製作スタジオが10年かけてタッグを組んだ“ファン最優先”の作品

 スコット・カーソン氏のホラーゲーム「Five Nights at Freddy's」を映画化した作品「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」が,2024年2月9日に日本でも公開される。本作は,「M3GAN/ミーガン」や「透明人間(2020年)」など,ハリウッドを代表するホラー作品を製作するブラムハウスが手掛けており,北米およびインターナショナルの成績で,週末興行収入ランキングの初登場1位を獲得した期待作だ。

画像集 No.001のサムネイル画像 / 映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」試写レポート。原作者と製作スタジオが10年かけてタッグを組んだ“ファン最優先”の作品

 いよいよ来週末に公開される本作だが,先日,東宝東和からの招待により試写会へ参加する機会を得た。本作が気になっている人に向け,本稿にて一足先に魅力をお届けしよう。なお,基本的に予告映像から分かる内容以外には触れないが,ネタバレが気になる人は注意してほしい。

 まずは映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」の序盤のあらすじを紹介しよう。本作の主人公は,かつて謎の失踪を遂げた弟の行方不明事件に苦しみながらも,歳の離れた妹の親代わりとして必死に仕事を探す青年,マイク(ジョシュ・ハッチャーソン)だ。ある日マイクは,廃墟化したレストラン「フレディ・ファズベアーズ・ピザ」の夜間警備員として働き始める。


 深夜の見回り中,マイクはかつて店で人気だった機械仕掛けのマスコットたちが自ら動き出す姿を目撃してしまう。マスコットたちは可愛らしい姿から一転,廃墟の侵入者に牙をむき始める……。彼らはなぜ動き出したのか,かつて起きた子どもたちの失踪事件と関係があるのだろうか。さまざまな疑問も浮かぶが,果たしてマイクは妹とともに生き延びれるのだろうか。

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 本作の魅力はなんといっても,フレディらアニマトロニクスのキャラクターたちだろう。原作である「Five Nights at Freddy's」では敵キャラクターという立場のフレディたちだが,映画ではただ襲いかかる敵というよりは,どこか不思議な雰囲気を纏った謎の存在という印象を受ける。
 また,原作では要所要所でしか動いてる姿を見られないフレディたちが,常に歩き回り,表情の変化すら見て取れるのはなかなか新鮮だ。

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 しかし,ちゃんとゲームの要素も受け継いでおり,神出鬼没なボニーやちゃんと“海賊の入り江”から出てくるフォクシーなど,プレイしたことある人なら「おっ」となるシーンがいくつも登場する。
 それもそのはず,本作の製作には,原作者であるカーソン氏が脚本としても参加しており,物語の世界観を崩さないよう構築されているからだ。実は,制作スタジオのブラムハウス設立者,ジェイソン・ブラム氏は,「Five Nights at Freddy's」が発売されてすぐの10年前にカーソン氏へコンタクトを取っていたのだという。ここまで時間が掛かったのは,成功例の少ないゲームの映画化に懐疑的だったカーソン氏を説得するのに1年,パートナーシップを築くまでに8年もの期間をかけたからだそうだ。
 それだけお互いのことを信頼できる関係となった両者は,「ファンやコミュニティに満足してもらうことが最優先事項」としており,ゲームのイメージが損なわれていないのにも納得だ。

画像集 No.003のサムネイル画像 / 映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」試写レポート。原作者と製作スタジオが10年かけてタッグを組んだ“ファン最優先”の作品

 現在ユニバーサル・ピクチャーズ公式YouTubeチャンネルにて予告映像が多数公開されているので,映画の雰囲気が気になる人は,ぜひそちらもチェックしてほしい。また,ユニバーサル・ホラー公式X(旧Twitter)でも,ハッシュタグ「#映画フナフ」とともに多数の情報が発信されているほか,抽選で賞品がもらえる「期待&感想投稿キャンペーン」なども実施されている。


 ゲーム「Five Nights at Freddy's」は,世界観がストーリーとして語られず,たくさんの疑問を抱えた人も多かったと思われる。しかし,映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」はその謎の一端をストーリーとして楽しめるだけでなく,アクティブに動き回り,さまざまな恐怖を味あわせてくれるフレディたちを見られる。
 第1作目を原作としているので,原作を知る人はもちろん,ゲームをプレイしていない人も楽しめる作品だろう。興味がある人はぜひ映画館へ足を運んでほしい。

 余談だが,予告映像ではスプラッタな展開を想起させるシーンが登場しているが,意外と直接的な表現は少なかった。そういった映像が苦手な人は,そこまで警戒せずともいいかもしれない(まったく無いわけではないので本当に苦手な人は注意)。

画像集 No.002のサムネイル画像 / 映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」試写レポート。原作者と製作スタジオが10年かけてタッグを組んだ“ファン最優先”の作品

映画「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」公式サイト

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