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[台北2024]アナログゲームコーナーは日本からの出展が増え,台湾ボードゲームファンと盛んに交流
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印刷2024/01/27 12:45

イベント

[台北2024]アナログゲームコーナーは日本からの出展が増え,台湾ボードゲームファンと盛んに交流

 2024年1月25日から28日まで台湾で開催されている台北ゲームショウ2024には,アナログゲームのコーナーがある。体験スペースを備えた「ポケモンカードゲーム」「マジック:ザ・ギャザリング」のブース,台湾のアナログゲームパブリッシャの物販ブース,さらにはゲームマーケットのようなインディーデベロッパの販売スペースなどが会場にあり,東京ゲームショウでは見られない光景が広がっている。

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日本からは,最近はデジタルゲームの展開にも積極的なオインクゲームズが出展している
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 アナログゲームコーナー自体は台北ゲームショウ2023にもあったが,昨年はインディーデベロッパのコーナーに出展している日本からの参加者は,GOTTA2と妄想ゲームズ☆の合同ブース1つだけだった(関連記事)。それが今年は,GOTTA2の柳川一隆氏や妄想ゲームズ☆のH1R0氏が周囲を巻き込んだこともあり,日本からの参戦が8ブースほどと,かなり増えて目立っていたのが印象的だ。
 各ブースで話を聞いてみると,海外のボードゲームファンとの触れあいを楽しんでいたり,予想以上に売れ行きがよく驚いていたりと,出展の手ごたえを感じていた様子だった。

GOTTA2代表の柳川一隆氏。一緒に台湾に行こうと,周りに声をかけたのだとか
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 中には,ボードゲーム用のグッズのみを日本から持ち込んでいるブースも。台湾のブースですら,そこまで割り切った出展をしているところは見当たらなかったのだが,商品の説明を聞いてみると,その実用性に「なるほど!」となり面白かった。グッズに言語依存性はないので,台湾の人達も機能を説明すると納得してくれるそうだ。

ボードゲームグッズを販売していたDokkoi_JPブース。日本ではゲームマーケットに出展している
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ポーチになるダイストレイ。セットで使うダイスを入れておけるのが,どう考えても便利で,筆者はその場で買った
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繊維で有名な愛知県の一宮に住んでいるそうで,ダイストレイにはデニム生地を採用。ほとんど色落ちしないとアピールしていた
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トークンなども立てかけられるよう,複数の幅の溝が用意してあるカードスタンド。日本では3年で5400本ほど販売しているとか
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コンポーネント用のトレイ。非常に薄いポリウレタン素材でできており,曲げられるため中身を袋にしまいやすいという,シンプルながら工夫の光る商品
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 さて,昨年から連続で台北ゲームショウに訪れている妄想ゲームズ☆のH1R0氏だが,3月23日,24日に大阪で第1回が開催されるボードゲームイベント「Board Game Business Expo Japan」の主催者だったりする。ちょうど良い機会なので,台北ゲームショウ2024への出展も含めて,話を聞いてみた。

妄想ゲームズ☆代表のH1R0氏(左)と,そのお子さんのMICR0氏(右)
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4Gamer:
 昨年は,GOTTA2の柳川さんに誘われて台北ゲームショウに初めて来たとお話しされていましたが,今年も出展されたんですね。

H1R0氏:
 昨年はついてきたものの,準備不足でちゃんと販売ができていなかったんです。それで,悔いがあったので,9月に台湾オリジナルボードゲームエキスポというイベントに出たところ,持ってきたゲームが完売しまして。台湾でも自分たちのゲームを楽しんでもらえるんだと実感できたので,今回は中国語版の新作を持って積極的に出展することにしました。

4Gamer:
 今回は合同ブースではなく,単独になったんですね。

H1R0氏:
 そうですね。息子と一緒に来ました。

4Gamer:
 息子さん!? おいくつなんですか?

MICR0氏:
 19歳です。

H1R0氏:
 彼がいなかったら,妄想ゲームズ☆はないんですよ。

MICR0氏:
 13歳のとき,ボードゲームを作りたいと言ったらお父さんも一緒にやってくれたんです。

H1R0氏:
 カードゲームのアイデアがあったみたいで,それなら大人が手伝って,子供の妄想を実現しようということで,妄想ゲームズ☆を立ち上げました。

4Gamer:
 いいお父さんだ。それで今,一緒に台湾に来てボードゲームを販売しているんですから,素敵なご家族ですね。台湾は初めて?

MICR0氏:
 海外自体が初めてです。直接海外で販売するのは良い経験ですし,何より手に取ってもらえると嬉しいですね。

H1R0氏:
 私たちは2017年のゲームマーケットが初参加だったのですが,そのとき息子のゲームを買ってくれた台湾の人が今回も来てくれたんです。「ずいぶんと大きくなったなぁ」と言っていましたね(笑)。

会場ではMICR0氏が作ったカードゲームを売っていた
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4Gamer:
 H1R0さんが主催するBoard Game Business Expo Japanが3月に行われますが,せっかくなのでまだ知らない人に向けて,どんなイベントになるのか簡単にご紹介いただけますか。

H1R0氏:
 西日本最大のボードゲームのお祭りになります。ここ数年,大きな規模のイベントが東京のゲームマーケットしかないので,大阪でもボードゲームファンのお祭りがしたいという思いで始めました。3月23日と24日の2日間,インテックス大阪で開催します。

4Gamer:
 イベントの特徴はなんでしょうか。

H1R0氏:
 新しい試みとして,B2Bで交流ができるイベントとしています。
 メインの時間は13時から17時なんですが,その前の11時から13時までは出展社の方だけで交流できる時間を設けているんです。ボードゲームのメーカーだけでなく,ゲームを作っていなくても協業したいと考えている異業種の方なども参加しますし,仕事のチャンスになればいいなと。

 また,台湾,韓国,シンガポールから,パビリオンという形での出展があります。直接お話ができる機会ですから,海外に進出してみたい方にとって,良いきっかけになってほしいです。
 出展申し込みもまだ受け付けていますので,公式サイトをご覧ください。

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「台北ゲームショウ2024」公式サイト

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