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「ゾイド」40年間の集大成がここに。歴代機体500体以上が集結した圧巻の「大ZOIDS博2023」レポート
本展では,2023年にシリーズ40周年を迎えた「ゾイド」の歴代機体500体の実物が,玩具パッケージなどのビジュアルアートと合わせて展示される。さらに全国各地で開催されて好評を博した「40周年記念ZOIDS展」の,全展示品のリバイバル展示も実施されている。
また,壁一面を埋めるほどの超特大サイズで描かれている、上山道郎氏にの漫画「機獣新世紀 ZOIDS」の描き下ろしイラストや,mercy rabbit氏による壽屋「HMM シリーズ RBOZ-003 ゴジュラス マーキングプラス Ver.」描き下ろしパッケージアートなども展開されており,みどころ満載の展覧会だ。
「ゾイド」公式サイト
「大ZOIDS博2023」詳細ページ
多数の玩具実物展示から大迫力の特製ジオラマまで。シリーズの40年間が凝縮された展示スペース
会場に足を踏み入れると,ブレードライガーたちとジェノブレイカーたちが対峙する本展のキービジュアルが来場者をお出迎え。壁面をL字に使った巨大な展示からは,元のイラストが持つ迫力はもちろん,砂塵が舞うかのような演出も見て取れる。
そこから順路側の右手には,来場者が持参した自作ゾイドを置けるジオラマがあり,砂漠の背景と「ゾイド」40周年のエンブレムとともに,自慢の自作ゾイドを撮影できる。
さらに奥へ進むと,1983年からこれまで発売されてきた数々のゾイドたちがズラリと並ぶ。その中央には,背景のみならず,ゾイドにも加工を施したジオラマが鎮座していた。
展示されているゾイドたちは,これまでの歴史を網羅するように並べられており,各ゾイドとともにシリーズの歩みを振り返ることができる。レアな特殊カラーラインナップ機も展示されているので,歴史を遡ると同時に,新たな発見もあるかもしれない。
ゾイドのレアカラーといえば,少年心をくすぐる透明仕様の機体たちも展示されていた。大きさと透明さを兼ね備えた「ゴジュラスホロテック」をはじめ,「セイバータイガーホロテック」や「バスターイーグルクリアバージョン」など,スマートなカッコよさとクリアカラーを両立したゾイドにも注目だ。
シリーズの顔とも言えるライオン系統のゾイド「ビーストライガー光学迷彩仕様」なども展示されている中,クリア部分が蓄光仕様になっている「バイオメガラプトルグリアームド」という,変わり種も発見した。まさに,シリーズの40年間を余さず詰め込まれた内容だ。
中央のジオラマには,素組み機体が置かれていた展示棚とは異なり,背景に合わせて入念に塗装やウェザリングを施した,こだわりの機体が展示されている。メディアミックス作品での描写も含め,因縁を持つ各ゾイドの戦闘シーンが表現されており,圧巻の出来栄えだ。
なお,展示棚もジオラマも一か所だけではなく,各所に設営されているのでボリュームは抜群。ジオラマの中には,ゾイドの跳躍や,ミサイル,ビームなどのエフェクトが表現されているものもあり,どのジオラマも見応えたっぷりだ。
このほか,会場の一角には,本展で初公開となる秘蔵の試作キットが並べられた空間も。キングゴジュラス,ライガー,ギル・ベイダーといったゾイドのテストショット品が展示されており,ファンにはたまらない空間だろう。
超巨大ブレードライガーのフォトスポットに加えてコラボ機体の現物が!
ゾイド展示エリアの次には,メディアミックス関連のコーナーが展開されている。キャラクターのスタンドパネルが並ぶ通路を進み,歴代のアニメキャラクターを振り返りながら進んでいくと,上山道郎氏による描き下ろしイラストとともに,人間の大きさをはるかに超える巨大ブレードライガーのフォトスポットがお目見えした。
このフォトスポットは,イラスト板の背後からコックピット部分に入り込めるので,そこから顔を出して記念撮影が可能だ。さらにその隣には,mercy rabbit氏のパッケージアートと,壽屋「HMMMシリーズ」の現行製品が並ぶコーナーも。
さらにこのエリアでは,近年リリースされたゲームをはじめとした「ゾイド」プロジェクトにまつわる再現衣装や,関連作品の再現ジオラマも展示されている。さまざまなコラボによって制作されたゾイドもあり,面白いものでは花王の入浴剤「バブ」とのコラボによって生み出された「バブライガー(非売品)」などもあった。
もちろん,製品として販売されるコラボゾイドの展示もあり,ホロライブプロダクション所属タレントの白上フブキさんとのコラボ機体や,「北斗の拳」「機動警察パトレイバー」といった名作とのコラボ機体の姿も。
本展覧会からは,まさに「大ZOIDS博2023」という名前の通り,シリーズ40周年を飾るに相応しい圧倒的な物量を感じられた。ここでしか見られないものも数多くあり,「ゾイド」ファンなら必見の展覧会と言えるだろう。また,そこまでシリーズを知らないという人も,40年という歴史を持つ名作を,一気に味わえるまたとない機会なので,興味を持った人はぜひ足を運んでみてほしい。
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