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「バンドリ!」発の謎に包まれたバンド“Ave Mujica”の0th LIVEレポート。初のリアル公演でついにメンバーの名前が判明!?
Ave Mujicaは,映像やSNSを通じて提示される謎をユーザーが紐解くという,現実と仮想が交差したコンテンツが展開されてきたバンドだ。これまではMVやデジタルシングルをウェブ上で配信しており,今回の0th LIVE「Primo die in scaena」が初のリアル公演となった。
公演メンバーはすべて謎に包まれており,当日のステージ上でも全員が黒いローブを身にまとい,ベネチアンマスクのような仮面を着用していた。
演奏の合間にはステージ上でボイスドラマが流れ,ライブ終盤にはAve Mujicaメンバーの“仮初めの名”として「ドロリス」「モーティス」「ティモリス」「アモーリス」「オブリビオニス」といった名前が明かされた。
「BanG Dream!(バンドリ!)」公式サイト
Ave Mujicaを象徴するライブ構成に圧巻!
ライブ開始直後,会場内の照明が落ちるとともに,古い映写機風の不気味な映像がステージ上へ投影される。ゴシックな装飾品や,拡大された人間の眼球内にAve Mujicaのロゴが映った画面など,これまでの謎に満ちたコンテンツを想起させる映像が次々に映し出されていた。
映像の後,ノイズ混じりの荒れた声によるボイスドラマが展開。高校生になったばかりの学生の心情を語る声は,平凡な人生や,無意味な時間の浪費を忌避する言葉を綴っていく。
その後,ピアノの旋律とともにステージが徐々に明るくなり,黒いローブを纏ったAve Mujicaメンバーの姿が現れた。ピアノの音が鳴り止んだ瞬間,アグレッシブなギターのメロディが流れ,それに続き各パートが次々と演奏を始める。
そんなドラマチックな演出とともに披露された1曲目は,Ave Mujicaが初めて公開した楽曲「黒のバースデイ」だ。順に演奏を始めた一同の音色が揃うと,ステージ上は照明で真っ赤に染められ,アップテンポな曲調と合わせて会場のボルテージも上がっていった。
その勢いのまま披露された2曲目の「KINGS」は,音楽ユニット「angela」のカバー楽曲だ。高音の伸びが利くボーカルで原曲を巧みに再現しつつ,荒々しいギターサウンドでAve Mujicaの世界観を落とし込んだアレンジを加えていた。
3曲目は再びオリジナル楽曲の「ふたつの月 〜Deep Into The Forest〜」。序盤の2曲よりも落ち着いた曲調ながら,ゴシックさと重厚感を感じさせるギター&シンセサイザーの音色に,印象的な歌詞のボーカルが合わさり会場を飲み込んでいく。
そして4曲目として「ALI PROJECT」の「暗黒天国」のカバーが披露された。ボーカルの伸びやかな歌声とALI PROJECT楽曲の親和性は非常に高く,バンドの世界観とメンバーの特性が活かされた見事な選曲だと感じた。
ALI PROJECTの楽曲によってますます会場が荘厳な雰囲気となる中,5曲目として,同じく「BanG Dream!(バンドリ!)」発のバンド「Roselia」の「Determination Symphony」が演奏された。
観客席からはコールが鳴り響き,会場のテンションも最高潮に。観客の身振りやペンライトによる応援で熱を帯びる中,6曲目としてオリジナル楽曲「Choir ‘S’ Choir」が演奏された。直前の疾走感溢れる曲調から続いた「Choir ‘S’ Choir」は,矢継ぎ早に歌詞が紡がれるなど,Ave Mujicaの多彩さを感じることができる一曲となっていた。
7曲目には「Creepy Nuts」の「堕天」カバーを披露。荒々しいギターサウンドを織り交ぜることで,Ave Mujicaとしての世界観を加えていた。
続く8曲目はオリジナル楽曲の「神さま,バカ」。ゴシックな雰囲気の中で悲痛なメッセージを紡ぐ,まさにAve Mujicaといった楽曲だった。9曲目には再びRoseliaのカバー楽曲として「PASSIONATE ANTHEM」を披露。5曲目と同じく客席からはコールが飛び,観客も終盤に向けてヒートアップしていく。
その勢いのまま,オリジナル楽曲の「Mas?uerade Rhapsody Re?uest」の演奏がスタート。一心不乱にメンバー全員がヘッドバンギングを見せるパートもあり,ライブ終盤に相応しいヘヴィさを見せる楽曲だった。
10曲目の演奏後,照明が落とされた会場内でボイスドラマが展開。それが終わると,ステージがライトアップされ,なんと黒いローブを脱ぎ去ったAve Mujicaのメンバーが登場した。
そして,メンバーのひとりの呼びかけに応じ,「ドロリス」「モーティス」「ティモリス」「アモーリス」「オブリビオニス」という各メンバーの“仮初めの名”が明かされた。
そしていよいよラストの楽曲として,初披露曲「Ave Mujica」が演奏された。
各パートが徐々に演奏に加わっていく中,ボーカルが「ようこそ。Ave Mujicaの世界へ」という一言を発する。このフレーズは,これまでAve Mujicaのコンテンツが展開する随所で用いられてきた言葉であり,バンド名を冠したラスト曲の披露にあたってこれ以上ない演出だと言えるだろう。
「Ave Mujica」は本公演中で最も勢い良くコールが投げかけられていた。ローブを脱いたメンバーによる真のパフォーマンスも加わり,Ave Mujicaという世界を表現しきった本楽曲の演奏をもって,0th LIVEは締めくくられた。
公演後には,2023年9月13日にリリース予定のミニアルバムや,2024年1月27日の横須賀芸術劇場におけるAve Mujica 1st LIVEの情報も発表された。また直近のライブ情報として,2023年9月17日に実施されるRoselia単独ライブのオープニングアクト出演も明かされた。
ミステリアスなコンテンツ展開を経て,劇的なメンバー紹介へと至ったAve Mujicaだが,その全貌はまだまだ謎に包まれており,今後も目が離せないグループになりそうだ。Ave Mujica公式Twitterでは,ライブ情報の詳細も告知されているので,気になった人はぜひチェックしてみてほしい。
M1 黒のバースデイ
M2 KINGS
M3ふたつの月 ~Deep Into The Forest~
M4 暗黒天国
M5 Determination Symphony
M6 Choir ‘S’ Choir
M7 堕天
M8 神さま,バカ
M9 PASSIONATE ANTHEM
M10 Mas?uerade Rhapsody Re?uest
M11 Ave Mujica
「BanG Dream!(バンドリ!)」公式サイト
Photoハタサトシ
- 関連タイトル:
バンドリ! ガールズバンドパーティ!
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(C)BanG Dream! Project (C)Craft Egg Inc. (C)bushiroad All Rights Reserved.
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