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バンダイの「ガシャポン」秋の新作説明会をレポート。45周年を迎えてさらに広がるワクワクの世界
バンダイはそんなガシャポンが2022年で生誕45周年を迎えたことを記念し,「答えはガシャポンだ」と題されたさまざまなプロジェクトを展開している。今回4Gamerは,そんなガシャポンの秋の新作が展示されるメディア向けの説明会に参加してきた。本稿で,詳しくレポートしよう。
豪華企画目白押しで盛り上がる,45周年プロジェクト
今回の説明会には,主に3つのトピックスがメインに据えられており,担当者による詳しい解説が行われた。以下にそれぞれを紹介していく。
■シリーズ誕生から40年,まさかの“動く”「キンケシ」!
累計販売数1.8億個,バンダイのカプセルトイとして特に有名な人気シリーズである「キンケシ」(漫画「キン肉マン」に登場するキャラクターのフィギュア。「キン肉マン消しゴム」の略)。その誕生から約40年,ついにエクストラシリーズ「キンケシフルアクションスペシャル」(製品情報ページ)がリリースされる。このキンケシは全身の14か所が稼働し,好きな技やポーズを表現できるという,より“動かして遊ぶ”ことを重視した製品だ。
2022年11月第2週に登場する第1弾は,「キン肉マン」「テリーマン」「ロビンマスク」「悪魔将軍」の計4体。各2カラー(ペールオレンジ,シルバー)での展開となる。フィギュアの組み合わせで作中の技,名シーンを再現したり,オリジナルの技を考えて実現してみたりと,自由に楽しめそうだ。
また,「キンケシ」をさらに楽しむために設計された「キンケシ公式リング」も予約受付中だ。延長支柱でリングを積み重ねることができるので,5台リングをつなげて,悪魔騎士編に登場する“死の五重リング”を再現することもできる。なお,ロープ部分にはゴム素材を使用しているとのこと。
さらに,5台セット購入特典として“死の五重リング”で戦った悪魔騎士のキンケシ4体が付属するうえ,その中のアシュラマンに至っては五重リング戦衣装を新規造形しているという,力の入った商品だ。(ジャンクマン,ザ・ニンジャ,サンシャインは過去に発売された商品)ファンはぜひ下記予約ページをチェックしてみてほしい。
「キンケシ公式リング」受注販売予約サイト(プレミアムバンダイ)
■初代ガシャポン自販機を精巧なペーパークラフトで再現
10月末には,小学館の全年齢向け学習雑誌「小学8年生」(12・1月号)の付録として,バンダイが1977年(昭和52年)に,初めてリリースした初代ガシャポン自販機「BVM100」が登場する。本体はペーパークラフト,ミニサイズのカプセルが6つ付属している。組み立てたあとはハンドルを回して本物と同じくカプセルを取り出すことができる。
巻頭にはガシャポンの歴史を辿ってあそべる「ガシャポン45周年の歩みすごろく」も収録される。付録の「BVM100」をすごろくのサイコロとして使用できるのは面白い工夫だ。本誌には現行の「ガシャポンステーション」の仕組み,最新のガシャポン情報などの紹介もあり,周年企画にふさわしい盛りだくさんの内容となっていた。
ガシャポンの歴史は,「ガシャポン」45周年特設サイト(外部リンク)でも公開されている。ガシャポンの歩みだけでなく,プロジェクト活動の紹介も行われているので,ずっと気になっていたことの答えが,ここで見つかるかもしれない。
初代ガシャポン自販機のプロジェクトはこれだけではなく,既に「1/12 ガシャポンステーション」として,カプセルトイがリリースされている。言うなればこれは,“ガシャポンのガシャポン”だ。かなり小さいのだが,ちゃんと回してカプセルを取り出すことができる細やかな作り。人物のフィギュアと並べたりしても楽しめそうだ。
■現金&キャッシュレス両対応のカプセルトイ自販機をリリース
キャッシュレス決済の波は,ガシャポンの世界にも到達している。近年国内外で急増している需要に対応し,1台で現金とキャッシュレス決済両方に対応可能なカプセルトイ自販機「ガシャポンステーションW(ダブル)」が登場した。11月2日,イオンモールKYOTO内にオープンするガシャポンの大型専門店「ガシャポンのデパート イオンモールKYOTO店」にて設置を開始する。
支払いには,国内だけでなく海外の決済サービスにも対応していて,海外からの観光客も視野に入れた仕様だ。現在はPayPay,d払い,メルペイ,au PAY,WeChatPayや支付宝(ALIPAY)に対応。決済手段は今後順次拡大予定とのことだ。
また,現金決済においては最大2500円までの価格設定も可能。専用オプションケースを付けることで後述する「フラットガシャポン」として,ポスターなどの平面的な商品も取り扱うことができる。ガシャポンの世界は,ますます広がっている。
さまざまの取り組みがガシャポン45周年を盛り上げる
前段で軽く触れたガシャポン初の平面マシン,「フラットガシャポン」について説明しよう。これは2022年2月から全国約1500店舗に導入を開始しているもので,イラストボード,ポスター,クリアファイルなど,最大A4サイズの商品を払い出すことができる。ある程度厚みのあるものにも対応しているようで,更にバリエーション豊かな商品展開が期待できそうだ。
「フラットガシャポン」公式サイト
見切り品コーナーを「まちぼうけコーナー」と“ネーミングを変える”ことで,食品ロス削減へ新たなアプローチをしていくという,イトーヨーカ堂とのコラボ企画も面白い。
これは10月27日(木)〜30日(日),イトーヨーカドー木場店にて期間限定で行われる企画で,いつもの見切り品コーナーのとなりにバンダイ ガシャポン人気シリーズ「まちぼうけ」を設置し,以前よりも前向きな気持ちで捉えてもらおうという施策だ。ひたすらに誰かを待つ野菜のフィギュアと,「見切り品」……いや「まちぼうけ」たちのけなげな姿が重なることで,買い物客たちの意識が変わるかもしれない。
11月2日に2店舗同時オープンとなる大型カプセルトイ専門店,「ガシャポン バンダイオフィシャルショップ イオンモールKYOTO店」(店舗情報ページ)「ガシャポンのデパート イオンモールKYOTO店」(店舗情報ページ)も,設置面数西日本最大級ということで,注目したいプロジェクトだ。京都ならではのジャパニーズモダンな風景を含む撮影スポットが多数用意され,手に入れたガシャポン商品を使って楽しめるようになっている。京都に立ち寄った際には,ぜひ訪れてみてほしい。
説明会ではほかにも,今までリリースされてきた商品のラインナップや,SDGsへの取り組みなど,興味深い展示が多数あった。「世界をワクワクするものに変える」という理念のもと,精力的に面白さを追求する「ガシャポン」の世界から,これからも目が離せない。
「ガシャポン」公式サイト
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