イベント
[G-Star 2019]韓国最大のゲームショウが開幕。Pearl Abyssの「紅の砂漠」,Netmarbleの「二ノ国」,GRAVITYは「ラグナロク新作」を多数出展
今年の出展社数はB2Cが1789,B2Bが1105と,前年比の98%となる計2894ブースとなった。ただし,この数値はB2Bの受付期間を残した,9月3日時点での発表である。G-Star組織委員会によれば,本年度の出展社数は“昨年の記録を無難に超えるもの”と予想されている。
開催年 | 2017年 | 2018年 | 2019年(9月3日時点) |
B2C | 1657 ブース | 1758 ブース | 1789 ブース |
B2B | 1200 ブース | 1208 ブース | 1105 ブース |
総計 | 2857 ブース | 2966 ブース | 2894 ブース |
参加企業数 | 676社 | 689社 | 664社 |
参加国数 | 35か国 | 36か国 | 30か国 |
今年の目玉は,有力メーカーが事前に発表した新作タイトルだ。
まず,Pearl Abyssからは「プランエイト」「ドケビ」「紅の砂漠」「シャドウアリーナ」という新作が発表されている。
また,Netmarbleも「Seven Knights Revolution」「二ノ国」「A3:STILL ALIVE」「Magic:ManaStrike」と,コンシューマゲームからトレーディングカードゲームまで,多彩なIP作品をラインナップ。
さらに,ラグナロクオンラインの開発元であるGRAVITYは「ラグナロクシリーズ計8作品」を発表済みと,なかなかの勢いである。
なお,上記タイトルの対応プラットフォームについては,いまだ詳細が未定なものも含まれている。ただし,例年にならってスマートフォンゲームが多数派であることは想像に難くない。
このほか,今年のメインスポンサーであるSupercellはもとより,先日電撃発表された「PUBG LITE」を有するPUBG(KRAFTON)など,見るべきポイントは上記だけに留まらない。
一方で,出展社側に大きな変化がある。NCSOFTの不参加は前例があるものの,今年は“G-Starと言えば”の常連であるNEXONが,開催15年めの節目にして皆勤賞ならず……不参加を表明した。これはニュアンスの違いはあれど,「E3 2019にSIEが不参加」と同様の衝撃だろう。
当然,判断の良し悪しなどを語ることはできないが,プラットフォーム問題やゲームとの付き合い方など――あるいは単純に時期が悪かっただけなのかもしれないが――,近年の「世界各国のゲームショウに起きた変化」が,G-Starにも作用したのであろう一幕と言える
イベント全体に関しては,今年日本で開催された東京ゲームショウ2019と同様,インディーズゲームにも注力され始めているようだ。事務局に選定された一部インディーズゲームの開発者は,展示スペースや設備が無償でサポートされる仕組みができた。そして参加者からのゲームに対する感想やアイデアを共有する窓口の設立,さらに“競争”をテーマとし,高評価を受けた開発者に「次年度のG-Starの出展ブースを無償提供」するなど,意欲的な試みが行われている。
そのほか,昨年から推進されていた「コスプレアワード」も拡大され,単純な観覧形態を脱し,「コンテスト」や「参加型イベント」を実施するなどして,多様な見どころを提供していく――といったところが,今年のG-Star 2019となっている。
というわけで,今年も4Gamerでは現地で入手したさまざまな情報をお届けしていくので,会期中の更新に期待していてほしい。
「G-Star 2019」記事一覧
- この記事のURL: