業界動向
任天堂の2020年3月期第2四半期決算説明会のプレゼンまとめ。Switch用DLソフトやオンラインサービスなどのデジタル売上高が前年同期比83%増
本稿では,主にプレゼンテーションの内容について紹介しよう。決算説明会の概要説明や質疑応答は下記リンクより確認してほしい。
※以下,画像はプレゼンテーション資料より
2019年度第80期(2020年3月期)決算説明会
概要説明(PDF)
2019年度第80期(2020年3月期)決算説明会
プレゼンテーション資料(PDF)
2019年度第80期(2020年3月期)決算説明会
質疑応答(PDF)
Switch本体は前年同期比36.7%増でソフト売上も好調
DLソフトなどのデジタル売上高は前年同期比83%増
8月にバッテリー持続時間が長くなった新モデルが,9月に携帯専用モデルである「Nintendo Switch Lite」が発売された「Nintendo Switch」は,前年同期比36.7%増の693万台の販売台数を記録した。ソフトも,6月発売の「スーパーマリオメーカー2」が393万本,7月発売「ファイアーエムブレム 風花雪月」が229万本,9月発売の「ゼルダの伝説 夢をみる島」が313万本と販売数を伸ばし,当期のミリオンセラーは11タイトル(他社タイトル含む)。販売本数は前年同期比38.8%増の5849万本と,ハードとともに好調な売り上げを記録している。なお本日(11月5日),Nintendo SwitchおよびNintendo Switch Liteの日本国内の累計販売台数が,11月3日時点で1000万台を突破したことが発表されている(関連記事)。
ニンテンドー3DSは,ハードの販売台数は前年同期比62.9%減の37万台,ソフトの販売本数が前年同期比58.5%減の260万本と減少。ゲーム専用機におけるデジタルビジネスは,主にSwitch向けダウンロード用ソフトや,マイニンテンドーストアで販売されているパッケージ付きDLソフトの売り上げ,「Nintendo Switch Online」での収益により,前年同期比で83%増の716億円という好調ぶりをみせている。
7月に「ドクターマリオ ワールド」(iOS / Android),9月に「マリオカート ツアー」(iOS / Android)というスマートフォン向け新作アプリの配信が始まったモバイルビジネス部門は,配信済みのアプリも継続してプレイされていることもあり,モバイル・IP関連収入等の売上高は前年同期比6.4%増の199億円となった。
売上総利益は,前年同期比23.9%増の2131億円を記録。主にソフトフェアの売上構成比率の上昇や,利益率の高いデジタル売上高の割合の増加によって,売上総利益率も3.8ポイント増の48.0%となっている。
新たなIP展開として,今月(11月)22日に渋谷PARCOの6階にオープンする国内初の直営オフィシャルストア「Nintendo TOKYO」(関連記事)についても触れられている。ゲーム機本体やソフト,キャラクターグッズなどの販売だけではなく,イベント開催や複数タイトルの体験なども予定しており,幅広い層に楽しんでもらえる「情報発信の拠点」となることを目指しているという。
主にプレゼンテーションでは,昨年よりも勢いのある状態で3度目のホリデーシーズン迎えられるというSwitchのビジネスを中心に説明されている。ハードとソフト開発が一体となった任天堂ならではの娯楽の提案ができている「リングフィット アドベンチャー」などで,Switchの市場をさらに拡大できる可能性があると捉えており,今後はSwitch普及を進めながら,モバイルや映像,テーマパークといったIP展開にも取り組んでいくようだ。
任天堂公式サイトのIRイベントページ
2019年度第80期(2020年3月期)決算説明会
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2019年度第80期(2020年3月期)決算説明会
質疑応答(PDF)
- 関連タイトル:
Nintendo Switch本体
- 関連タイトル:
スーパーマリオメーカー 2
- 関連タイトル:
ファイアーエムブレム 風花雪月
- 関連タイトル:
ゼルダの伝説 夢をみる島
- 関連タイトル:
リングフィット アドベンチャー
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