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[G-Star 2018]空中に手を伸ばすと,コックピット内のパネルを操作できる! なりきり感抜群のロボットモノVRゲームを体験
今回体験したのは,PNI Companyブースにあった「Robot Fighters VR」というタイトルだ。ロボットに乗って戦う1vs.1の対戦ゲームで,会場では来場者同士で撃ち合って勝敗を競う内容のもの出展されていた。
プレイは,VRヘッドセットを装着し,さらにロボットの動きに合わせて可動する椅子を用いて行う。操作は左手のレバーを動かして移動,レバー上のボタンで射撃,足元のペダルをそれぞれ踏み込むと緊急回避,同時に踏み込むとジャンプといった具合。ヘッドマウントディスプレイに表示される画面はロボットのコックピットになっているので,椅子や操作と合わせて,自分が実際に乗っているような気分を味わえるという趣向だ。
Robot Fighters VRでとくに面白かったのが,空中に右手を伸ばすと自分の手が表示され,画面内のパネルに触れられるということ。右手には何も装着しておらず,顔を向けた方向に手があると画面内にも表示されていたので,VRヘッドセットの視界内に手を捉えたときに「手がある」という判定をしているのだと思われる。手の動きに対して,画面内の表示も正確で,グーやパー,指を1本だけ立てる,手のひらと手の甲を裏返すなどの動きもちゃんと認識する。
そして,この機能の何が良いかというと,ロボットモノにありがちな,コックピット内でパネルを操作して武装を切り替える動きを,自分の手で行えるのである。今回の体験では,ロボットに連射系の銃とミサイル,レーザーが搭載されており,武器の切り替えは(実際は何にも触れていないが)パネルへのタッチで行うようになっていた。弾倉内の弾を撃ち尽くしてリロードしている途中で,隙をなくすためにパネルを操作して違う武器に切り替えるなどをしていると,エースパイロットっぽい感じで気分が高まる。こうした動作を,レバーでの移動やペダルでの回避行動などと同時に行えるのだから,ロボット好きなら楽しいに決まっているというものだ。
VRヘッドセットを使うゲームは,銃などのほかのデバイスと組み合わせて“それっぽさ”を演出すると,没入感が高まる。PlayStation VRで,シューティングコントローラを使ったことがある人なら,この気持ちは分かってもらえるだろう。
しかし,今回の体験で採用されていたのは,何も持たないまま“それっぽさ”を演出する方法であり,「なるほど」と思わされた。プレイヤーが虚空に手を伸ばしている形になるので,傍から見ているとちょっと怪しいが,この「空中タッチパネル方式」は,VRでSFモノを表現するのに有効な手段ではないだろうか。
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