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EVO会場に隣接する世界最先端のeスポーツ施設「Esports Arena Las Vegas」フォトレポート。マネージャー Bear氏へのインタビューも
取材陣の滞在先から徒歩数分の距離ということもあり,EVO取材の合間に足を運んでみた。また,Esports Arena Las Vegasのeスポーツマネージャーを務めるBear氏に話を聞く機会を得たので,その内容もお伝えしよう。
Esports Arena Las Vegas
eスポーツマネージャーに聞く
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。最初にBearさんの自己紹介をお願いしてもよろしいですか。
Bassem [Bear] Dahdouh氏(以下,Bear氏):
Bassem [Bear] Dahdouhです。ここではeスポーツマネージャーという役職に就いています。日々のイベントのスケジュール管理をはじめ,著名なプレイヤーを招待して配信を実施したり,大会を開催したりして,皆さんに楽しんでもらうことが私の仕事ですね。今回のように,EVO期間中に特別な企画を立ち上げるのもその一環です。
4Gamer:
普段,Esports Arenaではどのようなイベントを開催していますか。
Bear氏:
Esports Arenaはアメリカに3店舗あります。ラスベガスのほか,カリフォルニア州オークランド,オレンジ郡に出店しています。ラスベガス店は最も規模が大きく,大会の決勝戦やエキシビションマッチを開催して,多くの人を集めています。注目されるイベントを開催することによって,「Esports Arena」の名を知ってもらい,宣伝していくという役目もあります。
ほかの2店舗は少し規模が小さく,ローカル寄りな展開をしています。例えば,地元のプレイヤーを集めて対戦会を開いたり,ですね。
4Gamer:
初めてこの施設を訪れましたが,そのスケールに圧倒されました。ラスベガス店では何人の従業員が働いていますか。
Bear氏:
eスポーツのマネジメント担当,配信オペレーター,フロアの案内役,システム管理者,そのほかの裏方を含めると50人以上が働いています。機材に関しては,100台以上のPCがゲームをプレイできる状態で用意されています。ゲームももちろん,ありとあらゆるものが遊べるようになっていますよ。
4Gamer:
客層はいかがでしょう。
Bear氏:
ラスベガス店は5月にオープンしたばかりですが,今のところ最も多いのは家族連れのお客様です。プレイされているゲームの比率は「Fortnite」(フォートナイト)が全体の85%程度を占め,それに続くのが「Overwatch」(オーバーウォッチ)と「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」ですね。
4Gamer:
先ほどガラス張りの個室を見ましたが,別料金の貸切スペースでしょうか。
Bear氏:
そのとおりです。2階には個室が3部屋あり,PCやソファー,モニターなどが設置されています。1階には8台のPCを設置している部屋もあります。キッチンに隣接している部屋もあり,そこは食べ物や飲み物をすぐに出せるという利点があります。
金額は時間帯や時期によって異なるため,一概には言えません。例えば,夏休みのような繁忙期は価格が高くなります。予約を考えている人は,Webサイトから相談してください。
4Gamer:
今回,EVO期間中に合わせて,SonicFox選手とGO1選手のエキシビションマッチをはじめとする,さまざまなイベントが開催されていますね。
Bear氏:
今回は出演者の人選やイベントの内容を考えるのに,多くの時間を費やしました。エキシビションマッチに招いた選手の多くは,最終日の決勝トーナメントに残るでしょうから,彼らに負担がかからない形にするのが大変でした。結果的には,さまざまな人の協力によっていい形に落ち着いたと思います。
※エキシビションマッチのアーカイブは「こちら」のYouTube公式チャンネルから。
4Gamer:
Esports Arenaの今後の展望を教えてください。
Bear氏:
ラスベガス店は家族連れのお客様が多く訪れる場所なので,例えば「マリオカート」のような家族で楽しめる環境を用意したいと思っています。家族みんなが並んでプレイできたら,面白い絵面になりますよね(笑)。
それから,オークランド・レイダーズがラスベガスに移転してくるのですが,チームと協力して,eスポーツとはまた違った,まったく新しいスポーツシミュレーションゲームの遊び方を考えてみたいです。
※オークランド・レイダーズ:カリフォルニア州オークランドに本拠地を置くNFLチーム。第11回,第15回,第18回と過去3度にわたってスーパーボウルを制覇している。スタジアムの老朽化に伴い,ラスベガスへの本拠地移転が2019〜2020年頃に予定されている。
毎週定期的に行っている「Fortnite」のイベントも継続していきますし,毎日のスケジュールがイベントで埋まっている状態を目指しています。カジュアルと競技性,どちらを求める人にも愛されるような店舗が理想です。使い勝手のいい会場として,とにかくさまざまなことに挑戦したいです。
4Gamer:
EVOでは毎年,多くの日本人がラスベガスを訪れています。
Bear氏:
自宅や友達の家のような感覚で遊べるお店です。ぜひ一度,遊びに来てください。日本の皆さんとラスベガスで会えることを楽しみにしています。
4Gamer:
お忙しい中,お時間をいただきありがとうございました。
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