業界動向
Atariの創業者の1人,テッド・ダブニー氏が亡くなる
Access Accepted第349回:Atariの歩んだ,栄光と苦難の歴史
ダブニー氏は1971年,ノーラン・ブッシュネル(Nolan Bushnell)氏らと共に,Atariの前身にあたるゲームメーカーSyzygyを設立。世界初のアーケードゲームと言われる「Computer Space」を開発したが,まったく注目を集めることはなかった。しかし,社名をAtariとして制作した第2弾,「Pong」が世界的な人気を獲得したことで,北米ゲーム産業の基礎を築いたというのはよく知られた話だ。
Atariの歴史については,週刊連載「奥谷海人のAccess Accepted第349回:Atariの歩んだ,栄光と苦難の歴史」に詳しいが,ダブニー氏はブッシュネル氏らと対立して1973年にAtariを去り,その後しばらくはコンピュータ企業のアドバイザーなどをしていたようだが,やがて業界を完全に離れ,現在ではすっかり忘れられた存在になっていた。
最近は上記のLeonard Herman氏などが,北米ゲーム産業初期の貢献者についての再評価を進めており,その矢先の死となった。冥福を祈りたい。
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