Amazon Game Studiosがサンディエゴに新スタジオを開設。ジョン・スメドレー氏をリーダーに，クラウドやライブ配信を軸にした新たなオンラインゲームを開発

　Amazon Game Studiosは，新たなゲーム開発拠点としてサンディエゴにスタジオを設立したと発表した。陣頭指揮を執るジョン・スメドレー（John Smedley）氏は，MMORPGの全盛期を築いた「EverQuest」や，200人が参加できる対戦を可能にした「PlanetSide」，そしてゾンビアポカリプスを描いたサバイバルアクション「H1Z1」など，時代の移り変りと共に，常に最先端の大規模オンラインゲームを作ってきた人物だ。

　スメドレー氏が2015年，Daybreak Game Company（旧Sony Online Entertainment）を退社した際の騒動は，週刊連載「奥谷海人のAccess Accepted第468回：Daybreak Game CompanyのCEOが退職」に書いたとおり。その後，Pixelmage Gamesを設立し，「Hero's Song」というRPGをリリースしたものの，2016年中には運営が中止されており，去就が注目されていた。

「Amazon Game Studios」公式サイト

DING! JOHN SMEDLEY JOINS AGS, OPENS AMAZON GAMES STUDIO, SAN DIEGO

　現段階で，新たなスタジオが手がけるプロジェクトについて多くは明らかになっていないものの，Amazonのクラウドサービス「AWS Cloud」を利用し，Twitchによるライブ配信で世界中のプレイヤーとつながるようなゲームになるという。
　マルチプレイ専用タイトルに精通するスメドレー氏だけに，Amazonという後ろ盾を得て，どんな新作を作り出してくるのかに注目したい。