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[JAEPO2016]タイトーとSCRAPによるアーケード向け移設型リアル脱出ゲーム「リアル脱出ゲームセンター ポータブル」のプレイレポート
これは,タイトーとSCRAPが2013年にアトラクション化した「リアル脱出ゲームセンター」を,移設できるようにコンパクト化し,大型店舗などに一定期間設置するなどして,来場者に楽しんでもらうというものだ。今回は,このコンパクトなアトラクションを実際に会場で体験してきたので,そのプレイレポートをお届けする。
「リアル脱出ゲームセンター ポータブル」公式サイト
JAEPO2016のタイトーブースに設置された本アトラクションは,パーテーションで仕切られていて,参加者はこの中で脱出ゲームをプレイすることになる。入口はカーテンで隙間なく覆われていて,当然ながら外から中の様子を見ることはできない。
ゲームのシナリオは通常版を踏襲しており,「神が宿る伝説の筐体」があるというゲームセンターに閉じこめられてしまった参加者達が,あらゆるところに仕掛けられた謎を10分の制限時間内に解いて脱出するという流れになっている。
具体的な内容については,ゲームの性質上ここに書くことはできないが,問題自体はショー向けに用意されたもので,非常に簡単なものだった。ただ,それらをどのようにして最後の謎解きにつなげるかが分からず,筆者を含む5人の参加者は残念ながらクリアできずに終了となってしまった。
なお今回の出展では,部屋の広さは半分程度に縮小されていたが,実際には約9坪ほどのスペースで行われ,問題自体も難しい内容となり,参加者が繰り返し挑戦してクリアを目指すという難度になる予定だ。
タイトーは,今回のような密室から脱出する「ルーム型」と呼ばれる小規模なリアル脱出ゲームの機材(設置作業なども含む)からシナリオ,問題,スタッフの研修まで一式用意して,それを所定の期間まるごと提供するという形をとっている。
この製品の最大メリットは,「一定のスペースさえあれば,どんな場所でもリアル脱出ゲームを期間限定で開催できる」ということ。提供される機材などは,持ち運びができる移設向けのサイズになっており,イベントなどに期間限定で設置することが想定されているという。
ルームは,防炎加工が施されたダンボールでできていて,少ない人数でも数時間で組み立てられる仕様だ。すでに全国4か所のロケーションやイベントに提供した実績があり,今後も千葉にある施設への提供が決定しているそうだ。
もちろん,ここで提供される問題やシナリオは,リアル脱出ゲームのプロデュースで定評のあるSCRAPが手掛けていて,非常に質の高い謎解きが提供される。
シナリオは,今回出展された「伝説のゲームセンターからの脱出」のほかにもう1本,「スパイ大戦からの脱出」という,女性スパイが仕掛けた謎を解いて脱出する内容のものも用意されている。こちらは少し低い年齢層でも楽しめるように,設置された機材を自由に動かしながら謎解きが楽しめる内容となっている。
今回のゲームによって,これまで以上にリアル脱出ゲームに触れる機会が増えることが予想される。低価格(1プレイ500円)で,しかも飛び込みで参加ができるので,どこかで見かける機会があったらぜひ仲間を募って挑戦してみてほしい。
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