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[JAEPO2016]ゲームセンターでの電子マネー利用がよりお得に。タイトーが楽天Edyとの協業を発表したステージの詳細をレポート
タイトーは2015年5月に,ゲームセンターでのプレイ料金を各種電子マネーで決済できるシステムを導入した。現在37店舗に端末を設置済みで,2016年3月中にこれを45店舗(合計端末数では約1万)まで伸ばすほか,同月にはタイトーステーション神田店を実験的に電子マネー専用店にするという。
直営ではないフランチャイズ店舗への導入や,電子マネー決済によって新たな遊びができるゲーム機の開発も進めるなど,普及への姿勢は積極的だ。
今後利用シーンをさらに拡大するため,新たに無線式決済端末の開発・導入を進める方針が明らかにされた。現在導入されている有線式決済端末は,通信安定性や決済スピードに優れているものの,店内にサーバーなどを置く必要があり,端末の台数によっては割高になったり,端末の設置場所が限られたりというデメリットがあるという。それを無線式端末で解消しようというわけだ。
実証実験として,無線式決済端末付きの「メダリーフ」を全国5か所の観光地に設置することが決定 |
イベントや観光地などでの設置を想定した,電子マネー決済対応の通販用端末なども提案 |
続いて発表されたのは,タイトーと楽天Edy株式会社の協業だ。タイトーステーションの電子マネー決済端末は,すでに楽天Edyに対応しているが,2016年春に発行される楽天Edy機能付き「タイトーステーションメンバーズカード」で,両社の持つビジネス基盤を相互に活用したサービスが提供されるという。
その一つは,楽天Edyでのプレイ料金支払いに楽天スーパーポイントが加算されること。通常,楽天スーパーポイントは200円の利用で1ポイント付与となるが,タイトーステーションでのプレイ料金をメンバーズカードの楽天Edyで支払うとポイントが2倍となり,電子マネー決済のメリットが大きくなっている。将来的にはキャンペーンなどによるボーナスポイントなどの付与も予定しているそうだ。
オペレーターへのメリットとしては,入場者数やプレイ回数,景品の趣向といったデータをより正確に集められることが挙げられた。これを活用すれば,客が求める店舗づくりや,細やかなサービスを実現できるというわけだ。
発表会の最後に,楽天Edy株式会社の取締役である中村晃一氏が登壇。「タイトー様とアミューズメント業界の新たなステージを一緒に切り開いていきたい」とコメントし,飯澤氏と固い握手を交わした。
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