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[CES 2014]キャラクターとの一体感が味わえる体感型VRデバイスの決定版? Virtuix「Omni」のデモプレイムービーを掲載
まるで“全方位型ルームランナー”のようなOmniは,プレイヤーの足運びをゲームキャラクターの移動に対応させるという,なかなか興味深い入力デバイスだ。会場で行われていたデモでは,プレイヤーがOculus Riftを装着し,市販のXbox 360用ガンコントローラをPCに接続してFPSを遊んでいた。デモではOculus Riftを使っていたが,一般的なヘッドマウントディスプレイにも対応可能だという。
ムービーを見れば,従来の体感型VRデバイスとは比較にならない,プレイヤーとキャラクターの自然な一体感が理解できるだろう。アミューズメント施設やテーマパークでも体験できなかったほどのバーチャル体験が,自宅で満喫できる時代がやってきたのである。
Omniの腰部分のリングは,プレイヤーが360度自由に動き回ってもずれないようにするサポーターでしかない。Omniの最重要部分は,プレイヤーの足運びをキャラクターに連動させるための,足下の巨大トラックパッドなのだ。
トラックパッドには8分割されたセンサーが内蔵されており,これによってプレイヤーの向きを認識し,移動速度の変化やジャンプなどのアクションを実現させる。プレイヤーからの荷重を高精度で認識させるための専用シューズも開発されているそうだ。
プレイ中の安定感を向上させるために,総重量は50kg程度になっているのだが,アメリカンサイズのリビングルームならそう邪魔にならない大きさに抑えられている。
Omniの真の実力を引き出すには,「Oculus Rift」などのヘッドマウントディスプレイも必要になるし,日本の住環境にはちょっと大きすぎるデバイスではあるが,ゲーマーなら誰もが一度は試してみたいと思うのではないだろうか。Virtuixでは現在,Kinectへの対応も進めているとのことなので,Omniが生み出すヴァーチャルリアリティ体験は,さらに自然なものになっていくはずだ。今後の展開にも大いに注目したい。
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