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PlayStation 4のハードウェアを見る。“スーパーチャージされたPCアーキテクチャ”がもたらすものは?
会場では,「クラッシュ・バンディクー」などを開発したMark Cerny氏によって簡単にPS4の概要が紹介された。ここではハードウェア周りについて見てみよう。
氏は,5年前からPS4の開発に関わっており,クリエイターによるクリエイターのためのゲーム機を開発してきたという。そうして生まれてきたPS4のハードウェアは,PCに非常に近いものとなっているという。曰く「PCをスーパーチャージしたもの」とのことだ。CPUにはx86ベースの8コアのものが使われ,GDDR5による8GBのメインメモリ(帯域幅170GB/s),最新世代のGPU,外部記憶装置などを備えている。
デモ映像では,「Unreal Engine 4」のElemental Demoが示され,リアルタイムのライティング計算など,次世代ゲームエンジンを動作させるに十分な性能を持つことが示されていた。また,物理エンジンHAVOKを使ったデモでは,100万オブジェクトによる剛体シミュレーション映像が示され,これまでのゲーム機とは桁違いの演算性能を実感させていた。このデモはGPUベースで4コアのみを使って実現されているという。氏が制作しているという「KNACK」でも,物理演算を多用した表現が確認できた。
そのほか,ゲーム中の映像をリアルタイムにエンコードして,ソーシャルに共有することも可能だという。これもRadeonシリーズに備わるUnified Video Decorderを使ったものと思われる。
CPUとGPUの統合によるコンピューティングは,PC業界でも次世代のアーキテクチャだ。それを先取りしていると思われるPS4は,今後のPCアーキテクチャを占ううえでも面白い存在といえるかもしれない。
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