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月刊ブロックチェーンゲーム通信 第8号。今回の分析ターゲットは「Pixels」
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印刷2024/06/27 10:00

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月刊ブロックチェーンゲーム通信 第8号。今回の分析ターゲットは「Pixels」

画像集 No.002のサムネイル画像 / 月刊ブロックチェーンゲーム通信 第8号。今回の分析ターゲットは「Pixels」

 なんか最近ちょっと流行りつつあるかも……? ということは知っていても,どんなタイトルがあって,どういうもので,どれくらいの人が遊んでいて,中では何が行われているのか,実際にプレイしてみないとさっぱり分からないのが,ブロックチェーンゲームです。
 なのでこの連載では,毎月のブロックチェーンゲームのユーザー数や取引高ランキングの動向,そのとき話題になっているブロックチェーンタイトルの様々な分析データなどをdouble jump.tokyoが作成し,まとめて皆さんに紹介します。前回は「NIGHT CROWS」PC / Android / iOS)を深掘りしましたが,今回の分析ターゲットは「Pixels」です。

 いやいや私はもうだいぶ詳しいから説明なんか要らないよという人は,詳細版のマンスリーレポートだけでもぜひご覧ください。いま現在のブロックチェーンゲームの流れを知るためには,大いに参考になるはずです。

【2024年06月】BCGマンスリーレポート(double jump.tokyo)

「月刊ブロックチェーンゲーム通信」記事一覧


本記事は紹介を目的としたものであり,これらのブロックチェーンゲームのプレイや,NFTの購入を推奨するものではありません。投資行為にはリスクが伴いますので,十分に調べたうえ各自で判断してください。


ブロックチェーンゲームのユーザー数ランキング


順位 タイトル ジャンル MAU 先月比
1 Moto DEX レース 240万 -15%
2 Matr1x FPS 226万 +97%
3 Pixels シミュレーション 183万 +1%
4 PlayEmber カジュアル 153万 +22%
5 BoomLand カジュアル 138万 New

DappRadarから引用(2024年5月27日時点)。なおユーザー数は,各タイトルに関連したブロックチェーンネットワーク上でのユーザーアクティビティをもとにカウントされています。ブロックチェーンに関係のないアプリ内でのアクティビティなどはカウントされていないので,ご了承ください。

 ランキング2位の「Matr1x」は,Web3 eスポーツのエンタメプラットフォームで,Matr1x FireというFPSが最初のゲームです。正式リリースはまだですが,先行リリースの配信をみることができます。現在はMatr1xのトークンリリースに向けたキャンペーンが行われており,正式リリースに向けた期待が高まっています。

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 ランキング5位の新顔「BoomLand」はカジュアルゲームプラットフォームで,HUNTERS ON-CHAINというカジュアルアクションゲームをプレイすることができます。GoogleやSNSアカウントでログインできるウォレットがあるので,ブロックチェーンゲームに触れたことがなくても気軽に始めることができます。

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ブロックチェーンゲームの取引高ランキング


順位 タイトル ジャンル 取引高 先月比
1 Iskra プラットフォーム 1億7825万ドル(約281億6350万円) +329%
2 Axie Infinity TCG 4253万ドル(約67億1974万円) -49%
3 NIGHT CROWS MMORPG 3785万ドル(約59億8030万円) -33%
4 Robots.Farm シミュレーション 3608万ドル(約57億64万円) -62%
5 Crypto Valleys シミュレーション 3511万ドル(約55億4738万円) -52%

DappRadarから引用(2024年5月27日時点)。取引高ランキングは,各ゲームのNFTや暗号資産に関連したブロックチェーンネットワーク上のアクティビティを元にカウントされています。ブロックチェーンに関係のないアプリ内でのアクティビティなどはカウントされていないので,ご了承ください。

 先月のレポートで紹介したMMORPG「NIGHT CROWS」は,ランキング3位に上昇。取引高は減っていますが,取引数やユーザー数は先月よりも増えています。アセットの価格が落ち着いてきて,トークンやNFTを取引するユーザーが増えた印象です。トークンの価格を維持する仕組みもうまく機能しており,エコシステムが回っていると言えるでしょう。

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「Pixels」の分析


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・ゲーム概要
 今回は,農業シミュレーションゲーム「Pixels」についてご紹介します。ここ数か月にわたってユーザー数ランキング上位を維持しているゲームで,月間ユーザーは184万アカウントにのぼります。

 Pixelsでは,作物や素材などのリソースを収集してスキルを上げたり,プレーヤー同士のコミュニケーションを楽しんだりすることができます。ゲーム自体はシンプルな農業シミュレーションゲームで,チュートリアルや解説動画もあるので気軽にプレイを始められます。
 本作が特徴的なのは,コラボしているNFTプロジェクトのNFTをゲーム内のアバターとして使用できる点です。様々なNFTプロジェクトとコラボを行い,そのコミュニティにアプローチすることでユーザー数を増やしてきました。
 そういうNFTアバターなので,自分がどのコミュニティに所属しているかを示す要素にもなるわけで,Web3的ソーシャル性をもったゲームであるともいえます。
 それでは,ゲームコンテンツや各種オンチェーンデータをみていきましょう。

・作物を育てる
 Pixelsには,ほかのプレイヤーもいる“街”があります。ここで作物の種を購入したり,育てた作物を売却したりすることができます。作物を育てる土地は,無料でプレイできる土地と,NFTとして購入する土地がありますが,まずは無料で使える自分の土地に,作物を植えてプレイしてみるといいでしょう。

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・NFTプロジェクトとのコラボ
 前述のように様々なNFTプロジェクトとコラボしており,対象となるNFTを持っているとゲーム内のアバターとして使うことができます。保有するNFTによってアバターの見た目も変わるので,NFTアバターのプレイヤーはゲーム内でかなり目立ちます。
 対象NFTを持っていたら,ウォレットを接続して変更してみてください。より一層楽しめると思います。

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・PIXELトークン
 PixelsのトークンはPIXELです。以前はBERRYというユーティリティトークンもありましたが,インフレの懸念から廃止されてオフチェーンのゲーム内コインとなり,今はPIXELひとつになっています。
 PIXELトークンの用途は,ゲーム内の時短やスキンのアンロックなどに使用されます。ゲームパス(Pixels Membersip)の支払いもPIXELトークンになっており,加入するとゲーム内で様々な得点が得られるVIPとなります。

 PIXELSにはPlay to Earnの要素もありますが,botやフリーライドを排除するためにレピュテーションスコアが導入されています。ゲームプレイによって得られるスコアであり,これがないとマーケットプレイスが使用できないなどの制限を受ける仕組みになっています。

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・NFTの取引高
 次は,NFTやトークンの動向をチェックしていきましょう。まずはランドNFTです。
 このNFTを保有していると,PIXELSのゲーム内に土地を持つことができます。無料プレイで使用できる土地よりも大規模であり,それだけリソースの獲得に有利となっています。
 PIXELトークンのPlay to Airdropキャンペーンが行われた後も1ETH(2024年6月19日時点で56万円ほど)以上の価格をキープしており,根強い人気が伺えます。

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・PIXELトークンの価格
 PIXELトークンの排出量はコントロールされており,ユーザーが増えたからといって急速にインフレが進むものではありません。また,ゲームプレイでの消費ポイントもあり,0.4ドル前後で比較的安定した推移となっています。

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・まとめ
 NFTコラボやPIXELトークンの活用を特徴とし,ユーザー数を堅調に維持しています。NFTやトークンの取引も活発で,安定したエコシステムを構築している点が評価されています。
 今後も,新しいNFTプロジェクトのコラボやトークンの活用により,コミュニティがさらに活発化することが期待できるでしょう。

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