紹介記事
「PasocomMini PC-8001」で遊べるゲームにナムコタイトルが登場。Amazonでの販売も始まったPasocomMiniの特徴と魅力を紹介
2020年9月10日に行われたアップデートでは,ナムコ(現・バンダイナムコエンターテインメント)タイトルのPC-8001移植版となる「PasocomMini PC-8001」で遊べるゲームに「スーパーギャラクシアン(ギャラクシアン)」「ラリーX」「ディグダグ」が追加され,さらに同日,Amazon.co.jpでの販売がスタートしている。そんなPasocomMini PC-8001の特徴と,大きな魅力となっている収録ゲームを紹介しよう。最後に読者プレゼントの案内があるので,こちらもお見逃しなく。
「PasocomMini」シリーズ公式サイト
Amazon.co.jpの「PasocomMini PC-8001 PCGセット」販売ページ
8ビットパソコンの名品を手のひらサイズで再現したPasocomMini PC-8001
「PasocomMini PC-8001」は,ハル研究所が開発を担当した「PasocomMini MZ-80C」に続く,PasocomMiniシリーズの第2弾として制作された小型PCだ。NEC初のPC「PC-8001」の40周年の記念品として2019年8月に発表され,NECのノートPC「LAVIE Pro Mobile PM750/NAA」の限定モデルに同梱され(関連記事),LAVIEシリーズ購入者に対するキャンペーンの賞品にもなっていた。
2019年10月5日には,ValueMall内の直販ページ(リンク)にて,周辺機器となる「PasocomMini PCG8100」がセットになった「PasocomMini PC-8001 PCGセット」の一般販売が始まっている。
その特徴となるのが,実際のPC-8001と同じMicrosoftのN-BASICが搭載されていることで,PC-8001用のBASICプログラムをそのまま実行できるところ。CMTファイルの読み込みや,カセットテープに記録されたプログラムデータのWAVファイル化する機能があるところも,当時PC-8001を使用していた世代にも嬉しいポイントだろう。
セットで販売されているPasocomMini PCG8100は,1980年にハル研究所から発売された「PCG8100」を1/4サイズで再現したもの。PCGとはプログラマブル・キャラクター・ジェネレーターの略で,PCG8100はアスキー文字やグラフ文字といった文字しか表示できないPC-8001のグラフィック機能を拡張する周辺機器として販売されていた。
なお,PCG8100の機能自体は最初からPasocomMini PC-8001に搭載されており,PasocomMini PCG8100自体はあくまで観賞用のパーツと考えればいい。気分に合わせてセットしたり取り外したりして飾るのもアリだ。
PasocomMini PC-8001を使用するには,キーボードとディスプレイ,電源アダプタを別途用意する必要がある。詳しくは下記の製品詳細と,公式サイトの「必要な周辺機器について」を確認しておこう。
製品詳細
モニタ出力:ミニHDMI端子(TypeC)
電源端子:マイクロUSB端子(MicroUSB-TypeB)
入力端子:マイクロUSB端子(MicroUSB-TypeB)
サイズ:
PC-8001:幅109.5×奥行66×高さ21.5(mm) 突起物含まず
PCG8100:幅106.5×奥行57.5×高さ9(mm) 突起物含まず
ハード:PC-8001側にSBC(シングルボードコンピュータ)としてRaspberry Pi Zero WHを搭載
ソフト:付属のmicroSDに組み込み済み(パソコンミニ公式ウェブサイトでアップデータを供給)
※PasocomMini PC-8001について,日本電気株式会社へのお問い合わせはご遠慮ください。お問い合わせは株式会社ハル研究所へお願いします
PasocomMini PC-8001で遊べるゲーム21タイトル
大きな魅力となっているのが,充実したゲームのラインナップだ。専用のランチャーが実装されており,PC-8001の操作を知らない人でも気軽に遊べるところも特徴となっている。
今回のアップデートで追加されたナムコタイトルの移植作を含め,PC-8001向けにリリースされた各種ゲームのほかに,工学社のパソコン雑誌「I/O」や「PiO」,シリーズ書籍「マイコンゲームの本」にプログラムが掲載されていた作品を再現したゲームも収録。メーカーはもちろん,かつて雑誌にプログラムを投稿していた芸夢狂人氏や今風太氏といったゲーム作家から許諾を取ったうえで収録されている。
本稿の最後に,2020年9月1日のアップデートで追加された作品を含む全21タイトルを紹介しよう。
※収録タイトルは9月12日時点のもので,タイトル名はPasocomMini PC-8001に収録されているものに準じています。制作・発売はPC-8001移植版のメーカーを表記しています
■発売時から収録されている16タイトル
■2019年12月3日のアップデートで追加された2タイトル
PLANET TAIZER(制作:中村晋介 掲載:PiO 1984年7月号) 宇宙戦闘機A.D.F.を操り,弾幕を回避しながら敵機を倒す高速縦スクロールシューティング。PCG機能をフル使用したグラフィックスも特徴 |
ノンバーラ・パニック(制作:中村晋介 掲載:PiO 1984年9月号) ロープを駆使して上下に移動し,敵を武器で気絶させて回避しながらステージ内のターゲットを集めるアクションパズル |
■2020年9月10日のアップデートで追加された3タイトル
PasocomMini PC-8001 PCGセットを1名様にプレゼント
本企画で紹介した「PasocomMini PC-8001 PCGセット」を1名にプレゼント。応募は9月13日掲載分の「Weekly 4Gamer」内「今週のプレゼント」のコーナーで受け付けるので(締め切りは9月16日17:00),楽しみにしてほしい。
「PasocomMini」シリーズ公式サイト
Amazon.co.jpの「PasocomMini PC-8001 PCGセット」販売ページ
- この記事のURL: