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変幻自在のアリーナで生き抜く光と音の全方位シューター「Sektori」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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印刷2025/12/11 07:00

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変幻自在のアリーナで生き抜く光と音の全方位シューター「Sektori」(ほぼ日 インディーPick Up!)

画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / 変幻自在のアリーナで生き抜く光と音の全方位シューター「Sektori」(ほぼ日 インディーPick Up!)

価格:1790円 / 日本語あり
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電子の海を漂う,ただひとつの矢印。周囲を包むのは極彩色のネオンと,心臓を叩くような重低音。足元の幾何学模様は刻一刻と形を変え,迫りくる敵の群れは容赦なく牙を剥く。

思考を止めよ,本能で避けろ。まばたきすら許されぬ,光と音の狂騒が今幕を開ける。


 本日は,元Housemarqueのスタッフが手掛ける「Sektori」を紹介しよう。

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 本作は,見下ろし視点で自機を操り,全方位から迫る敵を撃退するツインスティックシューティングだ。最大の特徴は,戦いの舞台となるアリーナそのものが生き物のように変形することにある。
 足場が割れ,あるいは消失する中で,プレイヤーは常に立ち位置を変えねばならない。

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 その激しい攻防を支えるのが「ストライク」と呼ばれる高速突進だ。敵を貫通し,危機を一瞬で好機に変えるこの技が,単なる回避を超えた攻撃的な立ち回りを生む。
 さらに,事前に組んだデッキから強化能力を引くシステムが,遊ぶたびに異なる強さを自機に与えてくれる。物語や冗長な説明を削ぎ落とし,純粋なアクションの快楽だけを追求した一作だ。


変幻自在の空間が生む緊張感


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 このゲームに安住の地はない。戦いの最中に空間が裂け,移動ルートが分断されるからだ。敵の弾幕だけでなく,ステージの変化にも目を配る必要がある。この予測不能な地形変化が,毎回異なる判断を強いる。記憶に頼るプレイはできず,瞬間のひらめきだけを信じて動く。そのヒリヒリとした緊張こそが,本作の真骨頂と言える。

攻防一体の超高速突進


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 射撃だけで勝つことはできない。チャージ式の突進技「ストライク」を使いこなして初めて,血路が開ける。敵の群れを突き破り,散らばったアイテムを一気に回収する爽快感は格別だ。さらに,特定アイテムを集めて発動する「ミラージュ」状態になれば,圧倒的な火力で画面上のすべてを粉砕できる。この静と動のメリハリが,指先を熱くさせる。

脳を揺らす光と音の洪水


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 視界を覆う強烈なエフェクトと,プレイと完全に同期したテクノサウンドは,プレイヤーを一種のトランス状態へと誘う。極彩色の光が明滅し,ビートが思考を塗りつぶしていく――理屈を排して純粋な刺激だけを抽出したこの体験は,かつてのアーケードゲームが持っていた熱狂を,現代の技術で鋭く研ぎ澄ませたものとえるだろう。



「Sektori」は,装飾を排して「撃つ・避ける」という原始的な快楽を極限まで突き詰めた作品だ。甘えを許さぬ高難度だが,短時間で濃密な時間を過ごしたい人や,自身の反射神経を試したいシューターにとっては,これ以上ない挑戦状となるだろう。




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