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人類なき世界で,借金を背負いゾーンへ潜る「Project Silverfish」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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印刷2026/01/14 07:00

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人類なき世界で,借金を背負いゾーンへ潜る「Project Silverfish」(ほぼ日 インディーPick Up!)

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人類はとうの昔に姿を消した。残されたのは,奇妙な進化を遂げた「継承者」たちと,死と異常現象が渦巻く「排除ゾーン」のみ。

背負った多額の負債が,鉛のように肩にのしかかる。今日を生き延び,明日の自由を掴むため,あなたはガイガーカウンターの音に導かれ,霧深い廃墟へと足を踏み入れる。


 本日は,Siris Pendrakeが手掛ける「Project Silverfish」を紹介しよう。本作はポストアポカリプス世界を舞台にしたサバイバルFPSだ。プレイヤーは,トカゲや動物のような姿をした亜人「継承者(Inheritor)」を操作し,危険な「排除ゾーン」での探索活動を行っていく。

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 このゲームの特徴は,ハードコアな脱出シューターの文法と,プレイヤーの創意工夫を許容するイマーシブシム(没入型シミュレーション)の設計思想が同居している点にある。
 ゲームの目的は,作成したキャラクターが背負う「借金」を完済すること。プレイヤーは拠点となる安全地帯で装備を整え,複数のエリアで構成されたゾーンへと出撃する。そこで物資や貴重な「アーティファクト」を回収し,生きて帰還して換金する。このサイクルを回すことで装備を強化し,より危険な深部へと足を踏み入れていくのが基本的な流れだ。

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 探索の舞台となるゾーンには,銃を持った敵対勢力や,異形のミュータント,さらには触れるだけで命を奪う異常現象(アノマリー)がひしめいている。しかし,これらを切り抜ける手段は銃撃戦だけではない。本作ではマップ内のオブジェクトの一部を物理的につかんで動かすことができる。木箱を積み上げて高所へ登ったり,ドアを障害物で塞いだりと,環境そのものを利用した柔軟な対処が可能だ。

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 また,手に入れたアーティファクトは単なる換金アイテムにとどまらない。装備して特殊な能力を発動したり,武器に組み込んで独自の性能を持つ銃を作り上げたりと,生存のための道具としても機能する。

息苦しいほどの「ゾーン」体験


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 「S.T.A.L.K.E.R.」シリーズを彷彿とさせる,陰鬱で美しい廃墟の描写が秀逸だ。不気味な環境音やライティングが,常に死と隣り合わせの緊張感を生み出している。言語の壁があり物語の細部は掴みづらいが,フィールドに散らばる痕跡や,勢力同士が勝手に撃ち合っている光景を目にすることもあり,この場所で何が起きているかを雄弁に語りかけてくる。

物理挙動が拓く攻略ルート


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 目の前の障害をどう乗り越えるか,その解法は一つではない。例えば,ドラム缶や家具を物理演算で動かし,即席の足場やバリケードを作ることができる。ただ撃つだけのFPSとは一線を画す,「世界に直接触れて干渉する」アナログな感覚が,探索の面白さを底上げしている。

道具としてのアーティファクト


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 通常この手のゲームでは「高額な戦利品」でしかないアーティファクトを,攻略の鍵として使える点がユニークだ。超常的な現象を引き起こす「魔法」のような使い道や,銃器の改造パーツとしての運用など,リスクを冒して入手した遺物が直接的な強さに直結する。売って借金を減らすか,使って生存率を上げるか,その判断が悩ましい。



 「Project Silverfish」は,既存のサバイバルシューターに,物理干渉による自由な遊び幅を加えた意欲作だ。荒削りな部分や言語の壁はあるものの,薄暗い廃墟で自分の頭を使って生き残るプロセスには,代えがたい面白さがある。「S.T.A.L.K.E.R.」の空気を愛し,多少の不便さすらも「味」として楽しめるタフな探求者にこそ,ぜひ触れてほしい。

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